リフォーム
2015年7月10日更新
満足度高める一助に|快適リフォーム[4]
今回は、リフォームにまつわる話題をピックアップして紹介する。リフォーム前後の空間の変化や設備、建材などを実際に見て、体感できる、㈱丸善組(本社・うるま市)のリフォーム常設モデルルームが今月完成した。同社常務取締役の仲程雄一さん(40)は、「理想に合わせた空間がイメージしやすくなり、出来上がりの満足度を高める手助けになる」と話す。
丸善組がリフォーム常設モデルルーム
同モデルルームは、うるま市石川の住宅地にある築35年のアパートの2階。2部屋、約25坪を全面改装し、3LDKの空間にリフォームした。
イメージしたのは、二世帯住宅の2階部分。「リフォームの要望が多い広さ。間取りや設備、建材など、実物に触れることで現在の住まいと照らし合わせ、サイズ感や雰囲気をつかめるのが利点」と仲程さん。
1階にはリフォーム前の間取り、資材が残っているため、前後の変化を見比べることもできる。
プランの中心を担ったのは、リフォーム事業部の女性営業スタッフ6人。日ごろの顧客とのやり取りや、自宅で実現したいことを形にした。
ナチュラルカラーの床材に白の壁紙を合わせた明るいリビングとキッチン。カウンターは必要に応じて折り畳める。照明には人気のダウンライトを採用した
左から常務取締役の仲程雄一さん、プランに関わったリフォーム事業部営業の水野あきさん、山内友美さん
見て、触れてつかむ
玄関には、ベビーカーや部活道具も収納できる広いシューズクロゼット。ナチュラルに仕上げた8畳のリビングと対面式キッチンを中心に、東西に個室を配置。個室は壁色を変えてアクセントをつけた。
営業の山内友美さん(42)は「クロゼットやパントリーに柄物の壁紙を使うのも面白い。お客さまによく提案するのですが、実際に見るとイメージがつきやすいと思う」と話す。
コンセント付きのシステムキッチンや下部収納が子ども用のステップになる洗面台など、水回りの設備も多彩だ。「家族の変化に対応しながら、より長い年月使ってもらえるような工夫を込めました」と営業の水野あきさん(44)。
コンセント内蔵のシステムキッチンをはじめ、昇降式の上部収納など、設備も参考になる
子ども部屋を想定した東側の洋室。壁を一面だけ明るいピンクにし、クロゼット内には柄物の壁紙を貼った遊び心のあるデザインだ
リフォームの満足度を高めるカギは、いかにイメージを明確にし、共有できるか。そのためにもより多くの事例に触れることが大切だという。仲程さんは「家族、夫婦で見学しながら湧いたイメージを設計プランに落とし込むことで、理想の空間に近づけることができます」とアドバイスする。
モデルルームの見学は7月下旬から。要予約。問い合わせは、同社リフォーム事業部(電話=098・964・2608)
編 集/タイムス住宅新聞編集部
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「快適リフォーム<4>」第1540号・2015年7月10日紙面から掲載