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2015年6月12日更新

家族の絆と集い育む|快適リフォーム[3]

東浜さん(44)=沖縄県うるま市=は、築30年、平屋建ての自宅を増改築。家族4人が暮らしやすく、親戚もにぎやかに集える家になった。

東浜さん宅 築30年 父が遺した宝に新たな息吹

東浜さん宅は、鉄筋コンクリート造の平屋建て。「父が残してくれた宝物。いつか自分がリフォームできれいにするのが約束だった」と東浜さん。

母親(70)と夫婦、長男(3)の4人暮らしだが、盆、正月には親戚が20~30人集う。6畳2間の和室だけでは足りず、その奥にある母親の部屋(和室)まで使うことも多かったという。「来客のたびに部屋を片付けるのでは、母も気が休まらない。人が集いやすく、母もゆっくり過ごせる家にしたかった」ときっかけを話す。

リフォームのポイントは、母親の部屋だった和室をリビング・ダイニング(LD)に変え、隣接するキッチンとの間の壁をなくして対面式にしたこと。

「和室とLDが一体的に使え、キッチンとの動線も短くなった。風も抜けるようになって涼しいし、息子も家中走り回って楽しそう」。


リフォーム後

奥の和室をLDに変更。人が集う際も広々と使え、便利に


既存欄間は家族でペーバーがけ

和室の欄間は既設のもの。施工中、東浜さんと家族で磨き、職人にニスを塗ってもらった。「手をかけて愛着もひとしお。思い出もよみがえった」と東浜さん。​


リフォーム前

以前は、二間続きの和室の奥に、母親が使う和室があった(丸善組提供)


母親の部屋はLD東側に増築した部分に造った。浴室はユニットバスに変え、洗面室も設けたことで「使いやすく、掃除も楽になった」と夫人(38)は話す。


増 築

LDの東側に約7坪を増築し、ウオークインクロゼットと母親の部屋を設けた。「クロゼットが間にあるので、夜遅くまでお客さんがいても母の部屋には声が届きにくく、ゆっくり休んでもらえる」と東浜さん。母親の部屋の掃き出し窓の外にある濡れ縁=上写真=は、近所の人たちが気軽に立ち寄る憩いの場になっているそう。


リビングから増築部分を見る


キッチン:リフォーム後

隣接する和室をリビング・ダイニングに変更するのに伴い、間の壁を取り払ってL型の対面式キッチンにした。遮る壁がなくなったことでより明るく、風通し良く。キッチンから家族の様子もうかがいやすくなった。

キッチン:リフォーム前

南面にI型のキッチンを壁付け。正面に見える壁面収納で仕切られ、独立していた



東浜さんがうれしかったのは、母親からの感謝の声。「母も前よりイキイキ。あれこれ造ってほしいとリクエストがあるので、休日はDIYですよ」と笑った。


外 構​:リフォーム後

リフォーム前は車2台を縦列駐車していた。庭部分を利用して、前面道路に面して3台の駐車場を確保した。外構は花ブロックでおしゃれに、風通し良く仕上げた。





DATA
家族構成 :夫婦、子ども、母親
施工面積 :137.27平方メートル(41.5坪)※うち増築部23.1平方メートル
躯体構造 :鉄筋コンクリート造
築 年 数:30年
工  期 :5カ月
設計・施工:(株)丸善組(電話=098-964-2608)
      當山めぐみ
 

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編 集/比嘉千賀子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「
快適リフォーム<3>」第1536号・2015年6月12日紙面から掲載

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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