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2018年11月9日更新

ようこそ♪DIYの世界へ「木目に沿い細部から塗る」

#8 塗装③(基本的な塗り方)
通常、仕上げとして行う塗装。今回は、第6回(1706号、9月14日発行)で紹介した「ペンキ」「ステイン」「ニス」の塗り方について解説します。いずれも「細かい部分から」「木目に沿って」「2度塗り」するのがポイントです。

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文・島袋清成



初心者向けのステイン
まず、塗料の特徴をおさらいすると、「ペンキ」は木材の表面に塗膜を作って木目を消しながら着色、「ステイン」は木に染み込ませて木目を生かしながら着色、「ニス」は透明の塗膜でツヤを出しつつ表面を保護します。


いずれも塗装する際のポイントに共通点が多くあります。例えば「塗る前にサンドペーパーをかける」「塗りにくい部分から塗る」「木目に沿って塗る」「木口(切り口部分)は多めの塗料で軽くたたくように塗る」「発色を良くするため基本は2度塗り」などです。

一方で、各塗料特有のポイントもあります。例えば、ペンキやニスは塗った後は触らずに十分乾かす必要がありますが、ステインは乾く前に拭き取ることが大事です。また、ステインは木材に染み込ませて着色する塗料なので、拭き取った直後に触っても、跡が残りません。初心者にとって使いやすいと思います。

いずれも、時間がたつと塗料の色が移る可能性があるため、床などとの設置面には塗らない方がいいでしょう。1度目のペンキ塗装時にハケムラがあっても気にせず、2度目で仕上げるようにしましょう。


ワンポイント
ペンキやニスを塗る時は、塗装が取れないよう持つ部分を確保しながら塗り、


最後は台に置いて塗る。


ステインは塗った直後に触っても塗装が取れないので塗りやすい。


新品ハケはもんで抜け毛除去
塗装面に残ると仕上がりが悪くなる「ハケの抜け毛」。特に新しいハケはそのまま使うと抜け毛が出やすいので、最初にもむようにして抜け毛を取る。もんだ後、サンドペーパーにハケをなでつけて抜け毛を取り去るのがコツ。


今回の内容について、動画でも紹介しています。
YouTube
https://youtu.be/_2P2vVgjkpE

島袋清成(しまぶくろ・きよなり)
INTERIAN代表、DIYコンシェルジュ。カルチャースクールなどで、初心者向けのDIY講座を担当する。2008年、沖展木工芸部門入選。沖縄アートフェスティバル宮島達男賞受賞。

INTERIAN
050-1240-4059


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編集/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1714号・2018年11月9日紙面から掲載

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スタッフ
出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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