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2017年4月7日更新

今日から始める相続計画「もめる原因は「分け方」」

Vol.01
「相続そうだんしつ」がリニューアル。相続でもめない、財産を減らさないための方法を分かりやすく説明していきます。初回は、相続でもめる原因と、もめないための方法をお伝えします。

円満のカギ 財産の分析・分類


「渡す側」の意思が重要

新年度を迎え、3年目となった『相続そうだんしつ』をリニューアルしました。「今日から始める相続計画」と題し、相続で家族がもめない、財産を減らさないための方法を、より詳しくお届けします。
今月は、「相続でなぜもめてしまうのか?」を考えてみましょう。実はここが一番大事なのですが、深く考えている人は少ないと思います。
では質問です。
「もめない相続」を実現できるのは誰でしょう?
財産をもらう子どもたち? 相続は税金が気になるから税理士? 法律だから司法書士か弁護士?
正解はこの中にはいません。
財産を渡す立場の人(主に親)=今財産を持っている人です。
財産をもらう側(子ども)からの相談も多いのですが、相続でもめないためには、親の意思がとても重要だという事を分かっていただき、ご両親も一緒に相続計画を立てていきます。



明記しないと奪い合いに

相続において、なぜ親が重要なのでしょうか。
答えは単純です。相続でもめる原因のほぼ100%が、財産の分け方にあるからです。
想像してみてください。
相続が起きたとき、子どもたちの心理は、幼いころに戻ってしまいます。目の前には、親からのプレゼント(財産)が置いてあります。プレゼントには大きなものも小さなものもありますが、どれが誰へのプレゼントなのか名前は書かれていません。大半の子どもは見た目だけで判断するでしょう。大きな箱のプレゼントを一斉に取りに行き、奪い合いのケンカをしてしまうのです。
それぞれのプレゼントにきちんと誰宛てのものか名前が書いてあったとしたら、どうでしょう。不平不満はあるかもしれませんが「両親が決めたことだから」と、ある程度は納得して、もめにくくなるでしょう。
相続に備え、あらかじめプレゼント(財産)に名前を書いておくのが「遺言書」です。遺言書で誰にどのプレゼント(財産)を渡すかを決めておけば、もめにくくなります。遺言書を書くのは親。だからもめない相続を実現できるのは、親しかいないということなのです。
ただし、遺言書を書けばもめないかというと、そんな単純なものではありませんよね。遺言書はとても大切なのですが、書いてある内容によっては、かえってもめる原因となってしまうこともあります。
内容とはすなわち、財産の分け方です。財産の分け方を決めるには、一つ一つの財産価値をしっかり把握することが大切です。専門的な分析も必要でしょう。
子どもたちのライフプランや家庭状況なども踏まえて分け方を決めなければなりませんし、分け方だけでなく、渡し方にもさまざまな方法があります。
来月からは、左ページの相続計画の流れに沿って、相続計画について説明していきます。



もめる? もめない? 診断チャート
「うちの家族は仲がいいから、もめないはず」「不動産は持っているけどたいした金額にはならないから大丈夫」と思っていませんか? 安心するのは早いです。家族構成、所有財産からもめる恐れが割り出せます。参考にしてください
※もめる可能性・時間のかかる可能性が大きいほど早く準備をはじめましょう。



相続計画の流れ
相続でもめないためには、遺言書(公正証書遺言)を書くことが大切です。その内容をどう決めるか、それが「相続計画」です。今後の連載では財産の分析の仕方や分け方、渡し方など、左表の順を追って紹介していきます。




文・亀島淳一
(株)シナジープラス代表
幸せ相続計画推進協会代表理事


かめしま・じゅんいち/身内の相続トラブルを機に相続を学ぶ。相続の幅広い専門知識と豊富な実務経験をもとに、行政やメディアなどの依頼による講演も行っている。上級相続アドバイザー、全米不動産経営管理士(CPM)、全米不動産投資顧問(CCIM)などの資格も持つ。
電話/098-963-9266
http://www.synergy-plus.co.jp/



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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1631号・2017年4月7日紙面から掲載

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スタッフ
東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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