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2016年1月15日更新

モダンでシック リビングで憩う|(株)紀建設 設計室 スタジオビスポーク

沖縄県本島中部、沖縄市の住宅密集地にあるNさん(44)宅は、コンクリート打ち放しの平屋。床や建具をダークブラウンで統一した室内は、夫婦好みのモダンな雰囲気。Nさんは「居心地も使い勝手も抜群。好きなインテリアや植物を少しずつ増やしていくのが楽しみ」とほほ笑む。

好きなものに囲まれて

Nさん宅 RC造/自由設計/家族2人



天井高3.7メートル、高窓からも光が差し込む1階リビング。正面のコンクリート打ち放しの壁はスギ板で模様付けし、空間のアクセントに。東側の掃き出し窓の外にはテラスが続く。右奥は和室、左手前はワークスペース



「コンクリート打ち放しのモダンな雰囲気が好き」というNさん宅。玄関を入り、一面だけスギ板で模様付けした壁に導かれるように奥へ進むと、天井が高く開放的なリビングにたどり着く。

床や建具をダークブラウンでまとめた室内。家具やインテリアはお気に入りをそろえた。東側に設けたテラス、三面の高窓から光と風が届くリビングで、「好きなレコードをかけ、ソファでゆったり過ごすのが癒やしの時間」とNさん。手持ちのレコードプレーヤーやスピーカーに合わせて、収納棚も造ってもらった。

家事のしやすさを要望した夫人(48)が、「私のお城」とうれしそうに話すのはキッチン。「床はタイル張りに。収納もしっかり造ってもらって、台所仕事が楽しくなりました」。

キッチン裏には趣味の裁縫も楽しめる家事室、その奥には水回りがあり、効率的に動けるのも気に入っている。「うちに来たがる友人も増え、招く機会も多くなりました」。



道路に面した南側の外観。シンプルな箱型で、ガレージを設けた。写真左側の壁の奥に玄関がある
 

自分たちにピッタリ


きょうだいが新築したのに触発され、父親所有の土地での家づくりを考え始めた。「アパート住まいも数年たち、そろそろと思っていたタイミングとも重なった」。

設計先は完成見学会やホームページを見て絞り込んだ。「車での移動中にかっこいい家を見かけて。そこを建てたのが意中の建築士事務所だと分かり、依頼しました」。

建築が始まってからも、自分たちにピッタリ合うものをと、外出時にはメジャーを持ち歩き、気になった設備やスペースの寸法をチェック。夫人は「キッチンの立ち上がり、クロゼット幅や高さなど、1、2センチ単位で調整してもらったので使いやすい」とにっこり。

住み始めてもうすぐ2年。夫婦でよくインテリアや鉢植え探しに出掛ける。「まだ未完成。私たちが好きなもの、この家に似合うものを一つ一つ選んで、空間を作り上げていくのが楽しみ」と、夫妻は声を弾ませた。


ダイニングとキッチン。夫妻で選んだ赤いペンダントライトが彩りを添える。リビング側から手元が隠れ、デザイン的にもきれいに見えるように、キッチンは立ち上がりの高さを細かく調整した。「キッチンからリビングを見渡せて気持ちがいいので、来客時もここに立ったままおしゃべりすることも多いんですよ」と夫人




吹き抜け=写真左側=から柔らかな光が差し込む玄関ポーチ。ガラス製の玄関ドアは、半透過フィルムで視線を遮る

 

ここがポイント
キッチンを中心に吹き抜けで光と風



和室からリビング、テラスを見る。「高窓からは月も見えて、夜もいい雰囲気ですよ」と夫人。大人数のパーティーでは、テラスにもテーブルを出してもてなすのだとか


住宅密集地にあるNさん宅では、プライバシーは守りながらも光と風が通る計画がポイントになった。道路に面した南側にはガレージを配置。玄関はコンクリートの目隠し壁の奥にあるため、通りからは家の中がうかがえない。東側の掃き出し窓以外、大きな開口は控え、天窓や高窓、坪庭から光と風を取り込むようにした。

採光と通風のカギは、吹き抜けにしたリビング。天井高3.7メートル。東側に配したテラスにつながる掃き出し窓に加え、南北に開閉式、東側にははめ込みの高窓を設けた。設計した鈴木俊一郎さんは、「三面の高窓が、家の中央で暗くなりがちなキッチンまで光を届けてくれます」と話す。

「リビングの壁にアクセントがほしい」というNさんの要望を受けて提案したスギ模様の壁は、テラスまで伸ばすことで空間につながりと広がりも生んでいる。

家事動線も重視。家の中心に据えたキッチンと家事室を囲むように、南側にリビング・ダイニング、東側に寝室、北側に洗面、浴室、西側に物干しを配置。「寝室から家事室を抜けて、物干し、洗面・浴室に行けるので、来客を気にせず家事や身支度ができます」。公私の空間を明確に分けることで、暮らしやすさを高めた。



キッチン裏側に設けられた家事室。夫人が趣味の裁縫を楽しんだり、アイロンや洗濯物の片付けにと重宝している。奥に見える寝室から水回りへの通路としての役割も担う

 
夫人こだわりのクロゼット。アパートで使っていた収納がピッタリ収まるように「1、2センチ単位で調整してもらった」という/左
洗面台上の天窓から自然光を取り込む洗面室。奥には浴室が続く。浴室の先には坪庭があり、鉢植えの緑がリラックスタイムを演出/右


[DATA]
 家族構成 :夫婦
 敷地面積 :373.48平方メートル(約113.18坪)
 1階床面積:189.99平方メートル(約57.57坪)
 建ぺい率 :55.11%(許容60%)
 容 積 率:41.71%(許容200%)
 用途地域 :第一種住居地域
 躯体構造 :鉄筋コンクリート造壁式
 設  計 :(株)紀建設 設計室 スタジオ ビスポーク 鈴木俊一郎
 構  造 :鈴江構造計画室 鈴江信之
 施  工 :(株)紀建設
 電  気 :(有)インター設備
 水  道 :丸嘉電気工事社

[設計・問い合わせ先]
 (株)紀建設 設計室 スタジオビスポーク
 098-890-6225
 http://www.ki‐kensetsu.jp
撮 影/比嘉秀明
編 集/比嘉千賀子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1567号・2016年1月15日紙面から掲載

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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