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2017年11月17日更新

趣味も暮らしも充実|陽設計

[お住まい拝見・広い敷地生かしオープンに]車の整備など趣味が多彩なTさん(42)宅は、広い敷地を生かして趣味のスペースを充実。南に大きく開いた開放的な住居とガレージが向かい合い、趣味も暮らしも楽しんでいる。


東側の前面道路から見た外観。中央の広場をコの字に囲むように、住居(写真右手)、趣味室(正面)とガレージが配置され、緩やかにつながる
 

開放的な空間に人が集う

Tさん宅
RC造/自由設計/家族6人

糸満市米須、昔ながらの住宅地にTさん宅はある。「土地の購入も家づくりも、すべて自分の趣味から始まっている」と笑うTさん。10代から車やバイクが好きで、パーツを集めて整備をするなど、ものづくりを楽しむ。

家が建つのは、パーツの保管や組み立て作業の場として20代で購入した実家裏の土地。「土地代は独身時代に払い終えていたので、建物にお金をかけることができました」。

家づくりでは、誰でも入ってきやすいオープンな造りと、趣味スペースを重視した。敷地中央に芝庭と土間張りの広場があり、それを囲むように住宅、ホビールーム、ガレージがコの字に配置されている。

「保管する車の台数や集めたものが収まるように設計してもらったら、住宅よりも趣味スペースが大きくなってしまった」と苦笑い。

自ら内装を手掛けたホビールームには夜な夜な友人らが集い、酒をくみ交わしながら語り合う。



明るく開放的な1階のLDK。大きな掃き出し窓からは、西奥(写真中央)にある子ども室、向かいのホビールームとガレージが見渡せる

 

家事もはかどる

敷地北側にある住宅は、ガレージより約1.5メートル高い位置に建つ。玄関を挟んだ東側に和室と寝室、西側にはLDKと水回り、子ども室がある。

夫人(43)がこだわったのはスムーズに家事がこなせる間取りと収納。キッチン背後には家族全員の衣類を収めるウオークインクローゼットがあり、水回りとも行き来しやすい。「帰宅後の自分の行動と、ライフスタイルをイメージしながら図面を調整してもらったので、とても使いやすい」とにっこり。

南に大きく開き、明るく開放的なLDKからは、子ども室やガレージだけでなく海も見える。LDK正面の庭からガレージ前の広場へと下る斜面は、4人の子どもたちの格好の遊び場に。

「近所の子どもたちも一緒になって、芝の上を滑って遊んでいます。ガレージと住宅も一体的に感じられるので、柵で仕切らず法面にして正解でした」とTさん。

以前は、他市でアパート暮らし。生活の場と趣味の場が離れていたため、家族と過ごす時間を削ることもあったが、今では家族と触れ合いながら趣味に没頭できるようになった。

住んで1年半余り。「家でやることがあり過ぎて」と笑うTさんの顔は、充実感にあふれていた。



スッキリとシンプルにしつらえた対面式キッチン。奥に見える脱衣・浴室からウオークインクローゼットにつながる/写真左。スリット状になった天井から柔らかな光が差し込む玄関ポーチ。植栽などは、Tさんを中心に家族で手作りした。はめ込みガラス越しに見えるのは和室/写真右


ここがポイント
敷地の高低差利用 緩やかに空間分け


離れにあるホビールームは、Tさん自身が内装を仕上げた。30年余りかけて集めたコレクションやバイクのパーツが見栄え良く飾られ、友人らも集う大人の遊び場となっている


「趣味スペースを充実させたい」というTさんの要望を受け、建築士の玉城飛雄馬さんは、敷地の広さを生かした平屋建てを提案。地域に開いた造りの家が多い土地柄も考慮して、東側の前面道路に向けてコの字に建物を配置し、中央に庭と広場を設けるプランを立てた。

敷地は南北で高低差があったため、高くなっている北側に住宅を据え、約1.5メートル下がった南側にホビールームとガレージを設けた。

「生活の場と趣味の場を向かい合わせ、段差をつけて配置することで程よい距離が生まれ、空間の性格分けができました」と玉城さん。住宅が高い位置にあることで、ガレージが南からの風や景色を遮ることもなくなり、室内の開放感が増した。

LDK前に広がる庭には塀や柵などの仕切りを設けず、芝張りの傾斜面にした。そのため「住宅と趣味スペースに緩やかなつながりができ、建物としてより一体感が生まれた」。LDKからもガレージからも、家族の様子が見渡しやすくなったという利点も。

ホビールームとガレージは、Tさん自身が内装を仕上げるということで、躯体のみの建築としてコストダウンを図った。また、ガレージは1面だけ壁を設け、柱と屋根で構成する造りにすることで、課税床面積を減らした。


3人の娘たちが過ごす子ども室。数カ月に1度、子どもたち自身で模様替えをして楽しんでいるそう/写真左。将来、仏壇を置く予定の和室は客間として独立させた。中学生の長女の部活仲間や友人たちの宿泊の場にも/写真右



[DATA]
家族構成 :夫婦、子ども4人
敷地面積 :728.07平方メートル(約220坪)
1階床面積:310.33平方メートル(約93.87坪)
※ホビールーム、ガレージ含む
建ぺい率 :45.46%(許容60%)
容 積 率:34.10%(許容200%)
用途地域 :指定なし
躯体構造 :鉄筋コンクリート造壁式構造
設計・構造:陽設計 玉城飛雄馬
施  工 :(有)大光建設産業
電  気 :でんきや金城
水  道 :(株)剛設備社
ガス・太陽光:沖縄協同ガス(株)
       (株)高嶺工業



[問い合わせ先]
陽設計
098-911-6947
http://www.hyuma.info/


写真/高野生優(フォトアートたかの) 編集/比嘉千賀子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1663号・2017年11月17日紙面から掲載

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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