巻頭特集・企画
2025年7月4日更新
【創刊40周年企画②】チーム力で支援 合格実績を築く|総合資格学院 沖縄校
[人・住まい・暮らしに〝価値〟プラス]
機能的で心地よい空間、身の丈に合った資金計画、空き室対策、など住宅取得や維持・管理において重視する〝価値〟は人それぞれ。多様化するニーズに応え、人・住まい・暮らしにさらなる〝○知〟をプラスする企業の取り組みやサービスを紹介する。
わたしたちが生み出す 「架知」
人と業界つなぐ知の架け橋1級建築士試験で10年連続沖縄県合格実績ナンバー1を誇る総合資格学院 沖縄校。対面指導にこだわり、受講生一人一人に寄り添う指導で、建設業界の未来を担う人材を育成している。


総合資格学院 沖縄校の田中宏和校長

チーム一丸となったサポート体制で合格へとつなげる
AI時代に勝つ人材育成を
昨年度の1級建築士試験では合格者の6割を総合資格学院の受講生が占めた。同沖縄校も10年連続で県内の合格実績トップを達成し続け、昨年は県内合格者の8割を同校から輩出した。
その背景に、全国展開する同校ならではの強みがある。オリジナル教材は、延べ数十万人にもおよぶ受講生の声と過去40年余りの出題分析に基づいたもの。それを用いた対面指導が結果へと導く。

1級建築士試験で特に難関とされるのが製図試験。沖縄校では対面指導で一人一人、丁寧に指導。合格への力をつける
同沖縄校の田中宏和校長は「難関試験だからこそ、不明点はその場ですぐ質問できる環境が必要」と語る。映像授業が主流となる中、同校は生の授業にこだわり、授業当日の理解度確認に加え、1週間後、2〜3週間後にも同内容のテストを実施し「短期記憶を長期記憶に変える仕組み」で知識の確実な定着を図る。
合格実績を支える、もう一つの要素が、講師、教務スタッフ、営業が一体となったサポート体制だ。「宿題をやってこない受講生を甘やかすことはしない」と田中校長。厳しさの裏にあるのは、高額な受講料を支払う受講生への責任感だ。
「講師は担当科目で確実に結果を出し、教務スタッフは教室運営を通じて学習環境を整える。営業スタッフはモチベーターとして受講生の悩みに寄り添い、適切な部署へつなぐ橋渡し役を担う」と語る。

ニューフェイスの大城さん(左)と三沢さん。若い力でSNSでの情報発信にも力を注ぐ
沖縄建設業界の課題
沖縄校に赴任して8年。今年から校長に就く田中校長は、沖縄の課題について「若者の向上心の低さ」を挙げる。「競争意識や粘り強さに欠ける傾向にあり、本土と比べて初任給に差がある中で、待遇に対する問題意識が薄いと感じることもある」と指摘する。
さらに深刻なのが1級建築士の高齢化だ。全国では建築士事務所に所属する1級建築士約14万人のうち、60代以上が4割を占める一方、20代はわずか1%。「毎年約6千人が引退する中、新たに誕生するのは3千人程度。10年後、20年後の有資格者不足は全国だけでなく県内でも必至」と警鐘を鳴らす。
次世代への架け橋として
こうした課題解決に向け、同沖縄校では工業高校や専門学校、大学でのセミナー開催、学生対象のコンペ実施など、若年層への啓発活動を展開している。「建築のおもしろさを知ってもらい、業界への興味を持ってもらうことから始めたい」と田中校長。
「私たちは資格を取らせることしかできないが、無資格者と有資格者では信用が全く違う」。AI時代を迎え、人材の価値がより問われる中、同校は知識と技術で人と業界をつなぐ架け橋の役割を担い続けている。

沖縄校では離島や北部など遠隔地で通学が難しい人向けにオンライン教室を開始する(オンライン教室のイメージ)
DATA
総合資格学院 沖縄校
那覇市久茂地1丁目3−1 久茂地セントラルビル6階
TEL 098−866−8311
FAX 098−866−8312
https://www.instagram.com/sogoshikaku_okinawa?igsh=MnJuaTM0eDNscXFi&utm_source=qr
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第2061号 2025年7月4日掲載