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2022年12月30日更新

海を眺め家族だんらん|サイアスホーム(株)[表紙のお宅から]

中学生から園児まで3人の子どもがいる知名さん宅。家族5人、自然と中城湾を望むLDKに集まる。小上がりの和室や半個室のデスクスペースなども併設。集いの場で、一人の時間も過ごせる。また、収納がたっぷりあるのも特徴。パントリーやファミリークローゼット、シューズクローゼットなどが動線上にあり、家の中はスッキリ。くつろぎも家事動線も充実した約38坪の住まいを紹介する。

中城湾を望む高台に建つ知名邸。リビングからその眺望を堪能できる。開放感を重視する施主の要望から、リビングの天井高は3.4メートル確保した


収納たっぷり居場所いっぱい

Wさん宅
知名さん宅/鉄筋コンクリート造/サイアスホーム(株)


海を望むリビング

眺望の良さから人気の中城村南上原。海を望む土地は「まだ空き地だらけだった時代に、おやじが購入した。先見の明があったんですかね」と笑う知名さん。

前面道路から奥に向かって細長い敷地で、景色の良い奥側にリビングを設けた。道路側にある玄関と距離があるが「プライバシーを確保したいので、玄関とLDKは離して、間に廊下を挟みたい」という知名さんの希望を反映した。

玄関側には、子ども室や水回りがある。「友達には『玄関と子ども室が近いと、勝手に遊びに行っちゃわない?』と言われるけど、子どもたちには自分で考えて行動しなさい、と言っています」と夫人。野球に打ち込む長男は「悪用はしていない(笑)。早朝、ランニングに行くときに家族を起こさずに支度して出られるのが良い」と話す。


デッキは木目調タイル

とはいえ、寝るとき以外は「だいたい皆、リビング辺りに居ます」。水平線を望む景色と、約3・4㍍ある天井高で開放的。掃き出し窓から風が入り、高窓から光が注ぐ心地よい空間に、自然と家族が集う。半個室のデスクスペースや小上がりの和室も隣接し、寝転がったり集中したり思い思いに過ごす。

リビングに面するデッキスペースは、木目調のタイル張り=右写真。耐久性やメンテナンスのことを考えて選んだ。

キッチンも「掃除がしやすい方が良い」と床をタイル張りにした。全体を白でまとめ、爽やかな印象だ。


LDKのそばには、コンセントや照明も備えた半個室型のデスクスペースと、小上がりの和室がある。和室の下部は収納になっているほか「ちょっと腰掛けられるのもいい」と夫人


南側の景色を望む、デッキスペースと芝庭。デッキは、耐久性などを考えて木目調タイルをチョイスした。

 

外壁は設けず、窓の位置を外から見えない高さにしたり、防犯を考えて開閉部を小さめにして調整。玄関先の彩りには光沢のあるコーラルストーンを用いてかわいらしく
 

家事動線 住居中央に集約

知名邸のもう一つの特徴が、「たっぷり収納」。玄関の隣には約1・6帖のシューズクローゼットが、洗面・脱衣所の近くに約3帖のファミリークローゼット、キッチンのそばに1・3帖のパントリーがある。知名邸を手掛けたサイアスホームの建築士・宮里恭平さんは「動線上にまとまった収納空間を設けることで、片付けや身支度の時短になる」と説明する。

さらに「洗濯機のある洗面室、物干し場、ファミリークローゼットを家の中央に集約して、移動距離を短くした」ことも家事の効率化につながっている。


「無添加住宅で快適」

親から土地を譲り受け、建築会社巡りをした。「事務所内の空気が気持ちよかったのと、対応が丁寧だった」ことからサイアスホームに依頼。その事務所と同じ「無添加住宅」での新築を決めた。漆喰や炭化コルク、無垢材など、天然素材にこだわった住宅で「息子はアレルギー性鼻炎持ちで、以前は頻繁に症状が出ていたけど引っ越してきてからは少なくなった」と夫人。

子どもたちはリビングでまったりしていたかと思えば、芝庭でサッカーを始める。知名さんも趣味のDIYにいそしむ。和室外のウッドデッキテラスと日よけは知名さんのお手製だ。

「次は何を作ろうかな」。新居では、家族の時間も一人時間も充実しているようだ。
 

リビングと玄関をつなぐ廊下。居室に囲まれた場所だが、暗くならないように天窓を設置。「おかげで、昼間は明るくて電気要らず」と知名さん。アーチ型の壁も優しい印象を醸す


白を基調にしたキッチン。床は掃除がしやすいタイル張りにした

 

知名さんの趣味はDIY。和室の外のウッドデッキや日よけは知名さんがDIYした。自分で作った作業スペースで、さらなるものづくりに励む


玄関の隣には1.6帖のシューズクローゼットを設けた。家族の靴はもちろん、長男、次男の部活道具なども置いている


浴室を使用中でも洗面台が使えるよう、脱衣室と洗面室を分けた。洗面室奥の扉は洗濯物干し場につながる

 

 

[DATA]
家族構成:夫婦、子ども3人
敷地面積:285㎡(約86.21坪)
1階床面積:124.10㎡(約37.54坪)
躯体構造:鉄筋コンクリート造
用途地域:第一種低層住居専用地域
設計:サイアスホーム(株) オアシス設計部 宮里恭平
コンシェルジュ:新垣美紗貴
構造:(株)濱川構造
施工:サイアスホーム(株)
電気:保島電設
水道:沖正設備

問い合わせ
 サイアスホーム(株)
 電話0120-881-080
 https://www.saias-home.co.jp/


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1930号・2022年12月30日(第2集)紙面から掲載

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