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2019年8月16日更新

片づけの体験を重ねる|ママが笑顔になる家づくり[5]

文・桃原安祐子(建築士)

子ども室の収納
わが家ではこの夏、子ども室の模様替えをしました。思春期というお年頃に合わせた空間づくりと収納を増やすことを目的に、家具をあちこち動かす日々…。

間仕切り壁や小上がりと一体化
すっきり・たっぷり・多機能に
さてここで「子ども室の収納」の例を二つご紹介いたします。

写真③は、お二人のお子さんの部屋を家具で仕切った例です。本棚、クローゼット、お布団などを納めるための大型収納が両方の部屋の壁一面にスッキリ・たっぷりという組み合わせ。納めたものが一目で見渡せるので収納計画がしやすくなっています。

写真④の物件は、小上がりを設けた子ども室です。皆でお布団を敷いて大きなベッドのように使うのですが、その下には、こどもたち目線の大型引き出し収納を設けています。

子どもの1日と1週間の行動を観察
無理なく片づけられる“ワナ”を
子どもたちの持ち物は成長と共に変化しそして増えていく一方で、しかも、それを上手にお片づけできなくて、見ている方はイライラするばかり。

私はそんなイライラを解消する収納作りとして、まず子どもの1日と1週間の行動を観察することにしています。

わが家の場合は、帰宅後のバッグを置く動作に注目。重たいリュックとサブバッグをドカッと下ろせるように、腰の下になる高さにバッグ置き場を用意しました=写真①。例えばこれがイスの下や引き出し収納だと面倒に感じたかもしれませんが、楽な動きで収納できるおかげで無理なく片づけられています。手の動き、視線の高さ、出し入れするものの回数や時間帯など観察して考えた収納計画がピタッとはまると、ワナを仕掛けた猟師になったようで達成感を感じて楽しいものです。

散らかる日もあるけど…気にしない
声を掛けて一緒に片づけ
しかし、そんな甘いワナでもおっくうになって散らかる日もあります。でも私は「まぁいいや」と気にしていません。ワナの仕掛け方さえ分かっていれば、大人になったときに、自分なりのワナの掛け方を創造していくだろうと考えているからです。

そのために今は「片づけの体験(経験)を重ねる」ことにポイントをおいて、散らかってきたら声をかけて、毎回一緒に片づけをするようにしています。

さてムスメの部屋づくりですが、わが家は賃貸なので、手持ちの家具を並べ変えてコンパクトな空間をつくりました=②。趣味のゲーム機を簡単に放り込めるワナも仕掛けたので、娘にとっては快適な「巣づくり」の夏に、そして私にとっては、成長して巣立っていくムスメを思い、ちょっぴり切ない夏になったのでした。



リュックとサブバッグ置き場。ここにドサッと放り込むだけ。服類はここに収まる分だけと決めています。肌着や普段着、学校のジャージ等も収納。


わが家の子ども室。プライベート空間を演出するため間仕切り用のオープンシェルフを追加。おかげで収納量もアップしました


間仕切り兼用家具を設けた事例。パーツごとに取り外しができるので、移動や解体処分も容易にできます


畳の小上がりを設けた子ども室。小上がりの下には、大きな引き出し収納

執筆者

とうばる・あゆこ
1975年那覇市生まれ。2級建築士。県内の設計事務所の勤務をへて、2002年にK・でざいんに入社。戸建て住宅や集合住宅の仕事に携わる。趣味は寄席で落語を聞くこと。(有) K・でざいん 098-835-5518

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1754号・2019年8月16日紙面から掲載

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