インテリア
2025年11月14日更新
年末の大掃除がラクに! ハウスクリーニング会社社長が勧める、11月にやっておきたいこと|プロが伝授 おそうじ術⑳
ハウスクリーニングを行う(株)サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介。今回は11月にやっておくと年末が楽になる「先取り掃除」のポイントと進め方を解説する。

年末がラクになる「先取り掃除」のススメ
年 末といえば大掃除。一年の汚れを落として新しい年を迎える、日本ならではの習慣です。しかし実際には12月はとても慌ただしい時期。仕事納めや子どもの冬休み、クリスマスやお正月の準備も重なり、掃除に十分な時間を割くのは難しいものです。さらに冬本番の寒さの中で水を使う作業をすると、手荒れや体調不良の原因になることもあります。
そこでおすすめしたいのが、11月から始める「先取り掃除」。「すぐに汚れが戻らない場所」や「寒いと取り組みにくい作業」を今のうちに済ませておくことで、年末の大掃除がぐっとラクになります。11月にやっておきたい具体的な掃除場所は、①窓・網戸・サッシ、②ベランダや玄関周り、③照明器具、④カーテンや布製品です。進め方のコツは下記①~④を参考に。
①窓ガラスは新聞紙でキレイに

②玄関は掃き掃除後に水洗い

③照明器具はカバー外し丸洗い

④カーテン・布製品は寒くなる前に

年末は「仕上げ」だけ
先取り掃除の最大のメリットは、11月に掃除を分散しておくことで、12月は「仕上げ掃除」だけで済むという点です。窓は軽く拭き直すだけ、ベランダも落ち葉を掃く程度でOK。寒さが厳しくなる前に水仕事を終えられるため、手荒れや体への負担も減らせます。
また年末の予定に余裕が生まれるので、買い出しや料理など他の用事に集中できます。さらに清掃業者に依頼する場合も、11月のうちに予約を入れておけば「年末は予約がいっぱいで頼めなかった」という事態を避けられます。
1カ所ずつ小分けに
取り組み方のコツは「一度にやる掃除の負担を軽くする」こと。1カ所ずつ小分けに取り組むと無理なく続けられます。週末に窓とカーテン、翌週はベランダ、といった形で計画を立てるのがおすすめです。
また、掃除道具はまとめて準備しておくと効率的。取りかかろうとしたときに「道具がないから買いに行く」となると時間も無駄で、気持ちも下がってしまいます。
表1に掃除場所ごとに使う洗剤や道具をまとめたので、参考に!
表1.掃除場所と使う洗剤リスト

誰が・どこを・いつ
実際に取り掛かる前に、「誰が」「どこを」「いつ」掃除するのかをリスト化=表2=するのもおすすめです。家族で分担する場合は特に効果的で、それぞれが都合の良い日に担当箇所を済ませ、チェックを入れていくスタイルなら無理がありません。進ちょくが見える化されることで「やった・やっていない」の食い違いも防げ、掃除忘れの防止にもつながります。
◆ ◆
大掃除を12月に集中させると「寒さ・忙しさ」で思ったように進まなかったという経験をした方もいるのでは? 先取り掃除は単なる時間の前倒しではなく、年末を快適に過ごすための投資です。ぜひ早めに動き出して、笑顔で心身共にゆとりある年末年始を迎えてください。
表2.「誰が・どこを・いつ」見える化


執筆者(うえしろ・ゆうと)
1995年、うるま市石川出身。株式会社サンジュ代表。同社ではハウスクリーニングのほか、料理などの家事代行業や庭掃除事業も行う。
(電話=0120・547・252)
https://sunju-okicaji.com/hp/
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2080号・2025年11月14日紙面から掲載
第2080号・2025年11月14日紙面から掲載













