[沖縄]部屋演出し生活にゆとり|暮らしが変わるホームステージング[16]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

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2022年3月18日更新

[沖縄]部屋演出し生活にゆとり|暮らしが変わるホームステージング[16]

空間をより魅力的に見せるホームステージングは、さまざまなシーンで利用されており、そこに住む人の暮らし方をも変えることができる手法。最終回となる今回は、森田めぐ美さんが手掛けた事例について、演出のポイントとともに、下の二つの質問を基にしたホームステージング利用者の声を紹介する。文・写真/森田めぐ美(GIFT 代表、ホームステージャー1級)

演出のポイントと実際の効果

 自宅をホームステージング 
Mさん宅/40代夫婦、新築マンションをセカンドハウスとして購⼊、将来的には民泊を希望
リビング。壁に飾られたアートパネルはMさん自身が選んだもの。サイズは相談の結果、かなり大きくしたのでリビングの顔にafter リビング。壁に飾られたアートパネルはMさん自身が選んだもの。サイズは相談の結果、かなり大きくしたのでリビングの顔に
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Before

外家具は背もたれなどに細い素材を使ったスパゲティチェアを採用。リビングから見た時にイス越しでも素晴らしい景色を楽しめる外家具は背もたれなどに細い素材を使ったスパゲティチェアを採用。リビングから見た時にイス越しでも素晴らしい景色を楽しめる

after 寝室。Mさんセレクトのリゾート感あふれるベッドカバーに合わせて、ミラーと観葉植物など全体をステージングafter 寝室。Mさんセレクトのリゾート感あふれるベッドカバーに合わせて、ミラーと観葉植物など全体をステージング
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Before

演出のポイント


Mさんセレクトのアイテムをより魅力的に引き立たせるよう、寝室には南国風の素材を取り入れたり、それに合わせてクッションをオレンジ色にするなどコーディネート。一方、リビングは線の細い家具でモダンな雰囲気にしながら、海の景色も楽しめるようにしました。


利用者への質問

Q1:なぜプロにホームステージングを依頼しようと思ったか?

Q2:実際にしてみてどんな効果や反響があったか?



利用者の声

A1:元々インテリアに興味があり、⾃分のお気に⼊りの空間を作りたいと思っていましたが、自分のセンスに自信がなかったのでお願いしました!

A2:ベランダのイス越しに見える景色や寝室のインテリアなど、どこにいてもリゾート感がある。部屋作りも完全におまかせというわけではなく、⾃分の好きな絵やベッドリネンなどを取り入れ、相談しながら、一緒に進めていけたのが楽しかったです!




 寝室をサロンに 
Hさん宅/50代夫婦、自宅マンションで妻が美容サロンを経営
after 寝室をサロン空間へ変更。ピンクの壁はHさん夫妻がセルフペイントした
after 寝室をサロン空間へ変更。ピンクの壁はHさん夫妻がセルフペイントした
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Before
Before

after リビング。家具を新調し、本を寝室から移動した
after リビング。家具を新調し、本を寝室から移動した
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Before

演出のポイント

サロンへの変更ということで壁を塗装して印象的な空間に。大きなミラーと照明でさらに非日常感も演出しました。リビングは既存家具とも調和させやすいオープンラックをプラスしてアップグレード。観葉植物が適度な抜け感を演出してくれます。


利用者への質問

Q1:なぜプロにホームステージングを依頼しようと思ったか?

Q2:実際にしてみてどんな効果や反響があったか?



利用者の声

A1:自宅開催していた勉強会などを特別感のある空間で開きたいと思っていましたが、手間もかかるし難しかった。失敗はしたくなかったので、お金を払ってでも安心して任せられるプロにお願いしようと思いました。

A2:同じ家具を使っているのに印象が大きく変わり、女性受けがとてもいいです。夫婦で塗ったピンクの壁はZoomの背景としても最適。本棚をリビングに移動したことで、今の寝室では目に入る情報が少なくなり、結果として安眠できる環境になったこともうれしい。




 建売住宅をイメージしやすく 
(株)TEACHPLUSが販売する建売住宅/新築一戸建て
after リビング。手前にあるネイビーとグレーのビーズクッションにより空間が広く感じられる。スチール製の階段に合わせ、家具の素材もスチール製を選んだ
after リビング。手前にあるネイビーとグレーのビーズクッションにより空間が広く感じられる。スチール製の階段に合わせ、家具の素材もスチール製を選んだ
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Before
Before

演出のポイント

2階にボルダリングの壁があったので、アクティブなパパのイメージでステージング。リビングはソファではなくビーズクッションを設置したことで、奥まで見通すことができ、広く感じられるようにしました。


利用者への質問

Q1:なぜプロにホームステージングを依頼しようと思ったか?

Q2:実際にしてみてどんな効果や反響があったか?



利用者の声

A1:普段は全て自社で内装をコーディネートして建売住宅を販売しているのですが、建物や空間をより引き立てるためにお願いしました。

A2:部屋に入った瞬間のお客さまの表情がとっても良いです。暮らしのイメージがしやすいと好評いただいております!



空間の道筋をつくる

お話を伺って、あらためて、お部屋の雰囲気が良くなれば暮らしの質があがり、生活にゆとりが⽣まれるのだなと実感しました。

ホームステージングは、お部屋の個性を生かし、空間の道筋をつくるという、あくまでも導入部分のお仕事だと思います。その後は暮らしの中で自分色にお部屋を仕立てていく、その過程も含めて楽しんでいただけたらうれしいです。

気になるインスタをフォローしたり、ショップを巡ったり、日頃からアンテナを立てて情報収集しておくと、お気に入りのアイテムとの良い出合いがきっとありますよ!

 




執筆者


もりた・めぐみ/ホームステージャー1級。2016年にGIFT(https://giftinteriordesign.com/)を設立し、県内初のホームステージャーとして活躍。昨年からは、LINEを活用したオンラインでのホームステージングサービス「in My Room」(https://inmyroom.online/)も始めた。


◆ホームステージングとは
片付けや掃除、インテリアなどの専門知識・技術を活用しながら、家を整えることで、暮らしの質や家の価値を高めること。(一社)日本ホームステージング協会では、ホームステージングの普及とその担い手であるホームステージャーの育成に力を入れている。詳しくは同協会ホームページ(https://www.homestaging.or.jp/

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1889号・2022年3月18日紙面から掲載

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