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2018年10月19日更新

第3回こども絵画コンクール入賞作品が決定「あったらいいな、こんな家」

魚と共生する海中の家や、宇宙人と遊べる雲の家。県内の小学生から住んでみたい家の絵を募った「第3回こども絵画コンクール」(主管・タイムス住宅新聞社、共催・インテリア産業協会沖縄支部)には、442点の夢の家が寄せられた。その中から最優秀賞をはじめとする入賞作品12点を紹介する。

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夢いっぱいのお住まい拝見
 

最優秀賞(1点)


外間希尭(きあき)さん(はごろも小2年)
「かぞくみんなでワイワイバーベキュー」。お休みの日にバーベキューをするのがとても楽しいので、いつでもバーベキューができる家を描きました。真ん中のところでは、私とお父さんがバーベキューをして、お姉ちゃんはプールで遊んでいます。上の階ではお母さんが弟を寝かせています。一番下の階には私専用の秘密基地もあります。シーサーは家にある本物を見ながら描きました。この絵を仕上げるのに3日間かかりました!

審査講評
家族の笑顔が居心地語る

  • 作者は家族とバーベキューをしているときが、きっと楽しい時なのでしょう。別の階に居るお母さんと赤ちゃんも笑顔だし、しゃぼん玉で遊んでいる子もすごく楽しそうで「みんなの家」という感じがする。家の横にはシーサーが鎮座。沖縄らしさを表現したのもいい!(山城)
  • 家の中も外も細かいところまでしっかり描かれている。肉を焼いているのはお父さんかな? 「こんな家がほしい!」という夢だけでなく、普段の家族も垣間見えてほほえましい(金城真)
  • 人がたくさんいて夢が詰まっている。笑顔もいっぱいで、最優秀賞にふさわしい(江橋)

 

 

優秀賞(4点)

最優秀賞に次ぐ「優秀賞」は、アイデアだけでなく表現力も見事な4点が選ばれた。



新垣稀堂(きどう)くん(長嶺小1年)
「ホルホルハウス」土の中でもすめるおうちがあってもよい

審査講評
土を彫る機械自体を家にした発想がすごい! そして、土の中の表現も圧巻。化石などの宝物が細かく描かれていて、作者のこだわりが見える。新垣くんは恐竜も大好きなのでしょうね。(山城)




山内昌磨くん(兼城小2年)
あそべばあそぶほど電気がたまる家

審査講評
エネルギーの源が遊ぶこととは驚き。そのエネルギーで植物を育てたり、パソコンをしたり有効に使っている。子育てをしていて、「子どもたちのパワーを何かに生かせないか」と思うときが多々ある(笑)。これは最高のアイデア!(金城真)




山内慎大くん(北中城小4年)
マングローブの上の家。じきゅうじそくをするおじいさんをイメージしてかきました。

審査講評
水の中でマングローブの根が複雑に絡む立体感に目を奪われた。 その根の隙間には生き物もたくさんいる。高学年らしい表現力と、子どもらしい発想が組み合わさった素晴らしい作品。(金城明)




金城孝哉くん(西原南小5年)
自家用ロケットのある未来の家。燃料は自然エネルギー

審査講評
月旅行が話題になる時代。いずれは自家用ロケットがある、こんな家が実現するかも。屋上のソーラーパネルでつくる自然エネルギーを燃料にするなど、しっかり時代をとらえる感性がうかがえる。(久高)



「好き」詰まった楽しい作品ずらり

金城審査委員長の総評
今回、鮮やかな建物が多く届きました。建物の中には自分がほしい部屋があり、家族だんらんをするダイニングがありと、空間をうまく使っていました。低学年は最後までしっかり描いて塗りあげた絵がいっぱいでした。
イチゴの家、パインの家、海中の家、虫の家、クイナの家など大好きな物をいっぱい描き入れた絵も印象的でした。親子でアイデアを出しながら最後まで仕上げたのであろうことがうかがえます。
ほかにも地下へ掘り下げていく家や、元気がエネルギーになる家など、おもしろいアイデアも多く、本当に「あったらいいな!」と思いました。
県内各地から届いた夢いっぱいの楽しい作品は、実際に家を建てる時の参考になるかもしれませんよ。ぜひ、多くの方に展示会に足を運んでいただきたいです。


9月27日に行われた審査の様子。審査員は442点の応募作品すべてをチェックし、最優秀賞をはじめ入賞12点、入選168点を選んだ
 

自由な発想で楽しいオウチ

同コンクール主管のタイムス住宅新聞社と共催のインテリア産業協会が与える特別賞には、カラフルで目を引いた作品が選ばれた。
 

タイムス住宅新聞社賞



屋嘉比佐和さん(瀬底小3年)
巨大パイナップルハウス。大好きなパイナップルのおうちをイメージしてかきました。

審査講評
地元の特産品であるパイナップルへの「愛」にあふれている。細部まで丁寧に描き込んでいて、表現力も抜群だ。パインの中でも人気の高い品種「ボゴール(スナック)パイン」を壁の書のモチーフにした発想もニクイね。(久高)


インテリア産業協会賞



前田いのりさん(福嶺小1年)
地下のひみつきちの家

審査講評
地下の家ながら、室内の床や壁の色を階層ごとに変えて楽しんでいる。シャワー室はタイル張りになっているし、照明もちゃんと描いているし、1年生でこれだけしっかり描けるのはお見事! 登場人物がみんな良い顔をしている。(江橋)

 

審査員特別賞(5点)

5人の審査員が、「これぞ!」と感じた作品に与える審査員特別賞には、個性豊かな5作品が選ばれた。



久米龍之介くん(南風原小1年)
「スーパーマンション」

審査講評
「スーパーマンション」を夢の家として描いた発想は、現在の住宅事情を反映しているものだ。各階に魅力的な設備が配され、楽しさが詰まっている。私もこんなマンションに住んでみたい。(久高)




小浜蒼介くん(西原小1年)
ぼくのだいすきがたくさんつまったいえです。このいえがほんとうにあったら、ぼくはこのいえにすみたいです。

審査講評
この家には、作者の大好きがつまっているだけでなく、周りの人たちも楽しそうなのがいい。夢ばかりではなく監視カメラを付けて、現実も見据えているのも面白い。細かいところまでいっぱい考えて描いたのでしょうね。(金城真)




仲栄真芽衣さん(中城小2年)
「アップルハウス」りんごが大好物なので、りんごのかたちのおうちに住んでみたいと思ってかきました。

審査講評
かわいらしいリンゴのおうち。子どもから大人まで、楽しそうに過ごしているところが良い。洋服や化粧品、テレビの映像など細部まで描かれ、遊び心いっぱい。楽しんで描いたであろうことが伝わってくる。(金城明)




天願胡春さん(高江洲小6年)
「動物・本に囲まれたツリーハウス」私が大好きな動物と本に囲まれた森の中のツリーハウスです。木の葉や雲はティッシュで押さえてぬりました。

審査講評
さすが6年生! 他の作品にないタッチと細かい描写が目を引いた。こんな大自然の中で、かわいい生き物たちに囲まれて読書をしたり、食事をしたら、さぞ気持ちがいいだろう。幸せをいっぱい感じる作品。(江橋)




宮城真心(まなか)くん(瀬底小2年)
自然がいっぱい! 本がいっぱい! ぼくだけの図書館ハウス

審査講評
作者は本が大好きなのでしょう。これだけいっぱい本があるのに、さらに本の自動販売機まであり、好きがあふれている。絵の中の人がみんなニコニコしていて、こちらもニコニコしちゃう。(山城)

 

2018年10月19日~21日 トータルリビングショウ会場で入賞・入選した180点を展示

今回、紙面で紹介した入賞作品12点と、入選作品168点は19日(金)から始まった県トータルリビングショウの会場(沖縄コンベンションセンター・会議棟B)に展示している。21日(日)までで、時間は午前10時~午後6時。応募総数442点の中から選りすぐった180点がずらり。子どもたちの自由な発想と表現力は一見の価値あり!
期間中は、来場者に好きな絵を選んでもらう「会場賞」の投票も行う。同賞は入選作品168点の中から3点を選出。次週発行号(11月2日発行)で発表する。惜しくも入賞を逃した作品も受賞のチャンスがある。会場賞に投票いただいた方には、くじ引きで素敵な商品をプレゼントする。

※10月21日(日)午前11時から、紙面で紹介した12人の入賞者への表彰式を開催します。
そのため、21日午前10時~正午の間は作品の観覧ができません。ご了承ください。



昨年の絵画展示会場。入賞・入選作品180点が並ぶ


自分が描いた絵の前でうれしそうに写真を取る姿も多かった


<問い合わせ>
(株)タイムス住宅新聞社 こども絵画コンクール係
098‐862‐1155 (平日午前10時~午後6時)

沖縄県トータルリビングショウ運営事務局
098‐890‐7721(土日午前10時~午後6時)




【審査員】
委員長・金城明美さん【北国小学校校長、絵本作家】
山城一美さん【沖縄職業能力開発大学校教授、県建築士会副会長】
金城真知子さん【フリーパーソナリティー】
江橋正さん【インテリア産業協会沖縄支部事務局長】
※同協会沖縄支部長・外間幸一さんの代理
久高将己【タイムス住宅新聞社取締役】
※同社代表取締役・石川達也の代理


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1711号・2018年10月19日紙面から掲載

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