防災
2018年8月3日更新
高温に関する予報 熱中症対策に利用
夏本番。強烈な日差しにバテ気味の人も多いのでは? 本土では最高気温が40度を超えるなど猛暑が続いている。この時期に、気をつけなければならないのが熱中症。重症になれば死に至るおそれもある。気象情報を活用して、高温が予想される場合には、しっかり暑さ対策をしよう!
最高気温30度超は注意
環境省のデータによると、最高気温が30度以上になる真夏日や、夜間の最低気温が25度以上になる熱帯夜が多くなると、熱中症による死亡者数も多くなる。
沖縄では8月はほぼ毎日真夏日となり、9月も真夏日が多い。熱中症に対する最大限の警戒が必要だ。
沖縄気象台の予報官・知念浄さんは「気象台では、高温の予想期間に応じて、高温に関する各種情報を発表し、注意を呼びかけている」と語る。
高温が予想される2週間前からは「高温に関する異常天候早期警戒情報」を、前日または当日に33度を超えると予想されるときには「高温注意情報」を発表している。「高温注意情報」は、本土では35度を超えると予想されるときに発表される。「沖縄では35度を超える日はまれ。気温は本土ほど高くならなくても、湿度の高さや強烈な日差しから、熱中症のリスクは高い」。
気象庁の情報を活用し、暑くなりそうな日はこまめに水分補給をする、外出の際は日傘や帽子で日よけをする、室内でも適切にエアコンを利用するなどの対策をすることが大切だ。
気象庁から発表される高温に関する情報
熱中症の応急処置
熱中症の予防法
- 外出時は涼しい服装にしたり、日傘・帽子で日よけをする。
- こまめに水分補給をする。たくさん汗をかいたときはスポーツドリンクや塩あめなどで水分とともに塩分も補給する
- 暑い時には無理をしない
- 外に出る時は日陰を利用し、こまめに休憩をとる
- 室内では、扇風機やエアコンを上手に利用(設定温度28度以下、湿度60%以下)したり、カーテンで直射日光を防ぐなどして暑さを避ける
室内での熱中症対策 窓から侵入する熱防ぐ
大阪市でことし7月、部屋を閉め切り、エアコンを冷房ではなく送風で稼働していた70代の夫婦が熱中症の疑いで死亡した。室内でも、エアコンを活用したり、窓から侵入する熱を遮るなどの工夫が必要だ。カーテンやガラスフィルムなど窓からの熱を遮るアイテムを、カーテンのショールーム(有)ワールドルームの代表取締役・新崎一樹さんに教えてもらった。
遮熱レース
光沢のあるレースで太陽の熱を反射させ、遮熱や断熱効果を発揮する。ドレープカーテンではないので部屋の雰囲気を変えず、価格も手ごろなので取り入れやすい。白が基本だが、さまざまな柄がある/幅約1m×丈約2mの2枚セット(掃き出し窓用)でおよそ1万円~
遮熱フィルム
日差しを遮り、室内に侵入する熱をカットするガラスフィルム。室内から外は見えるが、外から室内は見えないミラータイプが人気だそう/一般的な掃き出し窓で(1メートル×2メートル)でおよそ2万円~
(有)ワールドルーム
沖縄県沖縄市美里1537
098-939-8032
※水曜定休
<気象情報を活用 迫る危険を確認>