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2018年6月22日更新

【沖縄・水事情】日頃から節水の意識を

空梅雨の5月とはうって変わり、台風6号の接近で沖縄地方は2018年6月16日、記録的な大雨が降った。だがダムの貯水率は、まだ平年を11ポイントほど下回っている(6月19日時点)。ダムの管理などを行う県企業局の担当者は「県民の皆さまには、日ごろから節水にご理解・ご協力いただきたい」と呼びかける。(東江菜穂、川本莉菜子)

『天候頼みの水事情 日ごろから節水を』


ダム整備進み断水なく

2018年5月の降水量は、沖縄気象台が観測するすべての地域で平年を下回った。記録的な空梅雨で県内11ダムの貯水率が50%を割る日が続いた中、6月16日に沖縄地方に接近した台風6号により、貯水率は19日現在で70.9%まで回復した。ただし、平年値は81.6%で、約11ポイント下回っている。
県企業局・配水管理課の大城貴班長は「日ごろから節水の意識を持ってほしい」と呼び掛ける。
というのも、沖縄本島は水源の約8割をダムに頼っており、水事情は天候に大きく左右されるからだ。1993年度以前は断水も実施されていた。
その後、水資源開発が進み沖縄本島では94年度以降、渇水による断水は実施されていない。大城班長は「ダムの整備が進み、総貯水容量は94年に比べて約1.6倍になった。当時の貯水率40%と今の40%では水の量が違う」と話す。
さらに、97年には北谷町に海水から真水を作る「海水淡水化施設」が完成。水源状況に応じて稼働している。一日最大4万立方メートルの水(本島で使用する1日あたりの使用水量の約10%)が生産できる。
水資源開発は進んでいるが、県内入域観光客は一千万人に迫る勢い。水使用量も増えているのではないかと思うが「水道用水の平均送水量はここ20年、概ね横ばい。洗濯機やトイレなど水回り機器の節水性能の向上が要因と思われる」。
大城班長は、「断水が県民や観光産業などに与える影響はあまりに大きい。そうならないよう、安定給水の継続に努めている」と力を込める。
その安定給水は、私たち一人一人の「節水意識にかかっている」とも語る。「雨は降ったものの、またいつ水不足になるか分からない。水事情を踏まえて、節水にご理解・ご協力をいただきたい」と呼びかける。



6月7日、貯水率が29.6%だった金武ダム。水かさが減り、岩肌がむき出しになっていた


6月18日時点で、金武ダムの貯水率は60.1%まで回復した。水位もだいぶ上がっている。​


出しっ放しをやめる

節水のポイントは「水の流しっ放しをやめること」。シャワーの時間を1分短縮すると12リットルの節水になる。洗面時や歯磨き時に出しっ放しをやめると1回あたり6リットルの節水もできる。
洗濯物も、まとめ洗いをして回数を減らすと1回あたり150リットルもの水を節約できるそうだ。そのほかにも雨水を有効活用したり、節水グッズを使うなど、さまざまな工夫で水の使用量を減らすことができる(図参照)。
水は限りある資源。日頃から節水に努めたい。


 

普段の生活の中でできる節水のヒント
料理・洗い物
・食器や食材を洗う時はまとめて洗う
・食器や調理器具についた油分は紙で拭いてから洗う
・洗剤は適量を使う
・水を出しっ放しにせず容器に水をためて洗う
・蛇口に節水コマ(左面参考)を使用する
洗濯時
・まとめて洗い、洗濯の回数を減らす
・洗剤は適量を使う
・節水型の洗濯機を使う
入浴時
・シャワーは短い時間で済ませ、こまめに止める
・浴槽の残り水は洗濯や水まきなどに利用する
トイレ
・大小の切り替えレバーを使い分ける
洗面時
・水を出しっ放しにせず、洗面器やコップを使う

 

お風呂やキッチンで手軽に節水


シャワーヘッド
通常のシャワーヘッド=右=よりも面が小さく、水が出る穴が小さいのが、節水シャワーヘッドの特徴。穴が小さいため、少量の水でも水圧を上げることができる。
シャワーヘッド本体に止水ボタンが付いている商品は小まめに水を止められるが、取り付ける水栓に逆止弁(水の逆流を止める部品)が付いていないと、故障の原因になることがあるという。シャワーとカランの切り替えレバーに「止」がある水栓には逆止弁が付いている。


節水タイプ


従来品


どんな水栓でも取り付けられるシャワーヘッド。約35%節水。軽くて持ちやすいデザイン/1980円(SANEI PS324-80XA-MW2)


止水ボタン付き。逆止弁が付いていない水栓でも、逆止アダプターを取り付ければ使用できる。約50%節水/1980円(SANEI PS3230-80XA-MW2)


バスポンプ
浴槽の残り湯をくみ上げ、洗濯水に再利用できる。


電動くみ上げバスポンプ/2280円(KOSHIN KP-104JH)


泡沫器・キッチンシャワー
蛇口の水が出る部分に取り付け・付け替えして節水できるグッズ。商品によって取り付けられる吐水口の形状が異なるため、事前に吐水口がねじ式なのか、膨らみを帯びた形状なのか確認しておこう。


節水泡沫器。ねじ式。約50%節水。水に空気を含ませることで使用水量を減らし、水はねを抑える効果もある/580円
(SANEI PM282G-13)



シャワーとストレートの切り替えができるキッチンシャワー。約40%節水/1080円(SANEI PM206)


節水こま
ハンドルタイプの水栓に取り付けられる部品が節水こま。ハンドルの根元の内部にある「こま」=右写真赤丸=を換えることで、余分に水が出ないように抑制してくれる。大城さんは「節水こまとキッチンシャワーなどを併用すると水圧が落ちることがあるので、どちらか一つを取り換えるといい」とアドバイス。
シングルレバータイプの水栓では節水こまが使えないのでキッチンシャワーなどで節水を。



節水こま(上写真)は、通常のこま(下写真)よりもパッキン部分が厚めになっている。約50%節水/130円


メイクマン浦添本店では節水グッズコーナーを特設している。大城さんは「お客さまに節水を心掛けるようお伝えしています」と話す



商品紹介
メイクマン浦添本店
住宅設備担当 大城聖也さん
※商品価格は全て税込み

問い合わせ
メイクマン浦添本店
098-878-2777


 

沖縄気象台の1カ月予報

沖縄気象台が2018年6月14日に発表した1カ月予報によると、6月23日~7月13日の間は平年と同様に晴れの日が多くなる見込み。特に6月23日~29日の平均気温は、平年より高くなる可能性がある。6月30日~7月13日の気温は平年並みか、高くなる見込み。
沖縄地方の梅雨明けは、平年6月23日ごろ。梅雨が明けたらまた少雨に戻る可能性がある。引き続き節水に努めよう。
 


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1694号・2018年6月22日紙面から掲載

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スタッフ
東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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