建築家の誇りと 長く残る「責任」|楽しい!ものづくり 沖縄未来建築塾2016より②|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

特集・企画

2016年5月20日更新

建築家の誇りと 長く残る「責任」|楽しい!ものづくり 沖縄未来建築塾2016より②

6月から始まる「沖縄未来建築塾」の第1回では、JIAの當間卓沖縄支部長が建築家について説明する予定だ。塾を前に、未来を担う若い世代へ建築家の仕事やものづくりの楽しさを伝える。當間支部長は、社会に長く残る建築物を手掛けることに「責任」を、さまざまなフィールドに携われることに「面白さ」を感じていると話す。


建築に興味を持つきっかけになった、与那原町にある聖クララ教会


2012年にさまざまなクリエーターとパッケージデザインや企業CI(コーポレートアイデンティティ)を紙で表現する企画展「KAMIGAKARI展」を開いた時の様子


「建築家」という職業を選んだ者には、建築に興味を持った出来事があったのだと思う。
私の場合は5歳のころ出合ったカトリック教会が最初である。明るく開放的で美しいと感じた。
10代はずっと建築が好きだったわけではないが、将来の進路と考えたときに建築を選んでいた。「好きこそ物の上手なれ」というが、苦手だったコミュニケーションや不得意なプレゼンテーションも、「この世界で必要なら」と何とかやってこれた。
建築の素晴らしさを教えていただいた恩師に出会い、彼のもとに集まってきた同世代の仲間と交流できたことも大きい。学生時代はデザインコンペに挑戦しては仲間と競い、賞金が入れば手伝ってくれた後輩と飲みに行ってパーッと使ったし、自信にもつながった。
バイト先の設計事務所では他大学の学生と模型のうまさを競って対外試合。建築家の下での修業時代は、自作案を認めてもらおうと深夜まで悪戦苦闘の毎日であったし、帰宅しては個人的なコンペにも何度も挑戦してきた。
上手かどうかは別として好きなのは間違いないようだ。20~30代は建築のことだけを考えるのが許された、幸せで大切な時期であったし、自ら進んで行動することが新たなチャンスをつかむきっかけになったと今、思い返す。

デザイン、ものづくり 多岐にわたる
実務に入り初めて感激したのは、実施図面を描き、実際にそのままの建築が建ち上がっていくこと。半面、恐ろしいとも感じ、設計者の社会的な責任の重さを痛感した瞬間でもあった。
建築は設計者自身よりも長生きすることを思うと、地域の歴史、気候風土、街並みをしっかりと考慮した上で取り組まなければいけない。
建築の本当の面白さは、デザイン、ものづくり、まちづくり、都市開発、地域活性化、ソーシャルワーク、省エネ・環境保全、社会的弱者対策、ITによる効率化、グローバルな活動など、公益性のあるさまざまなフィールドに関連した仕事ができるということではないだろうか。医師や弁護士にも負けないフィールドである。
(公社)日本建築家協会(JIA)沖縄支部 支部長 當間 卓(建築家)


 今月末に詳細発表「沖縄未来建築塾」 
◆おとなフィールド
対象:40歳未満の建設業やものづくり、まちづくりに携わる人や産官学のみなさん。建築系の大学、専門学校生
内容:活躍中の建築家によるセミナー、課題設計、まち歩きや建築・デザイン視察旅行など
◆こどもフィールド
対象:建築やものづくりに興味のある小、中高生
内容:「つくる」をテーマに構造物の仕組みの解説やものづくりの現場見学、自由研究ワークショップなど
■期間、料金など応募についての詳細は、5月末に JIA沖縄支部のホームページなどで掲載します。
 http://www.jia‐okinawa.org
 
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1585号・2016年5月20日紙面から掲載

特集・企画

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:937

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る