「やる気」に左右されず「継続する」には?|生活に溶け込ませて習慣化|家と心理㉓|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

特集・企画

2024年2月2日更新

「やる気」に左右されず「継続する」には?|生活に溶け込ませて習慣化|家と心理㉓

空間デザイン心理士®で、一級建築士。2児の母でもある、まえうみ・さきこさんが空間を心理学的に解析。今回は「やる気に左右されず、やりたいコトを続けやすい」部屋づくりのポイントを解説してもらいます。

「やる気」に左右されず「継続する」には?
生活に溶け込ませて習慣化

 
今年も早くも1カ月が過ぎましたね。年の始めに「○キロ痩せるぞ!」とか「資格の勉強をするぞ」など何か目標を立てた方も多いと思います。今現在、その目標に向けた行動をコツコツ続けていますか? なかなか、やる気がでなくて継続できず、「いつも、いつの間にかやめてしまう」と悩んでる人も多いのではないでしょうか。私も以前はそうでした。


気持ちより行動が先

衝撃的な事実があります。脳科学の研究では、「やる気は勝手に湧いてこない」そうなんです! 気持ちより行動が先で、例えば「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」んだそう。気分が落ち込んでいても、作り笑顔や笑顔に近い状態にすることで、ネガティブな感情が抑制され、ポジティブな感情が誘発されるという実験結果もあります。

「やる気」もやる気が出たからやるのではなく、行動するから、やる気が出るんだそうです。つまり「行動に人間の心理は影響される」ということ。なので、「継続したい行動をいかにムリなく起こさせる環境をつくる」かが、大切になってきます。

確かに、私の経験から言っても「できる」「できない」は、ほぼ100%、環境によって決まっていました。例えば仕事が忙しくても、資格学校に通い、机に強制的に向かうことで資格を取得できましたし、ジムに通うことで確実に痩せることができました。

「やる気というものは、そもそも存在しない」を意識して、ほんの少しでも行動するのが大切。そのためにも、まずは「やりたいコトがムリなく継続できる」環境や部屋へと仕掛けていくのが大事です。


「考える行為」を減らす

ではどんな部屋だと効果があるのか? 私がおススメするのは、やりたいコトを「ムリなく毎日の生活に溶け込ませ、習慣(ルーティン)の一部にできる」部屋づくりです。

「考えない家事」(主婦と生活社)って聞いたことありますか? 整理収納アドバイザーのぴょこぴょこぴさんが書いた本の名前で、私自身も仕事・家事・育児の両立に悩んでいた時に助けられた考え方です。

人の脳は、「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と考えるだけで、脳にストレスがかかるのだそう。その場所に立ってから考えるのではなく、その場でやるべきことがあらかじめ決まっていると、脳や心へのストレスが減らせます。家事に置き換えるなら、その場所でやる家事をあらかじめ決めて習慣化し、その都度考える行為を減らすと、家事を頑張らずにこなせるというわけです。

ポイントは二つあります。

①「目標・やりたいコト」をあらかじめリストアップする

図②は、わたしの朝のやりたい習慣行動(ルーティン)です。やる順序も決めちゃうのが考えないコツです。

②アクション数は最小限にし、ラクに簡単に取りかかれるようにする

目標ややりたいコトを継続するには、「いかにその行動に移りやすくするか」もポイント。行動に移すのに必要な物が「常に自分の目の前にある状態にしておく」ことも大切です。なぜなら、常に目の前にあると手に取りやすいからです。

これらをやりやすくする部屋づくりのアイデアは、次の二つです。

①必要なモノは「おまとめセット」で置いておく

例えば、夜寝る前の習慣で足のケアをしようと決めます。いざやるときに、クリームはココからとか、マッサージ器具はココからとか、置いてある場所がバラバラだと始める前から大変になり、結局続かなくなってしまいますよね。だから一カ所にまとめて足ケアセットで置いています。

②使う場所の近くにしまうが鉄則!

毎日足のケアをする場所の近くに収納しておくと、「取り出しやすく・しまいやすい」ので面倒なく、ラクに取りかかれます。わたしの場合、寝ながらやるのでベッドの隣。また、保湿ケアセットは洗面室。ストレッチトレーニングセットは、動画を見ながらするのでテレビの近くに。などなど、やることをそれぞれセットでまとめてサッとできるようにしました。
 
◇     ◇     ◇

いかかでしたか? 小さなアクションでもいいんです。でも確実に成功体験をコツコツ、習慣化を目指して目標を達成していきましょう♪

 

やりたいコト 続けられる部屋づくり

 ①「できる」「できない」は環境で決まる 

やりたいコトが「できる」「できない」は環境で決まります。例えば「資格取得に向けて勉強するぞ」と目標を立てたら、「勉強に集中できる空間、勉強するしかない空間」づくりが大切。誘惑が多い環境では、なかなかはかどりません。


 ②やりたいコトをピックアップ! やる場所や順番も決める 

頑張らずにやりたいコトを続けるには、「考える行為を減らす」のもポイント! どこで・何をするか、あらかじめ決まっていると、その都度考える行為が減らせ脳や心へのストレスが減り、頑張らなくても続けやすくなるという。左はまえうみさんの朝のルーティン。「やる順番まで決めちゃうのが考えないコツです」とまえうみさん。




まえうみさきこ
[文・イラスト]
まえうみ・さきこ/1976年、嘉手納町出身。建築会社に20年勤務したのち、2021年6月に「ielie(イエリエ)」を設立。建築の知識やママの経験を生かして、住まいの悩みに応じたコンサルティングやインテリアコーディネートを行う。一級建築士、空間デザイン心理士®、夫、2人の子ども、猫2匹で暮らす。http://ielie.net


↓広告をクリックすると「ielie(イエリエ)」のHPに移動します


これまでの記事は、こちらから。


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1987号・2024年2月2日紙面から掲載

特集・企画

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2122

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る