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2022年6月17日更新
[沖縄]仕事がはかどるテレワーク空間|家と心理③
県内唯一の空間デザイン心理士®で、一級建築士、2児の母でもある前海佐季子さんが空間を心理学的に解析。今回は、仕事がはかどりストレスも減る、快適なワークスペースをつくるコツを紹介します。
仕事がはかどるテレワーク空間
自分に適した場所は
コロナ禍を機に、テレワークになった方も多いと思います。自宅のお仕事環境はいかがですか? 急場しのぎの仕事スペースで、作業がはかどらないと思っていませんか?
テレワーク空間は、日々の充実感やストレスに大きく関わります。だからこそ「家のどこで仕事をするのが、最も快適なのか?」を改めて見直すことが大切です。
適した場所を選ぶには、まず自分がどんなことに気が散りやすいタイプかを知る必要があります。
あなたは、仕事や勉強をする時、どんな環境を好みますか? 実は音楽や雑音、話し声、人の気配など環境からの刺激を受けやすいタイプと受けにくいタイプがいるんです。
カフェなどでも集中できる人、音楽を聴きながら勉強や読書、仕事ができる人は「スクリーナータイプ」です。
一方、図書館の自習室や一人の空間の方が集中できる人は「ノンスクリーナータイプ」です。
スクリーナータイプは、多少騒がしい環境の方が集中できる、または騒がしい場所でも集中力や作業効率が変わりません。そのため、家族が過ごすダイニングやリビングの一角にワークスペースを設けると良いでしょう。
あなたのタイプは?
スクリーナータイプ
周りに人がいるカフェの方が集中できる、音楽を聞きながらの方が集中できる人は「スクリーナータイプ」。家族が過ごすダイニングやリビングの一角にワークスペースを設けましょう
ノンスクリーナータイプ
周りの騒音が気になる、一人の方が集中できる人は「ノンスクリーナータイプ」。ワークスペースも一人になれる場所が良いでしょう。個室でなくても、寝室の一角などを活用して場所はつくれます
「ノン-」は一人の場確保
ノンスクリーナータイプは、家族が過ごすリビングなどに仕事場を設けても集中できません。家族の中にノンスクリーナータイプの人がいる場合、その人のワークスペースの確保を最初に考えましょう。
小さなスペースでも良いので、家の中に1人になれる場所が必要です。個室でなくても一人になれる場所は作れます。
例えば寝室は、落ち着いた環境であることが多いので、その一角にスペースを作れないか考えてみてください。ワークスペースは1帖から作れます。
部屋にデスクを置く余裕がないときは納戸や押し入れなどを活用する方法もあります。
もし、確保できる場所がリビングの一角しかない場合、デスク周りに仕切りを設けることを考えます。できれば、座った時に頭が隠れるくらいの高さがほしいです。
デスクの配置は、部屋のコーナー部分に壁付けで置くのがおすすめです。もし難しければ、壁に向かうように配置するだけでも、余計な情報をシャットアウトできます。
可能なら窓辺がおすすめ。理由は日中、窓から入る光で明るさが取れ、仕事中の満足感が高まるからです。そして、窓から視線が遠くに抜けるとストレスの軽減になります。
外が見えない場所での長時間の作業は、ストレスになりますので、窓がなくても時々席を立ったりして外を眺めたりしてくださいね。
次回は「夏休みも快適! 親子の仕事・学習スペースの作り方」についてお話しします。
書斎がない場合
ノンスクリーナータイプ向けワークスペース確保のアイデア
「ノン-」は一人の場確保
ノンスクリーナータイプは、家族が過ごすリビングなどに仕事場を設けても集中できません。家族の中にノンスクリーナータイプの人がいる場合、その人のワークスペースの確保を最初に考えましょう。
小さなスペースでも良いので、家の中に1人になれる場所が必要です。個室でなくても一人になれる場所は作れます。
例えば寝室は、落ち着いた環境であることが多いので、その一角にスペースを作れないか考えてみてください。ワークスペースは1帖から作れます。
部屋にデスクを置く余裕がないときは納戸や押し入れなどを活用する方法もあります。
もし、確保できる場所がリビングの一角しかない場合、デスク周りに仕切りを設けることを考えます。できれば、座った時に頭が隠れるくらいの高さがほしいです。
デスクの配置は、部屋のコーナー部分に壁付けで置くのがおすすめです。もし難しければ、壁に向かうように配置するだけでも、余計な情報をシャットアウトできます。
可能なら窓辺がおすすめ。理由は日中、窓から入る光で明るさが取れ、仕事中の満足感が高まるからです。そして、窓から視線が遠くに抜けるとストレスの軽減になります。
外が見えない場所での長時間の作業は、ストレスになりますので、窓がなくても時々席を立ったりして外を眺めたりしてくださいね。
次回は「夏休みも快適! 親子の仕事・学習スペースの作り方」についてお話しします。
書斎がない場合
ノンスクリーナータイプ向けワークスペース確保のアイデア
1帖書斎
机周りに仕切りを設置
リビングの一角に設ける場合は、机のまわりを仕切る。防音イヤーマフなどで雑音を遮るのも有効(引用:ベルメゾン、JVC)
クローゼットを書斎に
カーテンで仕切る
パーティションを活用
[文・イラスト]
まえうみ・さきこ/1976年、嘉手納町出身。建築会社に20年勤務したのち、2021年6月に「ielie(イエリエ)」を設立。建築の知識やママの経験を生かして、住まいの悩みに応じたコンサルティングやインテリアコーディネートを行う。一級建築士、空間デザイン心理士®、夫、2人の子ども、猫2匹で暮らす。http://ielie.net
これまでの記事は、こちらから。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1902号・2022年6月17日紙面から掲載