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2020年12月18日更新

おしっこの臭いと引っかき傷を防ぐ|ねこと暮らそう[9]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

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まやちぐらのトイレ。人間用のトイレのほか、猫用トイレが最大三つまで設置できるよう、個室内は広めにしている。田場家は二つの猫用トイレを設置している(写真左)
 

壁紙と爪とぎで部屋守る

猫を飼ってみたい方、これから飼う予定の方にとって、共に暮らす上でまず気になることといえば、臭いと傷ではないでしょうか。

猫を飼う=部屋の中が臭くなる、ひっかき傷で家中がボロボロなど、マイナスなイメージが連想されがちなんですが、対策をすることで臭いや傷の軽減が期待できます。


好みの爪とぎを随所に

猫はケモノですが、いわゆるケモノ臭のようなものは、実はほぼありません。その代わり、オス猫でよく見られる、濃いおしっこをまき散らすスプレー行為など、排せつ物全般の臭いは強いです。

スプレー行為は生後6カ月頃の去勢手術によって未然に防ぐことは可能ですが、手術の時期が適切ではない場合や、個体によっても違います。そのため、術後にスプレー行為を絶対にやらないとは限りません。スプレー行為や排せつ物などの臭いに対しては、トイレの個数を増やしたり、トイレを清潔に保つことを中心に対策していきましょう。

傷の問題に関しては、こまめに爪を切ってあげることや、爪とぎを部屋のあちこちに設置して壁や柱に目を向けさせないことが大事。爪とぎは猫によって好みの素材があるので、いろいろな素材を試すと良いですよ。また、壁に貼れるタイプの爪とぎや、猫が立ち上がっても届かない高さまで貼れる引っかき防止シートなど便利なアイテムも販売されているので、活用しても良さそうですね。


「消臭効果」条件に壁紙選び

私が運営しているアパート「まやちぐら」では、猫による臭いと傷の対策のため、壁紙にもこだわりました。壁紙を決める際には消臭効果があるものを第一条件として選び、猫が生活するリビングの壁紙は全て消臭効果があるものになっています。

どれほどの効果があるのかは定かではないですが、猫に関しては排せつ後以外では特に部屋の臭いが気になることはなく、過ごしやすい空間だと感じています。

また、腰高までの壁には、ツルツルして爪が引っかかりにくい素材の壁紙を採用。壁に当てた光を猫が追って遊ぶ時など爪が当たっている可能性は高いですが、目立った傷は確認できていません。

今のところ爪とぎをちゃんと使ってくれていたり、爪切りを頻繁にしていることも傷があまり見られない理由だと思っています。

きちんと対策すれば、猫の飼いやすさはグッと高まります。猫の好みや生活パターンは一緒に暮らしてみないと分からないので、猫と楽しみながら一緒に住みやすい環境づくりをしてみてくださいね。


腰高までの壁紙は傷が付きにくい素材。腰高から上の壁紙は消臭効果を備えている



文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1824号・2020年12月18日紙面から掲載

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