猫を肥満から守ろう|ねこと暮らそう[3]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2020年6月19日更新

猫を肥満から守ろう|ねこと暮らそう[3]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

まやちぐら内のキャットステップ(右)とキャットウオーク(左上)

 

運動できる環境を

猫という名称の語源は諸説ありますが、「よく寝る子」ということで【寝子】から猫になったという説がよく知られています。実際、睡眠時間は1日12~16時間で、子猫の場合は20時間とも言われています。
特に室内飼いの家猫は、外猫に比べて睡眠時間が多くなりがちです。その結果、運動不足となり、さらにはあらゆる病気の原因となる肥満につながりやすい傾向があります。
肥満を防ぐには、食事の量を調節したりダイエット食を与えたりするのが効果的ではありますが、やはり運動させることも大事です。


横移動より縦移動

猫は基本的に広く走り回ることよりも上下に移動することを好みます。外の景色を見ることも好きなので、窓際にキャットタワーやキャットステップがあると、猫も楽しんで運動することができます。

私が運営するアパート「まやちぐら」では各部屋にキャットステップとキャットウオークを設置し、猫たちが運動できる環境をつくっています。中でもキャットステップは、強力な磁石を使って可動式に。猫が登りやすい高さなど自由に調節できるため、体形や体調に合わせた運動が可能です(キャットステップの詳細は次回説明します)。

わが家の2匹の場合、遊びの延長やトイレの後などで興奮している時に、ステップをよく上り下りしています。その勢いの激しさといったら、かなり野性味があふれていて面白いです(笑)。のんびりしている時からは想像できません。

また、キャットウオークなどの死角から猫じゃらしを不意に見せる遊びもお気に入りです。こうして人間と猫が一緒に遊ぶことでお互いが楽しく、猫の運動量も増やせたら言うことなしですよね。


ねこじゃらしで遊ぶ様子



猫同士で遊ぶ多頭飼い

猫の運動不足解消には、多頭飼いもオススメです(まやちぐらでは3匹まで飼育可能)。もちろん猫たちの相性が大事になってきますが、相性が良ければ追いかけっこやじゃれあうことで体を動かせます。飼い主があまり遊んであげられない時でも、遊び相手がいるのはとても助かります。

その子の性格や体形に合わせた運動をさせることで、家族である猫の健康維持を気遣うことは飼い主の大事な役割なのです。



田場家の猫2匹。のす(左)はビビ(右)が家に来てから運動量が増えた



文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

=毎月第3週に掲載

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1798号・2020年6月19日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2395

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る