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2020年5月15日更新

11都府県の家々巡り|多くの拠り所がある暮らし[2]

2019年の秋に約1カ月間、日本各地で多拠点生活してみた。その体験などを通して、定住にとらわれずにいくつかの生活の拠点を持つような新しい暮らし方について、連載で紹介する。(文・久高友嗣)

多拠点生活向け住居サービス使い、県外生活



私が複数の拠点を巡りながら暮らす多拠点生活を体験したのは、2019年9月から約1カ月間。体験の目的の一つは、(株)アドレスが提供する多拠点生活向けの住居提供サービス「ADDress(アドレス)」を純粋に利用してみることにあった。同サービスは、全国に点在する家々に月定額で中長期的に住む、または短期的に泊まることができるもの。当時は関東から九州までで24カ所の家が提供されていた。



県外で長期生活をしたことがなく、せっかくの機会なので、提供されている家の半分以上に滞在することを目標にして、県外の複数の土地で暮らしてみようと思った。結果として、関東周辺・関西・九州の3エリア11都府県に滞在した。1カ所での滞在が平均2泊前後となり、旅の側面が強くなってしまったものの、土地の人と交流したり近所のスーパーで買い出しして自炊をしたりなど、各地での暮らしの一端は垣間見れたように思う。

移動手段は、各エリア間は高速バス、都市部のエリア内は電車等の公共交通、九州内や都市部から離れた地はレンタカーで移動した。
アドレスの利用料は、お試し期間1カ月のみで月5万円だった。アドレス以外にも「HafH(ハフ)」((株)カブクスタイル)という同様の住居提供サービスがあり、体験期間中にはこちらの宿も利用した。車中泊やキャンプ、友人宅に泊まることも数回あった。予定の費用の見積もりは、沖縄との航空券や住居提供サービスの利用料を除き、全ての交通費で10万円、食費が3万~4万円、観光費2万~3万円で計15万~17万円程度を見込んだ。


大分から熊本へレンタカーで移動中に見えた阿蘇山の麓。沖縄では見られない広大な山岳風景に感動。足を止めて見回りたかったが、宿泊先では管理人も待っていたので、次回におあずけとなった


熊本から長崎へのフェリーを待つ。移動は上船時間を含め1時間ほど。熊本や九州の南から佐賀を経由しての陸路は高速道でも時間が倍以上かかり、フェリーのほうが時短になる


仕事では、各種アウトドア企画でのキャンプ空間の提供や未利用スペースの利活用に関わっていて、体験中はリモートでできる書類作成や連絡業務を担うことにした。この体験の目的には、他県での仕事の展開も視野に入れ、ネットワークを広げることもあった。体験を始めるにあたっては、これから訪ねる土地や人との出会いに満ち、充実しそうな1カ月の暮らしに胸が弾んでいた。


仕事ではキャンプを通じて低未利用地の活用も行っている。写真は17年に今帰仁村の廃校を活用した宿泊施設で映画キャンプをした時の様子。その後、当時の施設運営者による村の子ども向け野外上映会や観光でのキャンプ受け入れ事業などにつながった

 
 久高友嗣/くだか・ともつぐ/1990年、那覇市生まれ。琉球大学卒業後、健康×ITの領域で起業。2018年からキャンプ団体「CAMPO(きゃんぽ)」の活動を開始。レジャーの枠を超えたキャンプをテーマに、用品の提供や遊休地などを利活用した場づくりなどを手掛ける

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1793号・2020年5月15日紙面から掲載

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