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2020年2月28日更新

From沖縄建築賞[13]沖縄建築賞 募集3月19日まで

2月17日から始まった「第6回沖縄建築賞」の作品募集。その概要を紹介するとともに、第5回の正賞受賞者である金城豊さんと宮城江利奈さんに受賞後の変化や沖縄建築賞に対する思いを聞いた。

全作品の展示会も
住宅や公共施設など、県内の優れた建築物や建築士を表彰する「第6回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)の作品募集が始まっている。実行委員長は(公社)日本建築家協会沖縄支部の伊良波朝義支部長=写真=が務める。実行委員会は同支部と、(公社)県建築士会、(一社)県建築士事務所協会、(株)タイムス住宅新聞社の4団体から構成される。



伊良波朝義実行委員長

募集するのは県内で過去5年以内に建てられた住宅や公共建築物など。作品の提出は、同支部に直接持参または郵送で、3月19日(木)午後4時まで(必着)。詳しい募集要項や応募書類などのダウンロードは、タイムス住宅新聞ウェブマガジンからできる。

審査委員長は今回から、建築家で早稲田大学教授の古谷誠章氏が務める。入賞作品は、書類での1次審査、現地審査を行う2次審査をへて、5月8日(金)のタイムス住宅新聞、または同サイト上で発表する予定だ。

応募作品はすべて5月20日(水)から25日(月)まで、タイムスビル2階のギャラリーで展示される予定。さらに、入賞作品については韓国済州道建築士会の設計展への出展も予定されている。


第5回沖縄建築賞の入賞者ら

 
 審査委員長より 
設計者ならではのテーマを

古谷誠章審査委員長

地域の名前を冠した建築賞は、その風土をどう捉えるかが大きなポイントとなります。その方法は千差万別であってもよい。むしろ、いかに個性的に風土と対話するかが大事です。

また、賞は審査委員との対話、対決でもあります。私たち審査委員と議論したいテーマをイメージしてもらって、「この作品でこの話をしたい」など、設計者ならではのテーマを持った作品をぶつけてもらいたいですね。

審査委員長としては、賞への応募を通して、他の人の考え方に触れ、刺激を受け、ヒントをもらい、深い議論を交わすなど、応募者同士が交流するような機会が生み出されることも期待しています。
第5回(2019年)正賞受賞者に聞く沖縄建築賞
 住宅部門正賞 
アカジャンガーの家

金城 豊さん (有)門一級建築士事務所

建築で時代をつなぐ
全国で行われるコンクールの中で、私にとって沖縄建築賞は特別。建築だけでなく、文化や環境など、より沖縄に根差して表現するという点で向き合い方が少し異なります。

加えて前回は地域の記憶を未来に残すことも意識。例えば、地域にしか残っていなかった「アカジャンガー」という貝塚の名前を作品に付けて表に出すことで、「こんな場所があったんだ」と人々の記憶に残り、地域の誇りにもなります。

新聞で大きく受賞が報じられたこともあり、今ではその名前とともに声を掛けられることも多く、過去と未来をつなぐ建築を以前より強く意識するようになりました。

また、この賞は若手人材の育成や、沖縄建築の向上にもつながります。そして、これらが行きつく先は、建築の本来の目的である「人を幸せにする」というところです。

そのため、今後も賞を継続してもらいたいし、若手や中堅にも積極的に挑戦してもらいたい。私も一人の挑戦者として、これからも作品を応募し続けていくつもりです。



▲アカジャンガーの家


 一般建築部門正賞・新人賞 
オアシスバンク

宮城 江利奈さん(株)渡久山設計

女性活躍に喜びの声
デザインだけでなく、沖縄独特の気候風土や文化、地域性を重んじる沖縄建築賞を受賞できたことは本当にうれしいことでした。それもひとえに、施主の理解があってのことと深く感謝申し上げます。

受賞後は建築関係者だけでなく、さまざまな分野の方からお祝いの言葉を頂きました。これまで協力してくれた関係者や地域に暮らす方々、中でも同じ女性として活躍を喜んでくれる女性たちの声掛けが増え、感慨深い思いです。また、県産の新素材HPC(ハイブリッド・プレストレスト・コンクリート)を屋根とした工法は同業者からの関心を引き、つながりが広がったことも大きな変化のひとつです。

日頃から建物が完成した後のねぎらいの言葉にこの仕事の醍醐味を感じていますが、このたびの受賞はこれまでの努力が報われたようで、関わった皆と共に喜び合えたことは今までにない感動でした。それが自信となり、成長、飛躍につながるよう、今後も誠実に設計の仕事を続けていきたいと思っています。



▲オアシスバンク
 
募集要項(要旨)
主催:「沖縄建築賞」実行委員会    
  構成団体:(公社)日本建築家協会沖縄支部  (公社)沖縄県建築士会
       (一社)沖縄県建築士事務所協会  (株)タイムス住宅新聞社
協賛:建築関係団体(予定) 特別協力:㈱沖縄タイムス社 後援:マスコミ各社(予定)
応募対象
 沖縄県内で過去5年以内に完成した建築物。
 ①住宅建築部門…主要用途が住宅(多世帯住宅含む)で規模は問わない。
 ②一般建築部門…住宅以外で、公共、文教、生産、商業、厚生、集合住宅などを含む建築物で規模は問わない。
応募資格
 活動の本拠地が県内にあり、作品に責任のある立場で関わった建築士で、関係団体への加盟の有無は問わない。審査委員及びその事務所関係者の応募は認めない。
 ※応募作品の公表については、施主の承諾を得たものとする。
応募手続き
 応募書類作成・提出ガイドに沿って「応募申請書」、「作品説明書」を作成。募集要項や各書類はタイムス住宅新聞ウェブマガジンからダウンロードできる。提出は、指定のデータ形式で、作品をA3サイズにプリントし、作品一式をCDにおとして、日本建築家協会沖縄支部に持参(平日午前10時~午後4時の間)または郵送。住所は、〒901-2101 浦添市西原1-4-26(沖縄建築会館内)。
応募料の納付
 応募者は1作品につき5000円の応募料を3月19日(木)までに以下の口座に振り込み。期日までに振り込みが無い場合は失格となる。振込先:沖縄海邦銀行 泡瀬支店 普通口座(0225043)沖縄建築賞実行委員会 伊良波朝義
受付期間
 2020年3月19日(木)午後4時まで(必着)。
審査委員
 委員長:古谷誠章(建築家、早稲田大学教授) 副委員長 : 小倉暢之(琉球大学名誉教授)
 委 員:能勢裕子(彫刻家) 伊良波朝義(日本建築家協会沖縄支部支部長)
     西里幸二(県建築士会会長) 野原勉(県建築士事務所協会会長)
     石川達也(タイムス住宅新聞社代表取締役社長)
審査手順・選考基準
 2段階の審査で作品を選出する。2次審査の現地調査で応募者へ同行を求める場合、離島の作品における応募者の渡航費は自己負担とする。応募作品は下記の視点から総合的に評価。
 ①沖縄の気候風土を反映した建築提案があり、独創性、表現力が優れていること。
 ②時代性をふまえた企画力や技術力、機能性に優れていること。
 ③地域への貢献、文化の向上に資しており、未来へつながる創造性が優れていること。
表彰区分
 ・正 賞=住宅建築部門、一般建築部門で審査基準により総合的に優れている作品
 ・タイムス住宅新聞社賞=正賞に次ぎ、奨励賞の中から際立った作品
 ・奨励賞=正賞、タイムス住宅新聞社賞に次ぐ作品の中から、今後、正賞が期待できる作品
 ・新人賞=全応募作品の中で、40歳未満の建築士による秀でた作品。正賞ならびに奨励賞とは別途の賞とする。
賞金及び賞状、賞牌など
 ・住宅建築部門=正賞1点20万円、奨励賞2点以内5万円
 ・一般建築部門=正賞1点20万円、奨励賞2点以内5万円
 ・特別賞=タイムス住宅新聞社賞1点10万円、新人賞1点5万円
発表
 2020年5月8日(金)予定。タイムス住宅新聞またはウェブマガジン上で行う。
問い合わせ
 沖縄建築賞実行委員会事務局(電話=098-862-1155、タイムス住宅新聞社内、担当/当真・仲本)。メール=kenchiku.jht@gmail.com

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1782号・2020年2月28日紙面から掲載

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