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2022年3月25日更新

[沖縄・マンション売買]case33「県内マンション事情と住まい選び」

文・友利真由美

◆相談内容◆

マンションを買った方がいいのか? それとも一戸建てがいいのか? 新築? 中古? いろいろな人の意見を見聞きして頭が混乱しています。正解を教えてください。


気持ち整えてから選ぶ

2019年4月からスタートしたこのコラムも今回で最終回を迎えます。マンションネタのみで3年間も連載できたのは、県内のマンション需要が高まっている証拠です。今後、県内のマンションファンがもっと増えますように!


好調だったコロナ前

まずは連載当初からの3年間で、県内の分譲マンションを取り巻く環境がどう変化したか、個人的肌感も含めてお伝えします。

県内観光経済が好調だった2019年、新築分譲マンションは坪単価190万円台でバブル期のピークを越える価格となりました。中古マンションも築10年未満の築浅なら、新築時の価格を超えて売買されることもありました。

当時、県内の中古マンションを購入するのは県民のみにとどまらず、県外や海外の方もいて、価格高騰を押し上げていました。加えて建築資材等高騰によりさらに価格が上がったことから、2019年の年末ごろには新築マンションの売れ行きが少しずつ鈍化。そして、2020年のコロナ禍に突入しました。



現在は中古に注目集まる

先行きの見えない状況と観光経済への打撃で、県内の景気は急激に冷え込みました。私が懸念したのは「減給や離職で住宅ローンが払えず、住まいを手放さざるを得ない方が増えるのでは」ということ。売買契約はキャンセルが続出し、金融機関も融資に慎重になったことでローン審査不可も増えました。マンション価格も10~15%ほど下落しました。

しかし長引くコロナ禍で新しいライフスタイルが定着。自宅からのリモートワークが普及すると、快適な住まいへの需要が高まり、2020年秋ごろからはマンション価格もコロナ禍前まで復活。翌年にはアフターコロナを見越し、県外からの購入希望者も増えました。

2022年になると新築マンションの平均坪単価は210万円を超えました。価格高騰により、一般的な県民にとっては手が届きづらくなっているため、再び中古マンションの人気が高まっています。


大切なのは住まいの快適さ

ちまたには「賃貸か購入か」「一戸建てかマンンションか」「新築か中古か」など、さまざまな意見が飛び交っています。マンション購入を取り巻く環境には金銭的リスク(住宅ローンの返済を継続できるか)、将来の人口減など社会的リスク(資産価値が保たれるか)など大きく二つのリスクがあります。どう決断していいものか、万人が納得する正解はなく、非常に悩ましいものです。

ではこう考えてはどうでしょう。私たちが社会生活を送る上で住居は不可欠。家族の安らぎの場であり、休息の場でもあります。数字では計れない満足度や快適度によって日々のパフォーマンスが上がり、精神的な安定にもつながります。つまり、快適な住環境が人生に及ぼす影響はとても大きいのです。

リスク懸念や損得勘定で右往左往する前に、まずは今住んでいる家を快適な場にしていきましょう。窓を開けて空気を入れ替え、不要なものを処分し、掃除をしましょう。それだけで確実にあなたの生活は変わります。

マンションでなくても快適な住環境であればいいんです。家を整え、気持ちが整ってから、改めて購入を検討し、満足できる選択肢を選び、あなたの正解を見つけてください。

そして、もし困ったことがあれば専門家の力を活用してください。あなたにとって快適な住まい環境が得られますよう、不動産専門FPの立場からいつも応援しています。3年間ありがとうございました。



 友利の結論 

・県内のマンション需要は高まり、価格も高騰した状態が続いている

・住まいに対するリスクや損得勘定に万人が納得する正解は存在しない

・整理整頓と清掃で今の住まいを快適に

・不動産で困ったら専門家の力を活用しましょう



ともり・まゆみ
(株)エレファントライフ代表。不動産専門ファイナンシャルプランナーとしてマンションの売却や不動産相続の相談に応じている。生粋のマンション好き。 電話098・988・8247


これまでの「マンション売買そうだんfile」記事はこちらから。

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1890号・2022年3月25日紙面から掲載

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