お住まい拝見+
2020年8月28日更新
[お住まい拝見+]「地域の記憶」を再現
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2020年8月」より掲載)
「地域の記憶」を再現
凹凸に集う光・風・人|門一級建築士事務所/Oさん宅より
凹凸を駆使した建物の形で、光や風を上手に取り入れていたOさん宅。昨年開かれた第5回沖縄建築賞では、住宅部門の正賞に輝いた。近くで貝塚が発掘されていたこともあり、「地域の記憶」もテーマで、かつての面影が垣間見える。
敷地の随所に敷かれた琉球石灰岩は、昔、琉球石灰岩で土地の境界線を示していたことをイメージ。新築時はクリーム色だったのが、住んで1年以上たち、少し黒っぽくなるなど風合いも出てきている。
また、庭を囲む植栽には、イジュやクスノハカエデ、コンロンカなど、琉球諸島固有の植物が植えられている。建築士の金城豊さんは「過去の風景を未来へとつなぎ、残していくような住まいであり続けてほしい」と話した。

庭。テラスとの間に琉球石灰岩が敷かれている。ほかにも、玄関ポーチの前や隣地境界線沿いなど、敷地のいろいろな場所に琉球石灰岩がある

黒っぽくなり風合いが出てきた琉球石灰岩
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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1808号・2020年8月28日紙面「今月の表紙から 2020年8月」より掲載
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- 出嶋佳祐
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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。