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2019年10月25日更新

[こども絵画コンクール表彰式&リビングショウリポート]勢理客さんに最優秀賞 木造住宅関連の企業目立つ

「第33回沖縄県トータルリビングショウ」(主催・沖縄タイムス社、タイムス住宅新聞社)が10月18日~20日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた。住まいや暮らしに関わる企業63社が、自慢の商品やサービスなどを紹介した。

併催事業として、小学生が描く夢の家を募った「第4回こども絵画コンクール」(主管・タイムス住宅新聞社、共催・インテリア産業協会沖縄支部)の展示や、家づくり・片付けの専門家らによる講演会も行われた。

3日間で、延べ2万9017人が足を運んだ。

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第4回こども絵画コンクールの入賞者。前列左から、島袋そらさん(インテリア産業協会賞)、大城良介さん(優秀賞)、前森一樺さん(優秀賞)、勢理客伽奈さん(最優秀賞)、仲村航さん(優秀賞)、高江洲七海さん(タイムス住宅新聞社賞)。後列左から、大城明穂さん、仲宗根琴音さん、桃原満ちるさん、桃原庸さん、下地桃菜さん(いずれも審査員特別賞)

喜びいっぱいの表彰式
こども絵画コンクールの会場では「あったらいいな、こんな家」をテーマに描かれた、入賞・入選作品183作品が並び、3日間で約800人が訪れた。

20日には表彰式も行われ、金城明美審査員長は今回の作品について「自分たちの大好きなものや家族が、クリエイティブな発想とともに最後まで工夫して描かれている」と話した。

応募総数430点の中から最優秀賞に選ばれた勢理客伽奈さん(沖縄市立島袋小1年)は、「丁寧に色を塗ったり、チョコレートのドアなどを工夫した。お菓子を作るのが好きで、描いているときも楽しかった」とうれしそうにコメント。


金城審査員長(左)からの質問に答える勢理客さん

きょうだいで審査員特別賞を受賞した桃原庸さん(南城市立大里北小4年)は「びっくり。細かいところも頑張って描いてよかった」。妹の満ちるさん(同小2年)は「お兄ちゃんと一緒で100倍うれしい」。入賞者には表彰状と副賞が贈られた。

また、入選作品の中から、来場者による投票で決まる「会場賞」には、屋嘉比佐和さんらの作品が選ばれた=下参照。

木そのものをPR
リビングショウの出展ブースでは、木造住宅に関わる企業が目立った。住宅そのものを手掛ける企業が県内外から参加したほか、木の呼吸する特性を生かせるよう通気性の良いコットン製のクロス、地震・火災などの災害やシロアリ対策の手法、木造にマッチするふすま、左官の技術、材料となる木材そのものをアピールするブースもあった。


こども絵画コンクールの展示会場の様子。家族みんなで楽しむ姿が多く見られた



リビングショウ最終日の展示会場。あいにくの天気にもかかわらず、たくさんの人でにぎわった


会場賞
来場者の投票により会場賞1位に選ばれたのは屋嘉比佐和さんの作品。投票総数323票のうち、16票を獲得した。次いで、狩場ちこさん、山城花都さんと続いた。

1位(16票)

屋嘉比 佐和さん(本部町立瀬底小4年)
『毎日パーティー!! 深海ハウス』
真っ暗な深海で、チョウチンアンコウの光を使い、毎日パーティーをするおうちです。広い衣装部屋があります。


2位(12票)

狩場 ちこさん(石垣市立石垣小6年)
『太陽の光がふりそそぐ、あかやねのいっけんや』
石垣島の昔ながらの家がこれからものこっていくといいな。と思ってかきました。大好きなわたしのおうちです。


3位(11票)

山城 花都さん(豊見城市立豊崎小5年)
『タピオカミルクティーの家』
私はタピオカが大好きなので、タピオカの家に住めたらいいなと思いタピオカミルクティーの家をかきました。



講演会

柿本洋さん
実家リノベ「既存図面を用意」
佐平建設の柿本洋さんは19日に、講演「今、増えてます! 二世帯住宅リノベーションのすすめ!」と題し、実家をリノベしてマイホームを取得するヒントを紹介した。

柿本さんは「鉄筋コンクリート造の耐用年数は47年。それに満たず、躯体がしっかりしている建物は活用すべきだ」と語る。親世帯はリノベを機に建物の補修ができ、「子世帯は新築の約7割の値段でマイホームが取得できる」とメリットを話す。注意すべきは増築。「10平方㍍以上の増築には建築確認申請が必要になる。通すのが難しいので現実的ではない」。ほかにも、現状の建ぺい率や容積率に余裕が無ければ増築は不可能と説明。「そういったことを確認するためにも既存図面は必要。実家リノベを考えているならまずは図面を探してほしい」と呼びかけた。


講演会

よなみねえりか さん
もったいないの考え方変えて
整理収納アドバイザーのよなみねえりかさんは、「令和から始める!毎日が楽しくなるお片付けの習慣」をテーマに20日に講演。片付けられなかった自身の体験談で笑いを誘いつつ、隣席同士で片付けられない悩みなどを共有するワークショップ形式で会場は終始和やかだった。

よなみねさんは「これまではモノの価値が高い時代だったが、令和はモノがあふれて価値が低くなる時代。今持っているモノで使わないモノは手放し、お気に入りをそろえて」と、もったいなくて手放せないという考え方を変えるよう促した。モノを減らす・元の場所に戻す・増やさない習慣のコツを伝え、「片付けるとお金、時間、心に余裕が出て得する。何か一つを手放したら、それよりずっといいもの・ことがやってきますよ」と呼びかけた。

パネルディスカッション

左から山城さん、小林さん、新垣さん


松田さん


左から桃原さん、宮城美千代さん、宮城江利奈さん

「家族巻き込む」パパママ目線で
「女性建築士と語るママが笑顔になれる秘訣(ひけつ)Part2」は19日に開催。ママ建築士が楽に楽しく暮らす方法として①やらなくてもいい家事を見つける、②やっても苦じゃない工夫、③みんなでやる、を提案。松田まり子さんは「寝る前に5分片付け時間をとる」、宮城美千代さんは「家族収納や室内物干しがあれば洗濯物を畳んだり取り込まずに済む」。桃原安祐子さんは「テレビを見ながら、子どもをみながらの“ながら家事”を」と動線計画の工夫を、宮城江利奈さんは「家族はチーム」とし、作業しやすい回遊性のあるキッチンなどを紹介した。後半はパパ建築士も参加。新垣朝憲さんは「男性は自分好みのアイテムを取り入れると趣味の延長で家事に参加できそう」、外人住宅に住む小林志弘さんは「収納がないのが悩み。リビングに収納があると散らかりにくくなりそう」、山城勝久さんは「通勤時間もかかる。リモートワークの工夫も考えたい」と話した。


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1764号・2019年10月25日紙面から掲載

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