特集・企画
2019年3月29日更新
[賃貸生活応援企画]賃貸でも自分好みに
退去する際、入居時と同じ状態に戻す「原状回復」が必要な賃貸住宅。棚を取り付けたくても、ネジで穴を開けたりすることはできない。そこで、メイクマン浦添本店のスタッフとメーカー担当者に、原状回復がしやすく、賃貸住宅でも空間を自在に彩ることのできるグッズを教えてもらった。
ディアウォールの施工例
穴いらず壁収納
2×4材など市販の規格木材にパッドを取り付け、床から天井まで突っ張り、壁面収納を好みで作れる。「壁に穴を開けず、狭いスペースでも施工がラクにできる」と販売メーカー・若井産業の大塚裕太さん。木材1本にパッドを取り付けた柱に、フックを付ければつり下げ収納に。2本の柱に棚を付けて壁面収納に。「テレビの後ろ、カラーボックスの上など、デットスペースになりがちなところにも設置できる」。サイズは1×4材用(1280円)、2×4材用(1280円)、2×6材用(1580円)がある。メイクマン店頭では、ホワイト、ライトブラウン、ダークブラウンを用意。棚受け(498円)や、木材をつなぎ合わせる中間ジョイント(848円)も。
左がバネ内蔵の上パッド、右が下パッド ※2×6材用の取り扱いはメイクマン浦添本店のみ
棚受け
ディアウォールの施工法
①設置する場所の高さより45ミリ短くカットした木材とディアウォールを用意(使用したのは2×6材)
②木材の両端にパッドをかぶせる。バネが内蔵されている上パッドが天井側になる(写真は床側の下パッド)
③上パッド装着側を上にして天井隅に当て、バネを縮めるように木材の床側を壁に向かって押し上げる
④真っすぐに立つようにして完成。時計を付けたり、フックを付けてつり下げ収納に
装飾シート施工例。写真左奥のふすまは白れんが柄、右手側のふすまはカリフォルニアスタイル柄の引き戸・戸襖DECOシート(88×210センチで3180円)を使用。床はモロッコタイル柄リメイクシート(90×180センチで2980円)。中央の3段カラーボックスには家具用のDECOシート(木目調、ブルー)を使用
ふすま・床・壁紙装飾シート/明和グラビア
貼ってはがせる手軽さ
ふすま、床、壁などを彩る装飾シート。「そのまま上から貼れて、微調整もしやすい。きれいにはがせるので賃貸におすすめ」と、販売メーカー・明和グラビアの鈴木武志さん。ふすまや壁用はのり残りしにくい接着剤を使用。床用は細かな吸盤でくっつくタイプで、表面と裏面の間にあるガラス繊維の層が「重い物の凹みや傷から床を守る」。柄は流行や定番スタイルなど多種用意。
住宅用クッションフロア材
クッションで防音も
厚さ1.8ミリまたは2.3ミリのクッション入りのシート。金城さんは「いすを引いたり、子どもが走る音が下の階に響くのを軽減できる。キズや汚れも防げます」。色や柄の種類も豊富で、幅は91センチと182センチがあり、長さは10センチ単位で切り売り(価格は種類により異なる。上写真の場合長さ1メートルで700円)。
固定する際にオススメなのが「カーペットテープ」(Scotch/898円)。両面テープだが、もともとの床を傷めにくいよう、片面の粘着力をあえて弱くしている。
カーペットテープ
左のドラセナマッサンは4980円、右のディフェンバキアは880円
人工樹木・造花(フェイクグリーン)
場所選ばず管理ラク
人工樹木や造花について、「最近、クオリティーが高くなってきているので、本物だと間違える人も多い」と話すのはメイクマン浦添本店グリーン担当の比嘉和子さん。土を使わない分、虫が発生せず、軽量で移動もラク。手入れはほこりを拭き取るだけで済むのもうれしい。大きさや種類はさまざまあるが、人気なのはパキラやモンステラ、ゴムの木、コンシンネなど。価格はサイズ、種類によって異なる。
ブーゲンビレアなど鮮やかなものも多い
カスタムラグ/東リ
組み合わせ・使い方自由
40センチ四方で、好みの色や柄を組み合わせて使うラグ。裏面に滑り止めが付いているので、部屋の角から敷き詰めたり、両面テープを使う必要がないのが特長。メイクマン浦添本店ハウス担当の金城義人さんは「リビングのほか、キッチンマットとしても使えますよ」と提案する。1枚598円、現在は浦添本店と豊見城店でのみ取り扱い中。
mt CASA Shadeの使用イメージ
mt CASA Shade/カモ井加工紙
窓もマステで
幅9センチの窓ガラス用マスキングテープ。簡単に貼ることができ、はがすときも跡が残りにくい。紫外線を99%カットするほか、柄もかわいく、おしゃれなものがそろう。メイクマン浦添本店DIY担当の花城可行さんは「トイレの小窓の目隠しや、窓ガラスの縁に沿って貼って飾る人もいます」と話す。1080円。
デコクリックフロアーの施工例
デコクリックフロアー/輸入元:ジィ・エイチ・エス
クギ不要の床材
隣り合う板の側面にある凹凸をはめ込みながら敷き詰めていくことで、接着剤やクギが不要なフローリング材。置くだけなので、既存の床材の上から敷くことも可能。表面はコーティングされており、耐久性もある。幅15センチ、長さ122センチで、色は茶系・白系などがあり=左上写真、店頭では5種類を取り扱う。メイクマン浦添本店DIY担当の花城さんは「入居時に敷いておけば、キズ・汚れの防止になります」。1枚768円、10枚6980円。
〈取材協力・問い合わせ〉
メイクマン浦添本店
098‐878‐2777
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1734号・2019年3月29日紙面から掲載