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2018年5月11日更新

除湿機は除湿能力がポイント|気になるコト調べます!㊴

梅雨シーズン到来。雨が続くと、部屋の中がじっとり、洗濯もできない。そんな時に役立つのが「除湿機」。室内の除湿だけでなく、部屋干しする衣類の乾燥にも役立つ。除湿機を選ぶときのポイントは「除湿能力」、タイプで特長や電気代も変わると、(株)ベスト電器美里店の宮里聡店長は話す。メーカー別に特化する機能も見どころだ。

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省エネ・除菌・集中乾燥も

梅雨時の湿気対策や部屋干しに

排水タンクの容量もチェック
除湿機を選ぶ際、目を付ける点は「除湿能力」。24時間当たりの除湿量を示す。除湿能力が高いほど、衣類は乾きやすい。除湿可能な部屋の広さの目安が表示されているが、宮里店長は「例えば、家族が多く、乾かす衣類も多い家庭なら、除湿能力が高い機器を目安よりも狭めの部屋で使うと早く乾きやすい」と話す。また「除湿能力と排水タンクの容量は一致しないので注意が必要」とも。除湿機は排水タンクがいっぱいになると、自動的に電源が落ちる。「共働きの家庭など、出掛ける前に除湿機をつけて、日中ずっと稼働させるような場合だと、大容量の排水タンクのものがお薦め」だという。

タイプ別の特長を生かそう
除湿機は大きく分けて3タイプ。主流は空気の温度差を利用して除湿するコンプレッサー式。ほかに、乾燥剤で除湿するデシカント式、これら二つを足し合わせたハイブリッド式がある。
コンプレッサー式とデシカント式を比べると、電気代が安くパワフルなのはコンプレッサー式だ。運転中の発熱が1~2度と低く、室内温度を上げにくいのも長所だ。ただ、本体が重たく持ち運びしにくいのが難点。一方、デシカント式は、軽くて持ち運びが便利。コンプレッサー式は気温が下がると除湿能力が低下するのに対し、デシカント式は気温に左右されずに一定の除湿能力を発揮し、年中使用する家庭に適する。宮里店長は「沖縄だと、冬場でもひどく気温が下がることはないので、コンプレッサー式でも十分だと思いますよ」と話す。ハイブリッド式は、夏場はコンプレッサー式稼働で電気代を抑え、室内温度を上げにくく、冬場はデシカント式稼働で気温が下がってもしっかり衣類乾燥。自動切り替えで最適に運転する。コンプレッサー式やデシカント式に比べ、価格は約2倍。財布との相談が必要そうだ。
宮里店長は「『最近、排水タンクに水がたまるのが遅くなったな』と感じたら、買い替え時。除湿能力が低下しているサイン」とアドバイス。しっかりチェックして梅雨を乗り切ろう。



▲SHARP  CV-G120-w
コンプレッサー式で、衣類乾燥1回当たりの電気代の目安は約8.7円。除湿能力は1日当たり約12リットル、排水タンクの容量は約3.1リットルだが、ホース(別売り)を付ければ連続排水が可能。「プラズマクラスター」で消臭、カビ対策も。「大容量で子どもが多い世帯向き」。送風口が上下に動き、衣類の2段干しや床に置いた靴なども乾かす。相場は3万5000円前後。



▲アイリスオーヤマ DDC-50
デシカント式で、重さは7.8キロ。「軽めで1人暮らし向き」。除湿能力は1日当たり約5リットル。排水タンクの容量は2.5リットル。扇風機と合体したような形が特徴的。乾燥した風を送り、室内の空気を循環させて効率的に除湿する。自動首振りで、最大340センチ幅に風が当たる。相場は2万5000円前後。



▲Panasonic  F-YC120HPX
ハイブリッド式で、衣類が乾きにくい梅雨時や冬場でも、除湿能力が低下せずに年中使え、「共働き世帯にお薦め」。「ナノイー」を放出して、部屋や衣類の除菌、脱臭。除湿能力は1日当たり約10リットル排水タンクの容量は約3.2リットル。


▲送風口内の羽根が動き、風が当たる範囲は約165センチ。相場は6万円前後。




▲三菱 MJ100MX
コンプレッサー式。除湿能力は1日当たり約10リットル。排水タンクの容量は約3リットル。「コンパクトで狭い部屋でも使えて容量も十分」。「ムーブアイ」=下写真=が衣類の乾いていない部分を探して、集中乾燥する。ホース(別売り)を付ければ連続排水が可能。相場は3万円前後。






ベスト電器美里店
宮里聡店長

<問い合わせ>
(株)ベスト電器美里店
電話:098-938-7815
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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1688号・2018年5月11日紙面から掲載

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