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2016年6月10日更新

第2回沖縄建築賞|表彰式

県内の優秀な建築や建築士を表彰する「第2回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)の表彰式が6月3日、那覇市のタイムスギャラリーであった。正賞2点をはじめ、タイムス住宅新聞社賞や奨励賞、新人賞の計8点、7人の受賞者を表彰した。審査総評では、沖縄の気候風土を生かし、伝統的な建築技術を取り入れつつ、独自のアイデアを盛り込んだことなどが評価された。

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盾を手に受賞を喜ぶ7氏。前列中央が正賞の仲間氏、同左端が蒲地氏(3日午後、那覇市久茂地のタイムスギャラリー)


7氏の独創性称賛​  世界への発信も視野に

今回の応募総数は44点(住宅建築部門32点、一般建築部門12点)。その中から、最高賞の正賞(賞金20万円)は、住宅部門が仲間郁代氏(44)、一般部門は蒲地史子氏(33)が受賞。蒲地氏は、40歳未満を対象にした新人賞(同5万円)にも選ばれた。
正賞に次ぐタイムス住宅新聞社賞(同10万円)には、島田潤氏(63)。奨励賞(同5万円)は4点で、住宅部門から大嶺亮氏(52)と久高多美子氏(61)、一般部門から安谷健氏(51)と佐久川一氏(68)が選ばれた。
受賞者には、審査委員である版画家、名嘉睦稔氏の作品「恋人たちのカチャーシー」が施された琉球ガラス製の盾と賞状、賞金が手渡された。
審査総評で古市徹雄審査委員長は、県内の建築士の提案性やデザイン力の高さを評価。「応募作品はバラエティー豊か。自然を生かす先人の知恵に独自のアイデアを盛り込み、現代に生かす提案は、環境問題を注視する世界に向けて発信できる」と語り、さらなる研さんを期待した。
受賞者を代表しあいさつした正賞の仲間氏と蒲地氏は、受賞の喜び、施主や関係者への感謝の気持ちを表した。
「先輩を追いかけ懸命に取り組んできたが、いつの間にか後輩に背中を見せる立場に。沖縄のアイデンティティーを大切に、心のよりどころになる住まいづくりを目指していきたい」と仲間氏。蒲地氏は、「公共建築は、環境と利用する人たちの関係を考える必要があると学ばせてもらった。沖縄のために力を尽くせるよう頑張りたい」と抱負を語った。


審査総評を語る古市審査委員長


仲元典允実行委員長から表彰を受ける蒲地さん。正賞と新人賞のダブル受賞となった


 応募作品44点を公開 

表彰式のあった3日午後から9日まで、応募作品44点がタイムスギャラリーで公開された。建物の写真に加え、設計コンセプトや平面図など、作品概要が記された展示パネルに熱心に見入る来場者の姿が多く見られた。


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1588号・2016年6月10日紙面から掲載

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