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2025年4月4日更新
単なる“装飾”じゃない! 脳や心への作用も踏まえて|インテリアコーディネートで暮らし豊かに|家と心理㊲
空間デザイン心理士Ⓡで一級建築士。2児の母でもある、まえうみ・さきこさんが、空間を心理的に解析。今回は「心理学を踏まえたインテリアコーディネート術」を紹介。インテリアが脳と心に与える作用を考慮してコーディネートすることで、よりリラックスできたり作業効率を高めたりなどの効果が期待できるそうです。

単なる“装飾”じゃない! 脳や心への作用も踏まえて
インテリアコーディネートで暮らし豊かに
空間デザイン心理士Ⓡで一級建築士。2児の母でもある、まえうみ・さきこさんが、空間を心理的に解析。今回は「心理学を踏まえたインテリアコーディネート術」を紹介。インテリアが脳と心に与える作用を考慮してコーディネートすることで、よりリラックスできたり作業効率を高めたりなどの効果が期待できるそうです。心理学を踏まえたインテリアコーディネート術
イ ンテリアは単なる“装飾”ではなく、暮らしの質を高め、気持ちを左右する重要な要素です。色や素材、香りの効果を考えながらコーディネートすることで毎日の暮らしを豊かにすることができます。 今回は、心理学的アプローチを交えながら、インテリアコーディネートで暮らしをグレードアップする五つのヒントを紹介します。
①色の力で気分をコントロール
色は視覚から脳に作用し、人の気分や行動に影響を与えます。例えば寒色系は心を落ち着かせてくれ、暖色系は活力を与えてくれます。そういった色の力を踏まえてインテリアに取り入れることで、生活の効率がアップしますよ。
②照明で空間の印象を演出
間接照明をうまく活用したり、電球色や昼白色などを使い分けて「ライティングコーディネート」をすることで、空間の印象を変えることができます。
③嗅覚や触覚にもアプローチ
インテリアは視覚だけでなく、嗅覚や触覚も意識すると、より心地よい空間に仕上がります。例えば、玄関にかんきつ系の香りのルームフレグランスを飾ると、香りからも清潔感を演出できます。
また、クッションカバーやラグなどは色や柄だけでなく、素材感も重要です。触れたときに気持ちがよい素材は、リラックス効果もアップします。
④ストレスフリーな配置&収納
インテリアの配置は快適さに直結します。動きやすい動線を意識して配置することで、ストレスフリーな空間を実現できます。
また、インテリアや家具は置く場所によって空間を狭く見せたり、広く見せたりする効果もあります。インテリアや家具を部屋の角に配置すると、部屋の中央に広いスペースを確保することができ、床面積以上の広さを感じさせてくれます。
⑤季節感を取り入れる
季節感を取り入れると、日々の暮らしに楽しい変化が生まれ、暮らしをグレードアップさせることができます。
◇ ◇
忙しい日常の中でも、自宅が心からくつろげ気持ちよく過ごせる空間にすべく、インテリアの力を最大限に活用してくださいね!
◆リラックスしたい空間には寒色系や淡い色
青や緑などの寒色系や淡いクリームイエローなどの色は、リラックスするときに働く「副交感神経」を優位にし、心を落ち着かせてくれる効果があります。
例えば、寝具のリネンを淡いブルーに変えたり、観葉植物で緑を取り入れると、快眠を促したり、癒やしの効果が期待できます。
◆活力がほしい空間は暖色系に
ダイニングや仕事部屋には、赤やオレンジなどの暖色系がおススメです。暖色系の色は脳を刺激して興奮レベルを高め、食欲を促したり仕事や学習のパフォーマンスを高める効果があります。
ただし、使う面積が大き過ぎると落ち着かなくなるので、差し色としてクッションやラグで取り入れるのがおススメです。

◆電球色でリラックス、昼白色で集中
照明の色も重要です。寝室やリビングでは温かみのある電球色(オレンジ系)が落ち着きをもたらします。
一方で、書斎や作業スペースには昼白色(太陽光に近い色)を選ぶと、目がさえて作業効率がアップします。
◆間接照明で奥行きと温かみをプラス
リビングは天井照明だけでなく、フロアランプやブラケット(壁灯)を取り入れてみましょう。壁に光を当てることで空間に広がりが生まれ、柔らかな雰囲気になります。

◆香りで清潔感や心地よさ演出
最近はインテリアにもなるルームフレグランスやディフューザーなどが数多くあります。玄関にはかんきつ系やハーブ系の香りを取り入れることで清潔感を演出できますし、リビングにはラベンダーやウッド系の香りを選ぶと、心が落ち着きます。
◆やわらか素材でくつろぎ
リビングやベッドにふんわりとしたクッションやブランケットを置いたり、ダイニングチェアにはやわらかなファブリックカバーを加えると、触れたときの心地よさがアップし、よりくつろげる空間になります。

◆スムーズな動線を確保
家具やインテリアの配置は、歩行や動作のためのスペースを確保しましょう。人がすれ違う場所は、幅110㌢~120㌢が必要です。
また、インテリアを部屋の角に配置すると、真ん中に広いオープンスペースが取れ、部屋が広く見えます。
◆生活感を隠す収納術
生活感が出がちなリモコンや雑誌は、カゴやボックスに収納するだけで空間がスッキリします。見せる収納と隠す収納をバランスよく取り入れましょう。

◆春はフレッシュカラーと軽やかな素材を取り入れる
季節ごとにファブリックや雑貨を変えると、日々の暮らしに楽しい変化が生まれる上、リフレッシュできます。
例えば、春は新緑の季節。グリーンやイエローのクッションカバーに変えたり、リネン素材のカーテンに替えると軽やかな印象になります。
◆花やグリーンで彩りをプラス
フレッシュな花や観葉植物を飾ると、空間が一気に華やぎます。玄関やダイニングテーブルに小さな花瓶を置くだけでも、季節の変化を感じられますよ。

[文・イラスト]
まえうみ・さきこ/1976年、嘉手納町出身。建築会社に20年勤務したのち、2021年6月に「ielie(イエリエ)」を設立。建築の知識やママの経験を生かして、住まいの悩みに応じたコンサルティングやインテリアコーディネートを行う。一級建築士、空間デザイン心理士®、夫、2人の子ども、猫2匹で暮らす。
http://ielie.net
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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2048号・2025年4月4日紙面から掲載
第2048号・2025年4月4日紙面から掲載