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2024年4月5日更新
ものの変動が多い新年度がチャンス!|収納上手になる3ステップ|家と心理㉕
空間デザイン心理士®で、一級建築士。2児の母でもある、まえうみ・さきこさんが空間を心理的に解析。今回は、ものの変動が多い新年度に知っておきたい「収納上手になるための3ステップ」を紹介します。
ものの変動が多い新年度がチャンス!
収納上手になる3ステップ
4月は収納見直す好機!
新年度を迎えました。新生活を始める方も多いでしょう。新しいものをそろえたり、使わないものを処分したりと、ものの変動も大きい季節です。すなわち、4月は自宅の「収納」を見直す良い機会なのです!
今回は、「収納上手になるための3ステップ」をお伝えします。覚えておくと便利ですよ。
ステップ(1)わが家のモノをチェックする
何年も着ていない服や、遊ぶことのないおもちゃ、読んでいない本など、すべて引っ張り出して「いる」「いらない」で分類して整理しましょう。迷うものは「保留」として半年か1年後に再確認しましょう。
収納の悩みで上位に挙がるのが「収納スペースが足りない」。もちろん、本当に収納が少ないこともありますが、まず一度、あなたの暮らしを振り返ってみましょう。そのたくさんのものは、本当に必要でしょうか?
例えば、キッチンの奥に何年も眠っている鍋や食器は大きかったり重過ぎたりで使い勝手が悪い…とか、いつか着るかもと衣装ケースにしまっていた洋服を引っ張り出してみるとデザインがイマイチだったり…。こういったものを「いる」と「いらない」で分類し、整理しましょう。
整理中、必ず迷うものが出てきます。迷ったらとりあえず「保留」に分類し、半年か1年後に再チェックして決めると良いでしょう。
ステップ(2)定位置を決めて、ものは増やさない
ステップ1で分類したもののうち、「いる」ものは使う場所に収納します。ここが、そのものの「定位置」です。必ずここに戻すようにしましょう。
すっきりした部屋をキープするこつは、持ち物に合った収納スペースを確保することです。
理想は、収納計画をする際に衣類や食器、本、子どものおもちゃまで持っているものすべての量とサイズを書き出し、そのものに合った収納スペースを確保すること。
「使うものは、使う場所に収納する」というルール、つまり「ものの定位置」を決めておけば、片付けが苦手な人でもハードルが下がります。家族みんなでこの定位置を守るようにしましょう。
ものの定位置をキープするためには、収納スペース以上のものは増やさないことが大切です。
一つ買ったら、一つ処分する。この基本さえ守っていれば、部屋にものがあふれることはないはずです。そうすると、持っているものが把握でき、余分なものを買わなくなり、ものを大事にする生活ができます。
ステップ(3)ものに合わせた、出し入れしやすい高さ・奥行きで収納
ものに合わせた、出し入れしやすい高さ・奥行きで収納
収納場所はものの使用頻度に合わせて決めます。例えば、よく使うものは取り出しやすい場所、年1~2回しか使わないものは上の棚に収めるなど。
ものの大きさや重さに合わせることも大切です。重いものは下、軽いものは上、小さなものは浅い場所など、出し入れしやすい場所に収めましょう。
家を見渡してみると、ほぼ毎日使うもの、たまにしか使わないもの、年に1~2回しか使わないものが混在していることに気が付くと思います。
その“使用頻度別”を基準に整理すると、機能的で使いやすい収納ができます。ほぼ毎日使う使用頻度の高いものは、立ってムリなく手が届く範囲に、めったに使わない軽いものは一番上、重いものは一番下というように分類します。
また、ものの大きさは実にさまざまで、小さなものを奥行きの深い場所に入れると、探すのに手間がかかり、収納スペースも無駄になります。もののサイズに合った収納スペースをつくることも、出し入れしやすくするためには重要です。
新年度を迎えました。新生活を始める方も多いでしょう。新しいものをそろえたり、使わないものを処分したりと、ものの変動も大きい季節です。すなわち、4月は自宅の「収納」を見直す良い機会なのです!
今回は、「収納上手になるための3ステップ」をお伝えします。覚えておくと便利ですよ。
ステップ(1)わが家のモノをチェックする
何年も着ていない服や、遊ぶことのないおもちゃ、読んでいない本など、すべて引っ張り出して「いる」「いらない」で分類して整理しましょう。迷うものは「保留」として半年か1年後に再確認しましょう。
収納の悩みで上位に挙がるのが「収納スペースが足りない」。もちろん、本当に収納が少ないこともありますが、まず一度、あなたの暮らしを振り返ってみましょう。そのたくさんのものは、本当に必要でしょうか?
例えば、キッチンの奥に何年も眠っている鍋や食器は大きかったり重過ぎたりで使い勝手が悪い…とか、いつか着るかもと衣装ケースにしまっていた洋服を引っ張り出してみるとデザインがイマイチだったり…。こういったものを「いる」と「いらない」で分類し、整理しましょう。
整理中、必ず迷うものが出てきます。迷ったらとりあえず「保留」に分類し、半年か1年後に再チェックして決めると良いでしょう。
ステップ(2)定位置を決めて、ものは増やさない
ステップ1で分類したもののうち、「いる」ものは使う場所に収納します。ここが、そのものの「定位置」です。必ずここに戻すようにしましょう。
すっきりした部屋をキープするこつは、持ち物に合った収納スペースを確保することです。
理想は、収納計画をする際に衣類や食器、本、子どものおもちゃまで持っているものすべての量とサイズを書き出し、そのものに合った収納スペースを確保すること。
「使うものは、使う場所に収納する」というルール、つまり「ものの定位置」を決めておけば、片付けが苦手な人でもハードルが下がります。家族みんなでこの定位置を守るようにしましょう。
ものの定位置をキープするためには、収納スペース以上のものは増やさないことが大切です。
一つ買ったら、一つ処分する。この基本さえ守っていれば、部屋にものがあふれることはないはずです。そうすると、持っているものが把握でき、余分なものを買わなくなり、ものを大事にする生活ができます。
ステップ(3)ものに合わせた、出し入れしやすい高さ・奥行きで収納
ものに合わせた、出し入れしやすい高さ・奥行きで収納
収納場所はものの使用頻度に合わせて決めます。例えば、よく使うものは取り出しやすい場所、年1~2回しか使わないものは上の棚に収めるなど。
ものの大きさや重さに合わせることも大切です。重いものは下、軽いものは上、小さなものは浅い場所など、出し入れしやすい場所に収めましょう。
家を見渡してみると、ほぼ毎日使うもの、たまにしか使わないもの、年に1~2回しか使わないものが混在していることに気が付くと思います。
その“使用頻度別”を基準に整理すると、機能的で使いやすい収納ができます。ほぼ毎日使う使用頻度の高いものは、立ってムリなく手が届く範囲に、めったに使わない軽いものは一番上、重いものは一番下というように分類します。
また、ものの大きさは実にさまざまで、小さなものを奥行きの深い場所に入れると、探すのに手間がかかり、収納スペースも無駄になります。もののサイズに合った収納スペースをつくることも、出し入れしやすくするためには重要です。
ものの定位置
すべてのものの定位置を決めて、使ったら必ずそこに戻すようにしましょう!
ものの奥行きは大きく六つ
すべてのものの定位置を決めて、使ったら必ずそこに戻すようにしましょう!
ものの奥行きは大きく六つ
たいていのものは、6種類の奥行きに分類できることが分かります。この六つのサイズを参考に収納スペースをつくっておけば、スペースを有効に利用できますし、持ち物が把握しやすくなり、ムダな買いものも減るはずですよ♪
出し入れしやすい位置とは
◇ ◇ ◇
いかがでしたでしょうか?
整理収納が苦手な方こそ、まずはこの三つを基準に整理してみてください。
ものを手放すのが苦手だったり、ものが多くて収納計画が複雑になりそうだったりする方は、思い切って整理収納のプロにお任せするのも手です。短期間で、さらに自分に合わせた使いやすい収納が手に入ります。
部屋をスッキリさせて、新年度を気持ちよくスタートさせましょう!
[文・イラスト]
まえうみ・さきこ/1976年、嘉手納町出身。建築会社に20年勤務したのち、2021年6月に「ielie(イエリエ)」を設立。建築の知識やママの経験を生かして、住まいの悩みに応じたコンサルティングやインテリアコーディネートを行う。一級建築士、空間デザイン心理士®、夫、2人の子ども、猫2匹で暮らす。http://ielie.net
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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1996号・2024年4月5日紙面から掲載