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2024年1月19日更新

今年は片付けを習慣化 “散らかリバウンド”回避

年末に頑張って片付たのに、すぐに散らかってしまった…という方、その〝散らかリバウンド〟を防ぐ片付け術を、整理収納アドバイザーチーム「沖縄片付けLabo」の新垣さやかさんに教えてもらった。

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鉄則「使う場所にしまう」

新垣さんは「片付けとは、単にモノをしまうことではありません! モノの定位置を決めて、そこに戻すことが片付けです」と力を込める。

モノの位置を決めないと「とりあえず空いているスペースにモノを突っ込んでいくことになり、探したり取り出したりするのに手間がかかります。すると片付けるのが面倒になり、散らかっていきます」とリバウンドの原因を説明する。

モノの定位置は「使うところにしまう」が鉄則。「例えば、わが家はダイニングテーブルでサプリメントや薬を飲むので、テーブルそばの収納に家族おのおのの『薬&サプリセット』をしまっています」=下写真。


食後に飲む薬やサプリメントは、ダイニングテーブル横に収納。使う人ごとにカゴに入れている
 
新垣家のパントリーは8割収納。「上部に隙間があると、カゴを動かさなくても取れます」と話す

また、収納を満杯にすることも散らかりやすくなる一因。「新しいモノが入ってきたときに収納するスペースがないと、モノが散乱していきます。8割収納を心掛けましょう」とアドバイスする。

そのほか「不要なモノを捨てられない」「家族の分まで1人で片付けている」も部屋が散らかる原因になる=下記参照。

 

“散らかリバウンド”する原因と対策


①「とりあえずしまう」で片付けをしている
【対策】モノの定位置を決めましょう!

しまう=片付け、ではありません! 元の状態に戻すことが片付けです。モノの場所(定位置)が決まっていないと、とりあえず空いているスペースにモノを置くことになり、モノが散乱していきます。


②ぎゅうぎゅうに収納している
【対策】8割収納を目指し、余白を持つことを心掛けましょう

収納スペースをフル(10割)に使おうとしているご家庭が多いですが、そうすると新しいモノの場所がない上に、取り出しにくくなり、散らかりやすくなります。


③不要なモノを捨てていない
【対策】手放す勇気を持ちましょう。売る、譲るという手も!

家のモノを「要・不要」に分け、不要なモノは勇気をもって手放しましょう。もったいないと思わず、部屋をスッキリさせるチャンスだと思って処分しましょう。捨てられないものは、売ったり譲ったりするのも手です。


④1人で片付けている
【対策】家族で片付けのルールを決めましょう

1人が片付けても、他の人が散らかせばいつまでたっても片付きません。家族みんなが理解し、実行できる片付けルールをつくりましょう。

 

ハードル下げて続ける

片付けのこつは分かったが、習慣化しづらい理由はズバリ「面倒くさい」だ。

「私もズボラなので、すごくよく分かります。そういう人は、ハードルを下げましょう」。

例えば「1日5分だけ片付ける」とか、「1日1個、不要なモノを捨てる」など無理なく続けられるマイルールを決める。それでもなかなか腰が上がらないときは片付け中に好きな音楽を掛けたり、「終わったら甘い物を食べる」などご褒美を用意したりするのもやる気を出すこつ。「少しずつでも、続けることが習慣化することにつながります」

また、成功体験を積むことも大切だと言う。「ダイニングテーブルなど、ごちゃつきがちな場所を1カ所、出掛ける前に片付ける。すると、帰宅時に成功体験が味わえ、他の場所も片付けようという気持ちになりますよ」

片付けアクションを少なくすることも、続けやすくするポイント。新垣家は多くの収納が、カゴ(箱)に入れるだけ。「家族で一番、片付けが苦手な娘も片付けられるよう、ワンアクションで片づけられるようにしています」。

さらに「普段の行動パターンを利用している」とも。帰宅して部屋に入るまでの動線上にカギやカバンの置き場所を設けると「自然と片付けたりることができる」とアドバイス。「この機会に、今年は片付けを習慣化しましょう!」と新垣さんは話した。



習慣化するコツ
 

★「1日5分だけ」「1日1捨て」などゆるいルールを決める

21日続くと習慣化すると言われている。自分にとって無理なく続けられるマイルールを決めよう。


 

★出かける前に1カ所だけ片付ける

ダイニングテーブルやカウンターなど、普段よくモノを置く場所を出掛ける前に片付けると、帰宅時に『おお! スッキリしている!』と成功体験が味わえ、他の場所も片付けようという気持ちになりやすい。


 
★普段の行動に片付けを取り入れる

片付けは「使う場所に使うモノを置く」が鉄則。そこが生活動線上であれば、無意識の行動パターンを利用して片付けることができる。例えば、帰宅して部屋に入るまでの間にカギやかばん、上着の置き場をつくれば移動しながら片付けができる。また、古新聞置き場にハサミとひもを置いておけば、ある程度たまったらすぐに結んで捨てる準備ができる。



【教えてくれた人】

あらかきさやか・1974年生まれ。2018年に整理収納アドバイザー1級資格を取得。整理収納アドバイザーチーム沖縄片付けLaboを立ち上げ、260件を越える訪問片付けサポートを行う。
電話=098-851-4168
https://sites.google.com/view/okinawakatazuke/

取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1985号 2024年1月19日紙面から掲載

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この記事のキュレーター

スタッフ
東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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