2023年3月17日更新
女性の仕事と不動産売買エージェント[女性のための不動産navi⑪]
文・砂川綾子 (有限会社とまとハウジング不動産売買エージェント)
こんにちは!沖縄クチコミ不動産とまとハウジング®︎不動産売買エージェント砂川綾子です。
不動産売買にこそ女性の気遣い
私たちとまとハウジングで働くヒトスタッフ9人のうち7人が女性です。ということをお伝えすると「女性が多いの! すごいね!」と驚かれることもしばしば。ちなみにネコスタッフ2匹もいます。「家売るオンナ」というドラマのタイトルにもなったように、不動産『売買』業界で働く女性はまだまだ少数派で珍しいイメージが強いのかもしれません。
女性の就業率25%
統計によると、宅建士資格を持ち不動産業に従事する人のうち女性の割合は約25%。実際、女性の不動産業界進出の伸びしろはまだまだ大きいようです(ちなみにアメリカは男女比約半々)。私含め、とまとハウジングスタッフが不動産売買の現場を体験してきて思うのは、女性にもぜひチャレンジしてほしい、いや女性こそ向いている仕事なのでは?ということです。
「いや~ムリムリ。不動産業界=ゴリゴリの男性社会で、さまざまな荒波を乗り越えてきたおじさまたちと渡り合い、数千万円のお金を動かすなんて!! 怖---!!!」っていうイメージもいまだあったりしますでしょうか。そうですよね、この仕事に就く以前のわたしにとっても「よくわからないし怖いし別世界」でした(そんなわたしが足を踏み入れたきっかけはHPで)。
気配り・調整が業務の大半
そんな感じで一見派手で豪快な第一印象を持たれがちな不動産売買の現場ですが、むしろ細やかな気づかいを求められるお仕事です、というと、皆さま意外に思われるでしょうか。
物件紹介や売買相談からスタートし、調査・契約書作成など売買に必要な事務手続きを経て数千万円といった大きなお金が動く最後のゴールまで進んでいくわけですが、そうした実務的な部分と並行して、売買に関係する各方面へ気配り・調整をしていくことが私たち不動産売買エージェントの業務の大半を占めるといっても過言ではありません。
売り主さま・買い主さまはじめ、金融機関や士業関係など売買に関わる皆さんがゴールまでなるべくストレス少なく進んでいけるよう、その中心に立ち、見落としがないか、隙間がないか、不安や気になっていることはないだろうか…不動産の専門知識とこれまでの経験、チームワークを駆使して想像力を働かせます。
そうした繊細な仕事を重ねていくことで、「不動産業界なんとなく怖っ!!」なイメージも払拭されて女性の不動産売買エージェントも増えていくかなぁなどと考えます。
ちなみに、不動産業界で働くのに宅建士資格は持っていたらもちろん良し! ですし必然的に法律知識も学ぶのでお勧めします。が、持ってないと働けないものではないのでキャリアを積みながら資格チャレンジも全然アリです。
案件ごとに出会いと学び
不動産のお仕事に関わり約20年…その間、チャレンジを応援してくれた職場環境や多くの出会いに恵まれおかげさまで「さまざまな荒波を乗り越えてきたおじさまみたいなおばさま」に仕上がりつつある私ですが(笑)、まるで一話完結のドラマのように、案件ごとに新鮮な気持ちで向き合い、新しい出会いや学びもあるところが不動産売買エージェントの魅力だと感じています。
不動産&軍用地売買専門会社とまとハウジングスタッフによるリレーコラムも今回で最終回です。読んでくださった皆さま、そして「コラムを読んで」とお問い合わせやご来店などアクションを起こしてくださったお客さまへ、スタッフを代表してお礼申し上げます。ありがとうございました。=おわり
執筆者
すなかわ あやこ
1970年、那覇市出身。マンションモデルルームでのアルバイトをきっかけに、とまとハウジング&不動産のお仕事と出会う。不動産売買エージェント歴15年。
https://www.tomato-okinawa.com/
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1941号・2023年3月17日紙面から掲載