特集・企画
2023年1月20日更新
日々の家事を見直し 時短&ムダを省く!|家と心理⑩
県内唯一の空間デザイン心理士®で、一級建築士、2児の母でもある、まえうみさきこさんが空間を心理学的に解析。今回は、限られた時間を有効に使うために、家事を見直して時短できることや、やらなくて良い作業を洗い出します。
日々の家事を見直し 時短&ムダを省く!
「やりたくない」を考える
新年、あけましておめでとうございます。新しい生活が始まり、さらに忙しくなる方もいることでしょう。私も、仕事や子どもの習い事や塾の送迎など、新たなことが増え、慌ただしい日々になりそうです。
やることは増える、でも1日の時間は限られているならば、どこかを削らないといけませんよね。そこで年の始めに、家事の時短や、やらなくてよい家事を洗い出しましょう。
まず、暮らしで「優先順位の高いこと」と「なるべくやりたくないこと(家事)」を考えます=下表参照。特にやりたくないことは、どんどん出して、とことん考えていきましょう!
2023年まえうみ家の家事目標
【優先順位の高いこと】
・体や脳の健康から、睡眠時間はきちんと確保する。
・朝4時に起きて、脳の集中力が上がる時間帯に仕事をする。
・子どもに勉強を教える時間をつくる。
・健康食を意識して取る。
・新しい仕事にチャレンジする時間を確保する。
・ブログを毎日更新する時間をつくる。
睡眠は健康・美容の土台。必要な時間はしっかり確保したい!
【なるべくやりたくないこと(家事)】
・手の込んだ料理(できたら炊事全般)。
・週末に掃除の時間を設けること。
・洗濯物干し、洗濯物たたみやアイロンがけ。
・郵便物の整理。
・探しものをする。
・服を選ぶこと。
休日はバタバタせず、しっかり体を休めたい
炊事・洗濯・掃除・片づけ…やりたくない家事はいろいろありますが、今回は、炊事で考えたいと思います。
まえうみ家の食生活の目標は、「健康食をきちんと取りたいけど、手の込んだ料理はしたくない」です。それをかなえるためのポイントは
①考えない
②ムダな動きをしない
③子どもでもできる調理法
の三つです。
①考えない家事
まず、献立を考えないこと。毎日、献立から考えるのって面倒ですよね。いかに、調理をスタートしやすくするかがカギです。そこで約2週間分ぐらいの献立を一気に考えちゃいましょう。あとはそのローテーションです。献立アプリなどで、栄養価も高く、簡単にできるメニューがたくさん載っているので有効に利用しましょう!
まえうみ家の献立は、健康食を意識したいので、できる限り栄養価の高いメニューを考えます。玄米、納豆などの発酵食品や、キノコ類、海藻類、温野菜、豚肉・鶏肉、魚などを使って和食中心に。洋食は、外食のときにおいしい好きなモノを食べます。
自宅で作る料理は、15分以内でできる定番メニューで、品数は1汁1菜~1汁2菜。汁物の中に食材をドバっと入れ栄養を取ります。
野菜や肉は買ったらすぐ切って、1回分に小分けしておけば毎回切る手間が省けます。
冷蔵庫やパントリーなどのストック収納の中身を把握できる状態にしておくのも、考えない家事のポイントです。
②ムダな動きをしない
まず台所を見渡して、食材を置く・調理する・盛り付ける-の三つのスペースが確保できているかチェックしてください。
モノはその動作をする場所の出し入れしやすい位置(立ったときの目線の高さ~腰の高さの間)に収納しましょう。例えばシンク周りには「切る・洗う」に使う包丁、まな板、ボウル、スポンジ、洗剤などを収納します。コンロ周りならフライパンやフライ返し、おたま、コンロの掃除用具など、必要な時に必要なモノがサッと取れるようにしましょう。
また、ほったらかし調理ができる電気圧力鍋や電子レンジなどを使えば、出来上がるまでの時間を自分や家族のために使えます。食器洗い乾燥機(食洗機)も忙しい人の味方。子どもでも簡単に操作できるのでおススメです。
食器はデザインを統一して使う数を減らせば、食洗機にもセットしやすく管理もしやすいです。取っ手がはずれる鍋やフライパンなら食洗機に入ります。
③子どもでもできる調理法で
自分の時間をつくるためには、家族と家事をシェアすることも大切。子どもの自立にもつながる良い機会です。料理も、小学低学年の子どもでも作れるような簡単なメニューや調理法を考えていきます。
火を使わずに電気圧力鍋や電子レンジなどボタン一つでできたり、缶詰などを利用して簡単に作れる調理法をあらかじめ教えておきましょう。
例えば、「しいたけのチーズ乗せ」なんかは電子レンジのオーブンコースを使えば5分ほどで簡単にできちゃいます。
ムダな作業や家事を見直すことは、実は住まいを見直すことにもつながるんです。忙しくなる前にぜひやってみてください。
ムダな動きを無くすキッチン収納術
使いやすいキッチンの鉄則は、使う場所の近くに使うモノをしまうこと!
まえうみ家の食生活の目標は、「健康食をきちんと取りたいけど、手の込んだ料理はしたくない」です。それをかなえるためのポイントは
①考えない
②ムダな動きをしない
③子どもでもできる調理法
の三つです。
①考えない家事
まず、献立を考えないこと。毎日、献立から考えるのって面倒ですよね。いかに、調理をスタートしやすくするかがカギです。そこで約2週間分ぐらいの献立を一気に考えちゃいましょう。あとはそのローテーションです。献立アプリなどで、栄養価も高く、簡単にできるメニューがたくさん載っているので有効に利用しましょう!
まえうみ家の献立は、健康食を意識したいので、できる限り栄養価の高いメニューを考えます。玄米、納豆などの発酵食品や、キノコ類、海藻類、温野菜、豚肉・鶏肉、魚などを使って和食中心に。洋食は、外食のときにおいしい好きなモノを食べます。
自宅で作る料理は、15分以内でできる定番メニューで、品数は1汁1菜~1汁2菜。汁物の中に食材をドバっと入れ栄養を取ります。
野菜や肉は買ったらすぐ切って、1回分に小分けしておけば毎回切る手間が省けます。
冷蔵庫やパントリーなどのストック収納の中身を把握できる状態にしておくのも、考えない家事のポイントです。
②ムダな動きをしない
まず台所を見渡して、食材を置く・調理する・盛り付ける-の三つのスペースが確保できているかチェックしてください。
モノはその動作をする場所の出し入れしやすい位置(立ったときの目線の高さ~腰の高さの間)に収納しましょう。例えばシンク周りには「切る・洗う」に使う包丁、まな板、ボウル、スポンジ、洗剤などを収納します。コンロ周りならフライパンやフライ返し、おたま、コンロの掃除用具など、必要な時に必要なモノがサッと取れるようにしましょう。
また、ほったらかし調理ができる電気圧力鍋や電子レンジなどを使えば、出来上がるまでの時間を自分や家族のために使えます。食器洗い乾燥機(食洗機)も忙しい人の味方。子どもでも簡単に操作できるのでおススメです。
食器はデザインを統一して使う数を減らせば、食洗機にもセットしやすく管理もしやすいです。取っ手がはずれる鍋やフライパンなら食洗機に入ります。
③子どもでもできる調理法で
自分の時間をつくるためには、家族と家事をシェアすることも大切。子どもの自立にもつながる良い機会です。料理も、小学低学年の子どもでも作れるような簡単なメニューや調理法を考えていきます。
火を使わずに電気圧力鍋や電子レンジなどボタン一つでできたり、缶詰などを利用して簡単に作れる調理法をあらかじめ教えておきましょう。
例えば、「しいたけのチーズ乗せ」なんかは電子レンジのオーブンコースを使えば5分ほどで簡単にできちゃいます。
ムダな作業や家事を見直すことは、実は住まいを見直すことにもつながるんです。忙しくなる前にぜひやってみてください。
ムダな動きを無くすキッチン収納術
使いやすいキッチンの鉄則は、使う場所の近くに使うモノをしまうこと!
[文・イラスト]
まえうみ・さきこ/1976年、嘉手納町出身。建築会社に20年勤務したのち、2021年6月に「ielie(イエリエ)」を設立。建築の知識やママの経験を生かして、住まいの悩みに応じたコンサルティングやインテリアコーディネートを行う。一級建築士、空間デザイン心理士®、夫、2人の子ども、猫2匹で暮らす。http://ielie.net
これまでの記事は、こちらから。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1933号・2023年1月20日紙面から掲載