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2022年9月30日更新

[沖縄]建築系学科がある大学・大学校①

県内の建築系学科を有する学校紹介の第3弾。今回は大学・大学校編で、琉球大学・県立芸術大学・沖縄職業能力開発大学校を紹介する。各校とも学生の興味を深め、個性を磨ける授業内容となっている。併せて、過去に掲載した県内の工業高校5校、専門学校3校の特徴も紹介する。




建築系学科がある大学・大学校  ここがイイ! 

授業内容、学び方 学校ごとに特色

琉球大学の建築学コース2年次の設計演習の様子。住宅や集合住宅、美術館といった文化施設などの設計を行う
琉球大学の建築学コース2年次の設計演習の様子。住宅や集合住宅、美術館といった文化施設などの設計を行う


授業・資格取得 主体性が重要

今回で3回目となる「学校紹介(建築系)」。2022年4月29日発行号では、県内の工業高校5校を、同年7月29日発行号では県内の専門・専修学校3校を紹介した。

今回は建築系学科を有する県内の大学・大学校を紹介する。琉球大学、県立芸術大学、沖縄職業能力開発大学校(沖縄能開大)の3校。

前回までの高校、専門学校と大きく異なるのは、学校ごとにカリキュラムや学習の仕方がまったく違うこと。学生の「これを学びたい」「このスキルを磨きたい」というニーズに応えやすい体系になっている。

琉大の工学部工学科・建築学コースは、建築学の基礎から専門知識までしっかり学べる。3年次までは座学が多めで、4年次になると建築の中でも「都市計画」「構造」「設備」など、より興味のある分野の研究室に所属して学識を深められる。卒業後、大学院で研究を深める学生も1割くらいいるそうだ。

県芸大の美術工芸学部・デザイン専攻は建築やインテリアだけでなく、アニメやグラフィック、製品パッケージなどデザインについて幅広く学ぶ。アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)にも「専門分野に片寄らない」と謳(うた)っている。また芸大らしく、ものづくりに力を入れており、授業も座学より実技の方が多い。

沖縄能開大の住居環境科は、2年制で就職を見据えた実践的なカリキュラムが特徴。製図だけでなく型枠や鉄骨を組み立てたり、木材を加工したりと施工に関する実習も多い。また、他の2校と比べると建築士だけでなく、施工管理技士やインテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーターなどの資格取得に挑戦する学生も多い。

とはいえ「工業高校や専門学校の方が資格取得に力を入れている。大学・大学校は学生自ら動かないと取得できない」と大学校の先生は話す。

また、各校に共通するのは、最終年次に卒業研究をすること。テーマを決めて、調査をしたり、データ収集したり、模型作成などを行う。その際も主体的に動かなければ、良い評価が得られない。

県立芸術大学の「環境デザイン」の授業では、店舗や住宅を設計。模型には、家具や什器(じゅうき)も作って落とし込み、トータルプロデュース力を育む
県立芸術大学の「環境デザイン」の授業では、店舗や住宅を設計。模型には、家具や什器(じゅうき)も作って落とし込み、トータルプロデュース力を育む


授業料も差が大きい

授業料は、琉大(昼)は入学金が約30万円、授業料は年間約54万円。

県芸大は入学金が約28万円(県内居住者)で、授業料が年間約54万円。また、ものづくりの授業が多い分、その実習にかかる経費が4年間で17万円、また学外研究費などが別途かかる。

沖縄能開大は入学金が約17万円。授業料が年間で約40万円。

各校とも奨学金も利用できるので必要に応じて確認してみよう。

沖縄職業能力開発大学校での木造軸組構法の施工実習の様子。部材は学生が墨付けを行い、のこぎりやのみなどの手工具、角ノミ機などの電動工具で加工した
沖縄職業能力開発大学校での木造軸組構法の施工実習の様子。部材は学生が墨付けを行い、のこぎりやのみなどの手工具、角ノミ機などの電動工具で加工した


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取材/東江菜穂・出嶋佳祐・市森知
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1917号・2022年9月30日紙面から掲載

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