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2022年2月4日更新
【沖縄】暮らしにアウトドア⑪
沖縄ヤマハ(那覇市曙)の店内でアウトドアグッズコーナー「燈人」を担当する與那嶺康貴さんがアウトドアギアを紹介します。
ギアに合わせた燃料を選ぼう
那覇市曙にあるバイク店・沖縄ヤマハの店内で「燈人」というアウトドアグッズコーナーを担当している與那嶺康貴です。今回は、お客さまからよく質問される、燃料について説明します。キャンプギア(道具)には、燃料を必要とするものがあり、構造や用途によってそれぞれ使用できる燃料が決まっています。使用前に説明書をしっかり読めば問題ないのですが、家に眠っていたランタンやバーナーを引っ張り出したものの、説明書がなく「どの燃料を使用するの?」と悩む方も多いようです。
今回は、アウトドアで使用する燃料について紹介します(固形燃料やキャンドル、薪、木炭は除外します)。
アウトドアで使用するバーナーやランタンの燃料もこれだけある。左から燃料用アルコール、灯油(ケロシン・白灯油)、パラフィンオイル、ホワイトガソリン、CB缶、OD缶。仕様に合わない燃料を使うと危険なので注意が必要
燃料用アルコール
アルコールバーナー(ストーブ)などで使用するのが「燃料用アルコール」です。理科の実験やコーヒーサイフォンで使用する、あれです。無色透明の液体で引火点は約13度。揮発性が高い(蒸発しやすい)上に、引火しやすいので取り扱いに注意しましょう。アルコールバーナー(ストーブ)以外での使用は厳禁です。
常温、常圧で持ち運びできるのでプラスチック容器で保管も可能。ドラッグストアなどでも手軽に購入できます。
灯油とパラフィンオイル
L E Dランタンの光とは違った揺らめく優しい炎が人気のオイルランタンで使用する燃料は「灯油(ケロシン・白灯油)」と「パラフィンオイル」です。アウトドアショップやガソリンスタンドで「灯油」として販売されています。無色透明で特有の臭気を放つ液体で、引火点は約40〜60度。ガソリンよりは蒸発しにくいので安全性は高いです。ただし、燃焼時にすすが出やすいです。「白灯油」という表記のため後述の「ホワイトガソリン」と混同する人が多いですが、全くの別物です。
「パラフィンオイル」は、蠟を液体にしたもの、とイメージするとわかりやすいかも。無色透明の少し粘り気がある液体で、引火点は95度。揮発性も低いので安全な燃料と言えます。すすも出にくく臭いも抑えめ。アウトドアショップやホームセンターなどで販売しています。
ホワイトガソリン
加圧式(ポンピング)のランタンやバーナーで使用する燃料が「ホワイトガソリン」。寒い場所や標高が高い所、湿度の高い場所でも安定した火力が保持できます。すすも出にくいです。
ただし、引火点が40度と低く、蒸発しやすいので、取り扱いには細心の注意が必要です。保管は、金属製で密閉できる容器を使用しましょう。
ガス缶2種 CB缶とOD缶
最後に、2種のガス缶について説明します。
まずは家庭でもカセットコンロに使用する「CB缶(カセットボンベ缶)」。スーパーなどでも手に入り、安価なのが特徴です。デメリットは寒冷地、山岳地帯などの高所でつかなくなってしまうことです。
「OD缶(アウトドア缶)」は、屋外での使用を想定して作られたガス缶で、安定した火力が保証されています。CB缶よりは高価です。
ガス缶の注意点として、ギアのガス供給部の形状に合わないと使用できないこともあります。よく確認してから購入しましょう。
ガスのCB缶(左)とOD缶はガスの注入口が違う。OD缶は安全性や性能を最大限に引き出すためにギアと同じメーカーの缶の使用が推奨されている
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簡単ではありますがそれぞれの特徴と注意点を挙げてみました。取り扱い方法を守れば、頼りになる燃料たち。安心・安全、そして快適にキャンプを楽しんでいただければ幸いです。
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。店舗は那覇市曙1-8-10、電話098・867・3359
www.ysp-nahaakebono.com
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1883号・2022年2月4日紙面から掲載