特集・企画
2021年12月31日更新
[沖縄]オーダーメードで作る収納家具|空間に合わせ隙間ゼロ
収納家具を中心に、オーダー家具の製作・販売を手掛けるINTERIAN(インテリアン)。代表の島袋清成さんは「オーダーメードだと、既存の空間にぴったりの収納を作ることができる」と話す。
Before。以前使っていた既製品の棚。奥行きが深く、奥のカップが見えにくかった
after。コーヒーカップのコレクションケース。カップに合わせて各段の奥行きは浅い。棚の幅や高さは、背後の壁や窓に合わせており、窓を隠さないようにしている
造り付けで収納の悩みを解決
要望に応じて製作する、オーダーメードの家具。インテリアンでは、移動可能な置き家具だけでなく、壁一面の収納棚やキッチンカウンターといった造り付け家具も製作している。既存の空間に合わせて作るため、スペースを隙間なく活用できるのが特長だ。島袋さんは「『ここにこんな収納があればよかった』など、住み始めてから感じる悩みをオーダー家具なら解決できる」と話す。
特にマンションや建売の場合、設計を変えられなかったり、色や素材の選択肢が限られていることも。その点、オーダー家具なら、素材や色を自由に選べる。ものによってはメーカーから材料を取り寄せ、既存の設備と同じ素材で作ることも可能だという。
また、中に収容する物が決まっていれば、それに合わせてサイズを調整し、配線などのルートも確保。壁にエアコンや通気口、コンセントなどの既存の設備があれば、その部分を隠さないようにするなど配慮もする。
キッチンカウンター。背後にある既存のキッチンと同じ素材で製作した
後ろ側は収納棚になっている。子供のいる家庭だったため、戸の表面はガラスではなく、割れにくいアクリル板を使った
特定の家・家族にだけぴったり
依頼後の流れは、現場を確認し、打ち合わせを重ねながらCGでの3D図面を作成。イメージを共有できたら製作していく。注意点は、すぐにはできないことと、既製品の3~5倍の費用がかかること。「時期や作る物にもよるが、一点ものを手作りするので、注文を受けてから納品まで約40~50日かかる」
それでも利用者からの満足度は高く、「こんなのがほしかった」などの声が多いという。
島袋さんは「その家にしか合わないもの、その家族の生活にぴったりなものが作れる。見積もりはすぐにできるので気軽に相談を」と呼びかけた。
島袋清成/しまぶくろ・きよなり INTERIAN代表、インテリアデザイナー。家具デザインを得意とし、インテリアをトータルで提案する。☎︎090(6549)9638
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1878号・2021年12月31日(第2集)紙面から掲載