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2021年11月19日更新

【沖縄ペット】ケージをうまく活用する|ねこと暮らそう[20]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

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ケージをうまく活用する
日常の危機やケンカを回避

「自由奔放こそが猫らしい」「閉じ込めたらかわいそう」などという理由から、ケージは使わず放し飼い一択の飼い主さんは少なくないでしょう。

確かに自由奔放は猫の大きな魅力の一つですね。わが家でも基本的にはケージの外で飼っています。しかし、ケージを上手に活用することで猫がより快適に暮らせるとしたら、どうでしょう? またケージに入れないことがストレスにつながるケースもあります。


多頭飼いなら不可欠まず留守番が多い猫はケージに入れることで、体に悪影響のある誤飲、部屋を荒らす、思いがけない場所に入る、高い場所から落ちるといった、日常に潜む危険から猫を守れる可能性が高いです。子猫の場合は特に好奇心が強く目が離せない時期なので、ケージを使用して猫の安全を守りましょう。

また多頭飼いを考えている方は、先住猫と新しく迎える猫のパーソナルスペースを分ける意味でもケージは必要になってきます。猫は新しい暮らしに慣れるまで時間がかかりますし、お互いの存在に慣れたとしても、不仲な場合にはケンカを避けたり、ケンカした後の落ち着く場所としてケージは重宝します。私の友人の家では猫同士が不仲すぎて、部屋自体を別々にして飼育しているほどです(笑)

わが家の猫同士は仲良しですが、子猫時代から早食いの「ビビ」が「のす」のご飯を狙うことが多くありました。のんびり食べるのすを守るため、そして食欲旺盛過ぎるのすが人間のご飯を狙わないように、ご飯の時間に限ってのすだけをケージに入れるようにしています。2匹の食事の量も把握しやすくオススメです。

脱走防ぎ、安らげる場所にも

家事でベランダに出る時や、配達が来てドアを開けるタイミングには脱走のリスクもあります。そんな脱走を防ぐのにもケージは大活躍します。

また、普段の何でもない時でも、のすはケージの中でリラックスしています。限られた空間とはいえ、囲まれた狭い場所が大好きな猫にとっては、慣れれば割と安らげる場所なのかもしれませんね。

気をつけるのは(1)運動不足やストレスにならないよう長時間閉じ込めないこと、(2)ケージの中で生活させる場合、ご飯・水とトイレは離れた場所に置き、寝床も設置すること、(3)清潔を保つことです。そうすれば、ケージは猫と人間が安心して暮らすために、かなり役立つアイテムになるでしょう。



ベランダに出たがるのす。布団を干す時に必ず出ようとするので、ケージがあれば脱走リスクを回避できる


ケージの外から、のすのご飯を狙うビビ。お互いのご飯を守るためにもケージは活躍してくれる

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1872号・2021年11月19日紙面から掲載

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