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2021年8月27日更新
【沖縄】コード類による事故を防ぐ|ねこと暮らそう[17]
文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
コード類による事故を防ぐ
テレビ裏に進入させない
完全室内飼いで猫を飼う場合、外よりは事故などのリスクが少ないとはいえ、家の中も100%安全とは言えません。家の中なりの危険な場所や物があり、テレビの裏もその中の一つとして注意して頂きたい場所です。
暗い・狭い・温かいテレビ裏
猫は狭く暗く一人になれる場所が大好きで、家の中にもそんな場所はあります。わが家の場合はキャスター付きのおもちゃ箱の下や、冷蔵庫と壁の隙間、キャットウォークの隅っこ、ソファの下などが落ち着くようで、インターホンが鳴ったり来客がある時によくそこへ逃げ込みます。
今回のテーマにしているテレビの裏の場合、狭い暗い+「少し温かい」。これが猫にとっては気持ち良いようです。わが家の猫たちはあまり入り込むことはなかったんですが、好きな猫は本当に好きみたいですね。
しかし、テレビ裏にはケーブルやコードなど配線がたくさんあり、非常に危険。猫がコードに引っかかってパニックになったり、歯の生え変わりでかみグセがついた子猫や、かむのが大好きな成猫がコードのビニールをかんで中の電線に触れて感電など、少し考えるだけでもいろいろな危険が予測できます。
テレビ裏の進入をすのこでガード。突っ張り棒で固定することで、すのこのズレや動きを防いでいる
このように、テレビ裏に限らず配線トラブルは恐ろしいことばかりなので、私が運営するアパート「まやちぐら」ではコンセントの位置そのものを高めに設定。加えて、少しでも配線が減らせるよう、インターネット用のルーターを壁の中に埋め込んであります。
床から約1メートルほどの高い位置にあるコンセント。猫が跳んでも届きにくく、小さい子どもがいる家庭にもオススメ
コードカバーや剣山マット
入ってほしくない場所に置く剣山マット。100円ショップで購入した。
針の間を上手に歩くこともあるので、重ねて置いたり不規則な針の並びのものを選ぶなど工夫するとより効果的
一般的な家庭でできる対策としては、コードにカバーをかけたり、園芸用で売られている「猫の進入を防ぐ剣山マット」を置くのがオススメです(わが家ではこのマットをキッチンで使ってます)。
また、「1本1本コードにカバーするのが面倒」「マットが動くのが嫌!」「掃除しにくい」と感じる方は、「テレビ裏への進入経路を断つ!」というのはどうでしょう?
わが家ではテレビの両脇にすのこを置き、突っ張り棒を使ってすのこが動かないようにしています。これだと猫もテレビ裏に入りにくいですし、剣山より見た目もスマートです。掃除する時は突っ張り棒とすのこを外すだけ。突っ張り棒の付け外しに力がいるので大変ですが、すのこがビクともしないのはかなり利点なので、わが家ではこの方法で落ち着きました。
ただし、この方法はテレビ台のデザインありきなので、わが家の方法をヒントに、それぞれのご家庭に合った進入防止策を工夫してみてくださいね。
文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1860号・2021年8月27日紙面から掲載