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2021年5月21日更新
【沖縄】猫の性格に合わせたソファ選び|ねこと暮らそう[14]
文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
猫の性格に合わせたソファ選び
重視すべきは生地素材
猫との生活で家具選びはかなり重要。中でもソファは「爪とぎで傷んだらどうしよう」「上で吐かれたらショック」などの理由で慎重な人が多いと聞きます。しかしソファが無いと不便な上、部屋の見た目が落ち着かないことも。私は、猫の飼い主が重視すべきは生地の素材だと考えます。そこで今回はソファによく使われる、本革・合成皮革・スエード・ファブリック(布)の特徴を紹介。メリットとデメリットを知り、猫の性格や癖に合わせたソファを選んでもらえたらと思います。
淡い色で革の傷目立ちにくく
まずは本革。上質な光沢があり、使い込むほど味が出ます。しかし、引っかき傷ができやすく、破れたり穴が開いたり…。手入れが大変なので、汚すことの多い猫を飼っている家庭は避けた方が良いでしょう。正直、猫がいる家には手が出しづらい生地です。
フェイクレザーは本革に似せて作られた合成皮革。本革より安価で汚れても拭きやすいので、本革とは反対に汚しやすい猫がいる家庭向き。ただ引っかきにはやはり弱いです。
本革・合皮共に白やベージュ系など淡い色なら引っかき傷が目立ちにくいので、革にしたい場合は淡い色をオススメします。
スエードは起毛素材で肌触りがよく、耐久性が高い。爪が引っかかりにくいため、爪とぎしてしまう子には適した素材と言えます。水や湿気に弱く、ぬれるとシミになることも。ホコリや毛が付きやすいですが、猫の毛と似た色を選ぶと目立ちにくくなります。
ソファ本体のファブリック生地。わが家の猫たちは背もたれの上に乗ってよく引っかくが、生地がコーデュロイで厚いためまだ無傷
ソファ本体のファブリック生地。わが家の猫たちは背もたれの上に乗ってよく引っかくが、生地がコーデュロイで厚いためまだ無傷
布の厚み+カバーで無傷
ファブリックは安価なものが多く、デザインも豊富。ただ汚れに弱く、吐いた時などは布を外して洗う必要があります。爪とぎで傷みやすいですが、金額的に他の生地より交換はしやすい。したくないですけどね(笑)
ちなみにわが家のソファはコーデュロイ素材のファブリック。洗うのは大変ですがカバーの活躍もあり、4年たった今も本体はきれいな状態です。引っかきに対してもコーデュロイ特有の厚みのおかげでまだ無傷。一方、カバーは残念な状態に(笑)
最近は、ラムースという「手触りが良い」「爪とぎに強い」「撥(はっ)水(すい)加工で水と汚れに強い」「丸洗い可能」な人工スエードや、レザーテックスという革に見える布素材で「引っかき・汚れに強い」「通気性が良い」「革特有のヒヤっと感がない」「合皮のように経年劣化でボロボロにならない」といった素材も出ています。どちらも高級ですが、どうしても長持ちさせたい方にはオススメです。デザインだけでなく、ぜひ素材にも注目して後悔しないソファ選びを!
文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1846号・2021年5月20日紙面から掲載