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2021年4月16日更新

老猫のケアと環境づくり|ステップ低く 皿高く|ねこと暮らそう[13]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

老猫のケアと環境づくり
ステップ低く 皿高く

近年、人間だけではなく猫も高齢化が進んでいます。その平均寿命は完全室内飼育の場合は約15歳、外と行き来する猫は約12歳。長生きする遺伝子を持つ個体も存在し、20歳くらいまで生きる子も案外いるのだとか。ギネスに記録された最高寿命は驚きの38歳と3日(人間に換算して約170歳)だそうです。

老猫になると見た目や行動にさまざまな変化が表れますが、猫に元気で長生きしてもらうためには年齢に合わせたケアや環境を整えてあげることが必須です。
重さ20キロにも耐えられる、磁石による可動式キャットステップ。現在は高い位置に取り付けているが=左写真、高齢になったら段差を低く変更することで=右写真、無理なく運動できる環境を作れる


老猫の遊びやすさに配慮を

運動面では体力が衰えるとはいえ健康のためにも運動は必要ですし、まだまだ遊べるアクティブな猫もいるので、キャットタワーやキャットステップは低い段差で面積が広いものを用意しましょう。踏み外さずに高い場所へ登れるようにしてあげると、運動不足解消とストレス軽減につながります。わが家の場合は、磁石によって高さが変更できるキャットステップを設置し、老猫になっても低めの段差にして遊べるよう工夫しています。

食に関しては、かむ力が弱くなり、激しい運動が少なくなることで食が細くなるといった変化が起きます。1回分の食事の量を減らし、1日3~5回ほどに小分けにすると良いです。今まで食べていたドライフードがうまく飲みこめないこともあるため、細かく砕く、少し水を混ぜてふやかす、ウエットフードに切り替えるといった対策が必要です。

また、吐き戻し軽減のため、お皿を床にじか置きせず、高さを出して猫が頭を下げずに食べられるようにしてあげましょう。


猫の食事はお皿に高さを出して、頭の位置が下がらないようにするのがポイント。吐き戻しを軽減し、少量でもしっかりと栄養を取るために、高齢猫は特に気をつけてあげよう

ケアアイテムも老猫用に

体のケアでは、グルーミングや爪とぎの回数が減ることで毛玉ができやすくなったり、爪が伸び過ぎて巻き爪になり肉球に刺さったりと危険です。こまめなケアを忘れずに行い、ケアアイテムにも気を配りましょう。硬いブラシは体が痩せてきた猫にとっては痛く、ブラッシングを嫌がる原因にもなるため柔らかい素材のブラシに。爪切りは、老猫の厚く硬い爪でも1回でちゃんと切れるよう、老猫用を用意してあげましょう。

まだまだ老猫に対しての配慮はありますが、毎日の触れ合いなどを通して様子の変化に気付き、その子の気持ちに寄り添った環境に少しずつ変えてあげることが大事ではないかと思います。
 

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1841号・2021年4月16日紙面から掲載

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