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2020年3月27日更新

切り花使い自宅で花まつり|気になるコト調べます![57]

[沖縄県内切り花産業にも新型コロナの影響]
新型コロナウイルスの影響で、毎年恒例の花まつりやオープンガーデンの中止など、花を観賞する機会も減少した。外出にも不安が伴うが、切り花であれば、自宅で手軽に楽しむことができる。多くの花を扱う㈲花の藤商の豊里大器代表取締役社長に、県産切り花の種類や楽しみ方、長持ちさせるコツなどを聞いた。

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種類豊富な県産切り花

県内では、さまざまな種類の花が商品用として栽培されている。豊里代表は「今はガーベラやトルコキキョウが人気。どちらもピンクやオレンジ、黄緑、紫、グラデーションなど豊富な色彩を楽しめるのが特徴です」と説明する。県産のバラやユリ、キク、ヒマワリなどもよく流通しているという。

「飾る際は自分の感性で好きなように」。複数の種類の花をまとめる、同じ種類を色違いで、など楽しみ方は自由だ。「今の時季であれば、県外産ではあるが、春の花を代表するチューリップや、フルーティーな香りが特徴のスイートピーなどを合わせるだけで春らしさも感じられます」。フリージアやマーガレットなども春らしく彩ってくれる花と提案した。


気軽に花を楽しむきっかけに

一方、切り花業界でも新型コロナウイルスの影響は出ている。本来であれば、フラワーショップは2月後半から4月前半にかけてが繁忙期。生産者もその時期に合わせて作付けし、肥料の量などで花の生育状況を調整する。

しかし、「今年は多くの行事や送別会などの自粛や縮小、延期により、花の注文もストップ。花があふれた状態になり、値崩れを起こしているものもある」と窮状を訴える。

自宅で切り花を飾って楽しむことは、フラワーショップや生産者を応援することにもつながる。豊里代表は「こんな時期だからこそ、花一輪でもポンと置いて気持ちを明るくしてほしい。花の藤商の場合、ガーベラなら1本100~150円と、通常より2~3割安になることもある。たくさんのお花を飾ったり、いろいろな種類を手に取りやすい状況でもあるので、気軽にお花を楽しむきっかけにもなれば」と期待を込めた。
 



切り花を長期間楽しむために

・花瓶に合わせて長さを調整するときに、茎を水につけた状態で切る=下写真。切り口に空気が入らないようにすることで、しっかり水を吸い、花の持ちも良くなる


・茎に向かって垂直に切るのではなく、切り口を斜めにして、吸い口の面積を広くする

・枝ものの場合は、吸い口に十字型の切れ目を入れたり、吸い口部分を砕いたりすると、水を吸いやすくなる

・2~3日に1回は水を替える。暑いときはもっと頻繁に替える

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取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1786号・2020年3月27日紙面から掲載

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出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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