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2020年11月6日更新

やりたいコト見極め時間を捻出|お金と暮らし整えよう![8]

文・嘉手苅麗子 ㈲トクマサ工業La.fitチーフプランナー

 時間管理とは 

時間管理のきっかけは転職
私は時間の使い方があまり得意ではありません。例えば今でも、調理時間や移動時間、資料作成にかかる時間の把握が苦手です。私が建設業に足を踏み入れたのは10年前。建築学科に通っていたわけでもなく、知識ゼロの状態からこの業界に飛び込んだのは、「家ってどうやって作るんだろう?」という単純な疑問と好奇心。新しい仕事は覚えること、学ぶことも多く、まだ幼い3歳と1歳の息子たちの世話も含め、常に追われている状態。仕事と家庭を両立させるため、この頃から時間管理に興味を持ち始めました。


当たり前見直し自分時間確保
時短家事やすき間時間の活用など時間を無駄なく使い、家事も仕事もたくさんこなせることを目指していた時期もありましたが、現在は、スケジュールをこなすのではなく、自分が本当にやりたいこと、大切にしていることのために時間を使うにはどうしたらいいのかを考えることが多くなりました。

趣味を楽しむ、資格取得の勉強をする、一人でゆっくりドライブ、家族と過ごす。まず自分にとって大切にしたい時間はなんだろう? 私の場合は、興味のあることに時間を費やすための自分時間の確保。そのために、家事は家族で協力して進めるなど当たり前のことを見直しました。


優先順位・ゆとり・ムリなら断る
ある程度、自分時間が確保できるようになった私が今も心がけているのは3点。
①優先順位を考え、集中できる時間を設けること。始業前の時間は私にとって大切な集中時間。
②予定は詰め込み過ぎない。急な予定にも対応できるよう、余裕をもつと子どもの病気などにも対応しやすい。
③できないことは断る。限られた時間で新しく何かを引き受ける場合、自分のやりたかったことを調整する必要があることが多い。できることできないことの見極めも大事。

家族がいる中、家族との時間より自分時間を重視することに罪悪感を感じた時期もありましたが、試行錯誤しながらも自分のペース、大切な時間が分かり、気持ちが楽になりました。また、一人ではできないことがたくさんあることを知り、家族を含めて、人間関係を大事にしようと思うようになりました。

自分が置かれた環境の中で、どう時間を使うのか。無駄を省いたり、効率よく物事を進めるのではなく、自分自身にとって大切なことのために時間を作り出すことが私にとっての時間管理と考えています。



円グラフは沖縄県民の平均的な1日の時間配分、棒グラフは自由に使える時間の内訳。ボランティアなどの社会活動に自由時間を充てている人も多い




執筆者
かでかる れいこ
(有)トクマサ工業La.fit勤務。
ファイナンシャルプランナー、家計整理アドバイザーなどお金に関連する資格も複数取得。お金の管理が楽にできる仕組みを常に模索中。 098-988-5128

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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1818号・2020年11月6日紙面から掲載

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