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2020年6月5日更新

冷蔵庫整理でムダ買いなくし栄養バランスも◎|お金と暮らし整えよう![3]

文・嘉手苅麗子 ㈲トクマサ工業La.fitプランナー

冷蔵庫管理でムダ買いなくし栄養バランスも 
「フードロス」とは、本来食べられるのに捨てられる食品のこと。消費者庁の調査によると、日本では毎日一人あたりお茶わん約1杯分(約132グラム)の食べ物が捨てられているという計算結果が出ています。フードロスは家計にも大きく影響します。スッキリ整理して、お金がたまる冷蔵庫を手に入れましょう。

賞味期限切れの食材の処分
冷蔵庫の中をリセットする

冷蔵庫の中のものを全部出し、賞味期限切れの食材を処分したら、食べられるものだけを冷蔵庫に戻します。
その後、まずは3日間、買い物をやめ、冷蔵庫の中を空っぽにします。処分した食材の値段を思い返すと、どれもそれほど高くはないため、食べ残してしまっても気軽に捨てていませんか? 食べ物を捨てるのは、お金を捨てているのと同じこと。値段に直すと記憶に残りやすいので、「捨てたものは買わない」と意識しやすくなります。

在庫管理もラクに
置き場所を決める

リセットした後は、段ごとにしまう物を決め、中が把握できる量の買い物をしましょう。定位置を決めると、ぱっと見ただけで在庫管理ができ、「卵が少ないから買う」というように買い物にも無駄が無くなり、適量の買い物ができるようになります。私は、腐らせて捨てることがないよう、見やすい位置に、作りおきや前日の残り物、賞味期限が近い物など「優先して食べる物」置き場を作っています。買ったものをきちんと食べきることで「お金をちゃんと使えている。無駄にしていない」という自信につながりますし、そのスペースに置かれる食材が多くなる場合は、買い過ぎ、作り過ぎの可能性も考え、買い方を見直すきっかけにしています。

「鉄分・カルシウム」コーナーなど
取りたい食材の定位置も設けよう

置き場所を決める際、「積極的に取りたい食材(栄養素)コーナー」をつくるのもおすすめです。節約効果を期待するあまり、必要な栄養素が足りず、体調を崩しては本末転倒。育ちざかりの子がいるわが家の冷蔵庫は、成長に欠かせない「鉄分・カルシウム」コーナーを設けています。主菜の赤身の肉や魚以外に、副菜として、ひじきや切り干し大根、ホウレン草、ちりめんじゃこなどを使った料理を追加したり、ごまやかつお節を料理にさっと加えたりして、しっかりと摂取してもらいたいと考えています。このコーナーにある食材の1週間の減り具合で、栄養のバランスは整っているか、崩れていないか判断の目安になります。
早速今日から3日間、冷蔵庫にあるものだけで献立を考えてみてはいかがでしょうか? 栄養バランスも整い、フードロスゼロの冷蔵庫の仕組みをつくってみてくださいね。


赤線部分は(1)既存の棚を取り外し、突っ張り棒を横渡しにして、奥行きの浅いオリジナル棚を作ったり、(2)卵置きの上にあった不要な1段分は取り外して使っています。冷蔵庫の収納棚は必ずつけておくものというルールにとらわれず、使いやすいようアレンジして。


「積極的に取りたい食品(栄養素)」コーナーの乾物を使った副菜の一例。手軽に作れて必要な栄養素もしっかり取れるのでオススメです。中途半端に残ったトマトやコーンなどを入れると見た目も鮮やかに。



執筆者
かでかる れいこ
(有)トクマサ工業La.fit勤務。
ファイナンシャルプランナー、家計整理アドバイザーなどお金に関連する資格も複数取得。お金の管理が楽にできる仕組みを常に模索中。 098-974-0967

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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1796号・2020年6月5日紙面から掲載

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