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2021年10月1日更新

[沖縄]おうち時間 DIYで満喫④|庭を眺める癒やし空間

DIY歴20年の仲村渠秀人さん(45)は、「庭を眺めながらバーベキューできる空間を作りたい」と、庭の一角にガーデンテラスを製作。鉄骨の骨組みに防水のシェードを張り、多少の雨なら防げるようにした。骨組みは6メートルの鉄パイプ十数本から部材を一つ一つ切り出して溶接したというから驚きだ。

幅5.5メートル、奥行き3メートル、高さ2.8メートルの鉄の角パイプで作ったテラス。トラス構造の梁(はり)で強度を持たせた。庭から1段上がったコンクリート部分を削り、地面はれんが敷きで仕上げた。柱の茶色い部分は、コンクリート製の土台に古い木材を貼ったもの。遊び心が見られる左手前のシャワーは「よりいい雰囲気を演出するため」と仲村渠さん。配管を延長しており水も出る
幅5.5メートル、奥行き3メートル、高さ2.8メートルの鉄の角パイプで作ったテラス。トラス構造の梁(はり)で強度を持たせた。庭から1段上がったコンクリート部分を削り、地面はれんが敷きで仕上げた。柱の茶色い部分は、コンクリート製の土台に古い木材を貼ったもの。遊び心が見られる左手前のシャワーは「よりいい雰囲気を演出するため」と仲村渠さん。配管を延長しており水も出る


庭を眺める癒やし空間

仲村渠 秀人さん宅(読谷村)
ガーランドライトをともし、友人らとバーベキューを楽しむ。机やいすも集めた廃材などでDIYした
ガーランドライトをともし、友人らとバーベキューを楽しむ。机やいすも集めた廃材などでDIYした


鉄パイプを切り出して自作したガーデンテラス

DIY歴20年の仲村渠秀人さん(45)は、「庭を眺めながらバーベキューできる空間を作りたい」と、庭の一角にガーデンテラスを製作。鉄骨の骨組みに防水のシェードを張り、多少の雨なら防げるようにした。骨組みは6メートルの鉄パイプ十数本から部材を一つ一つ切り出して溶接したというから驚きだ。

「苦労したのは水平・垂直の取り方」。庭は水はけを良くするための勾配がある。そこで工夫したのが、周りの建物を基準にすること。窓のサッシやひさしなどに合わせてコンクリート製の土台を設置し、柱を挿入。傾きや高さは目測のほか、水平器などで整えた。

「テラス製作後、業者に依頼してカーポートを設置。プロが建てたカーポートの柱とテラスの柱の傾きが、ぴったりそろっているのを見た時は『ちゃんと垂直が取れた』と快感だった」と満面の笑みを浮かべる。
 
製作中の様子。水糸を目印に使い、建具や建物のラインに合わせて水平・垂直をとった
製作中の様子。水糸を目印に使い、建具や建物のラインに合わせて水平・垂直をとった
 
週末はだいたい何か作っているという仲村渠さん。職場用に配膳カートも製作。店舗の陳列棚や家具などの裏までじっくり見て、作る物の着想を得るという
週末はだいたい何か作っているという仲村渠さん。職場用に配膳カートも製作。店舗の陳列棚や家具などの裏までじっくり見て、作る物の着想を得るという


トラスでたわみ解消

台形を組み合わせたような模様の梁は、デザインに加え、構造的な役割も。「最長5・5メートルあり、1本のパイプだと自重でたわむ。三角形を組み合わせるトラス構造は強度が増すので、たわみを防いでくれた」。以前、ステンレス加工の仕事をしていたという経験を生かし、パイプを斜めにカットして溶接。「切り出しに時間がかかり、家庭用溶接機も長時間使えないから、完成まで正味3カ月かかった」

夜は梁にはわせたガーランドライトがともる。友人たちからも、とてもいい雰囲気で酒が進むと好評だという。「たまに周りから『棚を作りたい』などと相談を受ける。教えるのは上手じゃないし、作るのが好きなので、相談されたのがうれしくて、つい自分で作ってしまうこともあるんです」と仲村渠さん。いまだDIY熱は下がらないようだ。


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文・写真/川本莉菜子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1865号・2021年10月1日紙面から掲載

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