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2020年11月20日更新

withコロナ時代の空間づくり(建材編)

コロナ禍で、住まいやオフィスなどの空間も変化を余儀なくされた。新たに「消毒」や「ソーシャルディスタンス」「非対面」も必須条件となった“withコロナ時代”の空間づくりについて、掃除のプロと建材の専門家に教えてもらった。

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建材やレイアウトによる新型コロナウイルス対策を、㈱ナイソの幸地政次社長に聞いた。

ナイソで現在取り扱っているのはアクリル製のパーテーション。スタンド(足)の部分もすべてアクリル製。写真のタイプは1万8750円(税別)

今、まさに進化中 コロナ対策製品

人集う場には間仕切り
今では人の集う空間では当たり前に設置されている、飛沫防止のアクリル板やビニールカーテン。ことしの3~4月は手作りで対応しているところも多く見られたが、今はさまざまな企業が製品化して販売している。

県内でも、㈱ナイソがさまざまな感染対策アイテムを提供している。「新型コロナウイルスに関する研究が進む中で、そうした製品も一緒に進化しています」と話すのは、同社の幸地政次社長。

例えばことし10月、理化学研究所が「隣に座る人と話す場合、正面の人と話すよりも5倍の飛沫を浴びる」という研究結果を発表した。それにより、「従来の対面用パーテーションだけでなく十字型への要望も出てきた。弊社ではアクリル製のパーテーションを主に取り扱っていますが、加工しやすいアルミの骨組みで十字型パーテーションを作れないか検討しています」と話す。


新たに手掛けようとしているのが、骨組みにアルミを用いたパーテーション。「アルミは加工しやすいので、これを基に十字のパーテーションがつくれないか検討中です」と話す


ビニールカーテンも、「手作りのカーテンが燃えた事例があることから、防炎加工を施したり、巻き上げ式で好きな高さに調整できたりと、さまざまな製品が登場している」と話す。

立川ブラインド工業の「透明ロールスクリーン(1万9800円・税別)」は、好きな高さまで下ろすことができ、使わないときは巻き上げておくこともできる。防炎加工も施されている

「ソーシャルディスタンスを確保しづらい場所では、間仕切りが必須。感染防止と使い勝手のバランスを取りながら、各業者がより良い製品作りに励んでいる」


机は壁向きに
また、オフィスなどのレイアウトも変わってきている。「弊社でも密集を避けるために、何人かは会議室に机を移動。壁向きに机を配置しています」と話す。

日本の会社でよく見られる、机を向かい合わせた「島型」レイアウトでは飛沫がかかりやすい。パーテーションも数多く必要だ。 だが壁向きにすることで非対面にすることができる。空いている中央の空間を共有スペースにすれば無駄もない。

幸地社長は、「まずは空間レイアウトを見直してから、パーテーションなどの感染対策製品を取り入れた方が効率が良いと思います」とアドバイスした。

日本のオフィスの8割以上が、机を向かい合わせた「島型」のレイアウトと言われている。だが、コロナ禍で感染のリスクが高いとして見直されている。新たなレイアウトとしては、学校の教室のようにデスクを一定方向に向けたり、壁向きにデスクを設置した=上イラスト=「非対面」のレイアウトが求められている

㈱ナイソ 浦添市大平2―20―1
電話098・877・8700 http://naiso-oki.jp

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