お住まい拝見+
2020年8月28日更新
[お住まい拝見+]小窓でつなぎ安心感
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2020年8月」より掲載)
小窓でつなぎ安心感
リビングは夢の図書館|山口瞬太郎建築設計事務所/Kさん宅より
図書館のような大きな本棚や、効率的な動線で家事もしやすいKさん宅。そのほかにも「あったら便利」と思える細かな工夫がちりばめられている。
例えば、キッチンと和室を隔てる壁に設けた小窓。キッチンから和室が見えるようになっている。そもそもこの壁は、和室を客間にしたり、将来的に子どもの個室にすることも想定しているため設けたもの。今は子どもたちが遊ぶ場所として和室を使っているが、夫人は「小窓から互いの様子が分かるので、子どもにも私にも安心です」。

キッチンから和室の様子が見える小窓。小窓にはガラスが入っている上、開け閉めは和室側からしかできないので、和室を客間として使う場合も、キッチンのにおいやプライバシーは気にならない

▲小窓オープン時
▼小窓クローズ時

コンセントも随所にあり、「電源に困ったことがない」と夫婦。本棚のコンセントはひな祭りの人形と一緒に飾るぼんぼりのライトをつける時、床のコンセントはホットプレートを使う時などに重宝しており、「延長コードもいらないので部屋がすっきりする」と喜ぶ。

リビングの本棚の中にもいくつかコンセントが用意されている。「ひな人形を飾る時は取り外しできる棚もありがたい」と夫人

床をめくると出てくるコンセント。広いリビングダイニングには2カ所ある
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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1808号・2020年8月28日紙面「今月の表紙から 2020年8月」より掲載
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この記事のキュレーター
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- 出嶋佳祐
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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。