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2016年12月30日更新
全国初の優良会員制度|一般社団法人 沖縄県不動産流通機構
一般社団法人沖縄県不動産流通機構(小橋川共順会長)は、平成28年9月1日に全国初の優良会員認定制度を創設。16社が認定された。同機構では、会員の資質向上のため、制度の周知拡大を図っている。
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16会員を認定
初の認定式では12社が優良会員として認められ、各社の代表に認定証が授与された(平成28年10月27日、那覇市・不動産会館)
同制度は会員企業の資質向上を図り、不動産売買における消費者保護と流通の活性化につなげることを目的としている。認定基準は、不動産キャリアパーソン資格の取得や、研修会への年間出席率80%以上などの条件が求められる。このたび、条件をクリアした12社が認定され、10月の授与式では優良会員を代表し、おおともハウジングの与那城茂智代表に認定証が手渡された。小橋川会長は「公平公正な透明性の高い取引環境を整えることが、消費者の擁護につながる。皆さんの活躍を期待している」と激励した。
その後、4社が追加され、これまで16社が優良会員となった。
知識、倫理感磨くため研修会開く
優良会員に認定されるには優良会員認定制度研修会の受講および認定試験への合格も義務付けられている。平成28年9月1日に開催された研修会では、優良会員にふさわしい知識や倫理感を磨くために、「優良会員の心構え」「媒介契約制度」「流通機構諸規程」について役員らによる講義が行われた。
上地隆総務財務委員長の司会で始まり、倫理綱領を提唱。渡久地政彦副会長の開会あいさつに引き続き、小橋川会長は業界で問題になっている囲い込みや抜き行為の問題点を指摘。「消費者の利益保護や不動産の流通活性化のためにも不動産業者としての心構えを徹底してもらいたい」と呼びかけた。
媒介契約制度については島田進総務財務副委員長が説明。「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」について、それぞれの違いや特徴、見落としがちな注意点について解説が加えられた。流通機構諸規程は、大城千秋事業運営委員長、宮城竜也委員、平敷慶人委員が担当。西日本レインズと流通機構との位置づけ等を踏まえて、流通機構の仕組みを再確認した。
この研修会では、より実践的に使うことができるよう各講師が工夫を凝らした構成や手法で講義。中でも平敷委員は穴埋め方式の資料や、受講者に質問するなど、参加型の講義を行っていた。
総まとめとして受講者の理解度をチェックするため、約10分間のテストを実施。出席者全員が合格し、修了証が手渡され、多和田勝副会長が閉会の言葉を述べた。
あいさつをする小橋川会長。
受講者への質問も交えながら知識を習得した研修会型
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 年末年始特別号 第一集 第1617号・2016年12月30日紙面から掲載
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