企画
2020年12月11日更新
(株)福地組 モデルハウス「ココウチ」
最近「高気密・高断熱の家」というキーワードをよく耳にするが、実際の住み心地はどうなのか。㈱福地組(福地裕吉代表取締役)が12月、読谷村大湾東に開設した宿泊体験型のモデルハウス「ココウチ」に泊まってみた。一日中、雨だったにも関わらず常にサラッとした木の触感に驚いた。
「ココウチ」は2階建て約50坪。外観も内観もスタイリッシュ。モデルハウスながら、宿泊できる。タオルや歯ブラシなどアメニティーもしっかりそろっていてホテルのように快適だった
宿泊して心地良さを体感
断熱材ですっぽり包み年中快適
北風が吹き、シトシト雨が降り続いた12月5~6日にかけ「ココウチ」に宿泊した。
玄関ドアを閉めた途端、ピタッと道路や雨の音が消えた。室温は、瞬間的な変化は感じなかったが、部屋を見て回っているうちに暖かくなり、羽織っていたセーターと靴下を脱いだ。湿度100%に近い雨天にもかかわらず、サラっとした木の足触りが心地よい。
「屋根から足元の基礎まで、断熱材ですっぽり覆っています。だから外気の影響をほとんど受けず、遮音効果もあるんです」と福地組の担当者・金城秀周さんは説明する。宿泊した際、一度もエアコンは付けなかったが、常に室温22度前後、湿度は50%台だった。
それが特定の部屋だけでなく、風呂上がりの脱衣所も、夜中に行ったトイレまで常時一定。寒さや、べたつきはほとんど感じなかった。
随所に湿度・温度計が設置されている。室内はもちろん床下、屋根裏にまであり、記者が泊まったときは常に室温は約22度前後、湿度は50%台と一定だった(外の気温は18度前後、湿度は90%以上だった)。塩のサラサラ具合でも室内の湿度をチェックできる
気温や室温はもちろん、最新設備や福地組のインテリアコーディネーターの技に触れられ、その中で生活できるのも貴重な経験だった
断熱材で家を覆う「外断熱」の技術は珍しくない。だが「ココウチは、断熱材の中でも吸水しにくい押出法ポリスチレンフォーム断熱材『カネライトフォーム』を、少しの隙間も無いよう細心の注意を払って施工しています」と金城さん。さらに、屋根裏や壁の中などにまで通気層を設けることで、外からの熱や湿気の影響を和らげている。
また、屋根裏に第一種換気と除湿ユニットが設置されていて、「家をまるごと除湿しています」。一年中、カラッとした環境でカビを抑制し、暮らす人はもちろん構造躯体の健康も保つ。
台風やシロアリ対策については、「シロアリが通過できない特殊なシートを基礎部材などに隙間なく貼っています」。台風については耐風等級最高レベルの2を取得している。
住み心地が気になる方は、宿泊して体感してみよう!
要予約。問い合わせは同社(098・979・7300)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1823号・2020年12月11日紙面から掲載