見てある記
2018年4月13日更新
(株)アースティック那覇|エコで心地よい木造住宅
日本伝統家屋の概念と最新の建築技術に習熟し、沖縄の気候風土に適した長く住み継げる木造住宅を追求して12周年を迎えた(株)アースティック那覇(石松完治代表取締役)。豊見城市豊崎のモデルハウスでは、同社の家づくりへのこだわりが存分に体感できる。
先端建材で遮熱性・空気清浄性向上
勾配天井の先に高窓を設けて風を取り込む工夫がなされた明るいリビングルーム。屋根に施した高純度のアルミ製遮熱材とダブルで快適な居住環境を実現している
九州・沖縄での豊富な施工実績をもとに、高温多湿な気候に適した沖縄型木造住宅を追求する同社。石松完治代表取締役は「長年研究してきた木造住宅の伝統的な基礎概念と先端技術を融合させた住む人にやさしい家」と、新モデルハウスに自信をのぞかせる。
同住宅の特徴は、屋根に高性能・高耐久性の遮熱材を施し、人が暑さを感じる要因である太陽からの輻射熱(ふくしゃねつ)を大幅にカットしている点。独自に研究した施工方法で、結露が起こらない工夫がなされており、白アリの発生も防げる。
最先端の遮熱材に加え、年平均5メートルの風速がある沖縄の気候条件を踏まえ、屋内に外気を巡らせて光熱費をさらに抑える工夫も随所に。勾配天井の先に高窓を設けるなど、空気力学にもとづいて窓を配し、熱の侵入口となりうる開口は小さめに抑えてある。
また、壁や天井には赤貝を主原料とする空気清浄性の高い漆喰を採用。室内の光や熱と反応する「光熱触媒」効果で、空気中のホコリや臭い、化学物質や有害物質を吸着分解する作用があるという。
そのほかにも、同住宅には生活動線や意匠性、プライバシーなどを考慮した提案がさまざまに盛り込まれている。
石松代表は「沖縄においても木造住宅のよさが注目されている現在。次世代まで長く住み続けられる家を視野に、沖縄の職人の技術向上にも力を入れています」と語る。
同モデルハウスの見学は完全予約制で、見学時間は午前10時~午後6時。予約・問い合わせは同社フリーダイヤル=0120・67・1331まで(営業時間・午前9時30分~午後5時・水曜定休)。
遮熱材の効果を確かめられる展示。従来の断熱材(右)と比べ、輻射熱を反射する遮熱材はボックス内の温度が低い
ダイニング・キッチン・浴室・洗面室・干場の生活動線が一直線に。風通しのよさや漆喰の効果で生活臭も気にならないという
小さめの窓を多用した外観。大きな開口が少ないことでプライバシーも確保
現地案内図・豊見城市豊崎(地図)
<問い合わせ>
(株)アースティック那覇
電話:0120-67-1331
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1684号・2018年4月13日紙面から掲載