見てある記
2017年5月19日更新
一級建築士事務所 未来|モデルハウス「独自の発想で機能性追求」
一級建築士事務所 未来(本社・うるま市)では、うるま市石川にモデルハウス「身の丈ハウス」を公開している。独自の発想でオリジナル商品を開発。シンプルな中に機能性を追求し、住む側の要望や生活スタイルの変化にも柔軟に対応するこだわりの住まいを提案する。
生活スタイルの変化にも柔軟に対応
左手にキッチン、中央には「宙に浮くキッチンテーブル」。左奥が主寝室で、右奥は2部屋に仕切ることができるので、1LDKから3LDKまで自在に変えられる
モデルハウスは平屋の23坪で鉄筋コンクリート造。「身の丈」に応じてベーシックなプランから、住む人の要望に応じてさまざまなオプションを提案するのが特徴だ。
モデルハウスで驚くのは随所に散りばめられた斬新なネーミング。「片づけないキッチン」「宙に浮くキッチンテーブル」「走るテレビ」「天井がオープンする浴室」など、こだわりが凝縮されたオリジナル商品が並ぶ。
同社の設計管理主任の江口大敬さんは「掃除が簡単で、機能性にこだわった点がポイント。オプションも多いので、予算に応じて対応できる」と話す。
外壁「琉球の石」は、高級感あふれ独特の風合い。玄関を目隠しするひんぷんの役割も果たしながら、裏側には工夫が満載。玄関前は傘や荷物掛けのフック、奥は洗濯物干し場に。
玄関を入るとバリアフリー構造。トップライトで明かりを取り込み、シューズクロークにはベビーカーや自転車などが置けるスペースを確保した。17帖のLDKで真っ先に目に飛び込むのは「宙に浮くキッチンテーブル」。壁から鉄骨を出し、テーブルに脚がないため掃除も楽々。IHコンロとダイニングテーブルを一体化させ、スペースを有効に活用する。
キッチンは家電用スペースを設け、換気扇と吸気口で臭いや熱に対応。ポリカーボネート製の間仕切りは光を通す半透明で、キッチン全体を覆うことができるので「片づけないキッチン」の名称に。「細部までのこだわりをじっくり見学してほしい」と江口さんはアピールしていた。
キッチンから玄関側を見ると「走るテレビ」。液晶テレビが天井から吊り下げられ、専用レールで正面や左側に移動できる
浴室の天井は開閉可能。外気を取り込み、開放感を体感できるだけでなく、湿気やカビ対策にも配慮している
右側の壁は建物と駐車場を仕切る「ひんぷん」。裏側は洗濯物干場などに活用
<問い合わせ>
一級建築士事務所 未来
098-964-5623
営業時間は午前10時~午後5時
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1637号・2017年5月19日紙面から掲載