2025年11月21日
[情報]大賞は五十嵐理人さん|日本商環境デザイン協会沖縄支部 空間デザイン賞

(一社)日本商環境デザイン協会(JCD)沖縄支部は14日、那覇市の県立博物館・美術館で「JCD OKINAWA 空間デザイン賞2025」の表彰式を開いた。大賞には、IGA Architects一級建築士事務所の五十嵐理人さん(42)が手掛けた「ピラミッドハット」が選ばれた。
同賞は、県内で2023年9月以降に建てられた建築を対象にしており、今年は商空間に28点、住空間に20点、計48点の応募があった。大賞に選ばれた「ピラミッドハット」は、その名の通りピラミッドのような形の住宅で、マンションや墓地に囲まれた立地であること、気候風土への対応、コストを踏まえて導き出された。さらに、住宅としての役割を終えても公共などで利用することも踏まえたサステナブルな造りなどが評価された。

五十嵐さんが設計した「ピラミッドハット」。現在は住宅だが、さまざまな用途に使える柔軟な建築
五十嵐さんは「県外の人間だが、僕なりに解釈した沖縄らしさを評価していただき、とてもうれしい」と話した。
小坂竜審査委員長は「レベルが上がってきている。沖縄の建築がいずれ世界をつくっていくだろう」と総評した。
審査員の松山将勝さんは「沖縄の若い建築家たちが、意志・思想を持って業界を変えようとしているのが伝わってきて、うれしく思った」と話した。



